第5話 ハムスター

 放課後。いつものように顔の知らない幼なじみと公園で遊んでいた。

 今日はベンチで休憩しているトラックの運転手とおしゃべりをした。おじさん運転手はハムスターを飼っているという。

 家で飼っているのかと思いきやトラックの運転席にいるらしい。許可を取って幼なじみと運転席へよじ上った。

 うちの車よりずっと広い運転席に、ちょこんと飼育ケースが置いてあった。そのなかには、さらにちょこんとした生き物がいる。幼なじみと歓声をあげた。

 出して触りたいと騒いでいたら「出してもいいぞ」との声。

 うきうき飼育ケースの蓋を開ける。

 同時にハムスターがすばやくトラックから飛び出し、あわてて追いかけた。

 

 ハムスターは運良くすぐつかまえることができた。

 やっと捕まえた場所は車通りの多い道路の真ん中で、すぐ目の前に車が迫っていたけど、ハムスターが無事でよかった。



 ここで目が覚めた。

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