周顗11 周顗さんつおい2
「お前さんは神殿に立つ樹のようだな。
遠くからそいつを見てみりゃ、
ピンと伸びて青空を切り払っている。
けど近付いてみてみりゃ、
その根元には狐が巣を作ってる。
抜け毛だ糞尿だでどろどろだ!」
色々ド汚い手でのし上がったくせに
なにお澄まししてやがんだてめえ、
そんな感じですね。
けど、周顗さんはしれっと返す。
「枝葉が青空を払うと言ったところで、
実際にその高みに
達しているわけでもない。
それに狐どもが
入り乱れているからと言って、
樹そのものが
汚れていることにもなるまい。
ものは見ようだよ、謝鯤君。
汚れているように見えるのは、
君がそう言ったものを
抱えているからではないのかね?
はいはい自己紹介乙wwwwww」
謝幼輿謂周侯曰:「卿類社樹,遠望之,峨峨拂青天;就而視之,其根則群狐所託,下聚溷而已!」答曰:「枝條拂青天,不以為高;群狐亂其下,不以為濁;聚溷之穢,卿之所保,何足自稱?」
謝幼輿は周侯に謂いて曰く:「卿は社が樹に類さん。遠きより之を望まば、峨峨として青天を拂う。就きて之を視れば、其の根には則ち群狐に託ちたる所となり、下は溷れの聚まりたるのみ!」と。答えて曰く:「枝條の青天を拂うるに、以て高きを為さず。群狐の其の下に亂るるに、以て濁れるを為さず。溷れの聚むるを穢きとせるは、卿の保ちたる所なれば、何をか自れを稱せるに足らんか?」と。
(排調15)
汚職やめろ的謝鯤さんの皮肉、全く通じてません。周顗さんつおい……。
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