見る専ながら野球知識が深い高校生エージが昭和21年の『パラレルワールド』の日本に迷い込むところから物語は始まります。
癖のある選手が揃っていながら未だ勝ち星のないチーム『百合ケ丘繊維』。そこのピッチャーである渚に拾われ、このチームの監督となったエージは、2018年現在用いられる戦術(通称『未来戦術』)を駆使してチームを勝利に導くため奮闘する異世界(?)野球小説です。
ライトで読みやすい上、特に試合では盛り上がる描写や展開が多く読者を飽きさせないのも魅力ですが、この小説の素晴らしいのは野球知識に乏しい人でも野球用語の説明が丁寧なところです。
この小説で野球に興味を持ってくれる人が増えると、うれしいなあ。