謝尚5 喪服で宴会
なかなかケーソツな人なのである。
この時の謝尚、
伯父の
葬儀を終え、三日間、
自宅にて哭礼をなす。
そんなタイミングだ。
けど宴会だぜ?
謝尚のやつが来ないはずがねえ!
そこで王濛たち、
使いを飛ばして謝尚を誘う。
はじめこそ謝尚、
いやいや行けるわけねえだろ、
と誘いを突っぱねていた。
が、門前にはすでに
迎えの車が止まっている。
ここで王濛たち、ダメ押し。
来いよ、来い。来るしかねえ。
誘惑に負けた謝尚、遂に出発。
桓伊の家についたところで、
人に手を取られ車から出てくる。
ここで謝尚、服喪のための帽子を
通常の帽子に付け替えた。
そうして宴会に合流。
わいのわいの騒ぐ。
そして、宴もたけなわとなった時!
「あ、俺喪服のままだったんじゃん!」
ようやくそのことに気付きましたとさ。
いや周りもツッコめよそこ。
王、劉共在杭南,酣宴於桓子野家。謝鎮西往尚書墓還,葬後三日反哭。諸人欲要之,初遣一信,猶未許,然已停車。重要,便回駕。諸人門外迎之,把臂便下,裁得脫幘箸帽。酣宴半坐,乃覺未脫衰。
王、劉の共に杭南に在り、桓子野が家にて酣宴す。謝鎮西は尚書が墓に往きて還ぜるに、葬ぜる後の三日にして反哭す。諸人の之を要えんと欲せるに、初に一なる信を遣わせど、猶お未だ許さず、然れど已に車を停む。重ね要うらば、便ち駕を回す。諸人は門外にて之を迎え、臂を把りて便ち下ろさば、裁かにして幘を脫ぎ帽を箸けるを得る。酣宴の半坐にて、乃ち未だ衰を脫がざるを覺りぬ。
(任誕33)
謝裒
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます