王濛5 小者はいらん
本当になんなんだお前らの仲の良さ。
やがて日が暮れるも、
二人は未だ食事にありつけていなかった。
そこにとある小人物がやって来る。
二人に食事を提供したい、と言う。
その内容は、まぁ、豪勢。
だが劉惔、その食事を突っぱねる。
「劉惔よ、腹が減っているのだろう?
なぜ無理をしてまで突っぱねるのだ」
王濛が聞くと、劉惔が答える。
「小者なんぞに、これっぽっちほども
おれとの縁を作らせてなるものかよ!」
お、おぅ……
劉真長、王仲祖共行,日旰未食。有相識小人貽其餐,肴案甚盛,真長辭焉。仲祖曰:「聊以充虛,何苦辭?」真長曰:「小人都不可與作緣。」
劉真長、王仲祖の共に行けるに、日が旰れど未だ食わず。相い識れる小人に其の餐を貽れる有り、肴は案ずるに甚だ盛んなれど、真長は辭したり。仲祖は曰く:「聊か以て虛なるを充たすべし、何ぞ苦はだ辭さんか?」と。真長は曰く:「小人にては都べて與に緣を作したるべからず」と。
(方正51)
この辺王濛さんのリアクションをもう少し残しといてほしいもんである。まぁ、こっちで妄想する余地をたくさん残してくれている、と考えればいいのかしらね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます