王濛6  いやこわっぱだろ

王濛おうもうさんの孫にして王恭おうきょうの弟、王爽おうそう

かれが東晋とうしん末きっての奸物、司馬道子しばどうし

お酒を飲んでいた。


司馬道子、酔っぱらうと、

王爽のことを「こわっぱ、こわっぱ」

と呼びだした。


むっとする王爽、答えるよ。


「我が祖父は簡文帝かんぶんていと若き頃より

 お付き合いを重ねて来られたお方。


 加えて我がおば王穆之おうぼくし哀帝あいていに、

 我が姉の王法恵おうほうけい孝武帝こうぶていに、

 それぞれ嫁いでおります。


 このような家門の者にこわっぱなど

 おるはずがありましょうか?」




王爽與司馬太傅飲酒。太傅醉,呼王為「小子。」王曰:「亡祖長史,與簡文皇帝為布衣之交。亡姑、亡姊,伉儷二宮。何小子之有?」


王爽と司馬太傅は飲酒す。太傅は醉い、王を呼びて「小子」と為す。王は曰く:「亡き祖の長史は、簡文皇帝と布衣の交を為したり。亡き姑、亡き姊、二宮に伉儷す。何ぞ小子の有りや?」と。


(方正65)




……うん、そう言うとこだぞ☆


相手はそんなすごい家門の

さらに上位のひとなんですが、とゆう。

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