孫策2 おれが孫策だ
それなりに名声も博していたので、
もしかして俺、東晋の宰相にすら
辿り着けるんじゃね? と触れ回っていた。
が、そんな彼に提示されたのは
更に山間に入って行ったところの町だ。
要するに、ど田舎である。
えっちらおっちら東陽に向かう殷仲文。
旅程も三分の二、
ここで、がっくりと嘆息しつつも、言う。
「山川の様子から察するに、
きっとこの辺りから
現れることだろうな!」
殷仲文既素有名望,自謂必當阿衡朝政。忽作東陽太守,意甚不平。及之郡,至富陽,慨然嘆曰:「看此山川形勢,當復出一孫伯符!」
殷仲文は既にして素より名望を有し、自ら謂えらく「必ずや當に朝政の阿衡たるべし」と。忽ち東陽太守と作れるに、意は甚だ平らかならず。郡に之きたるに及び、富陽に至るれば、慨然し嘆じて曰く:「此の山川の形勢を看るに、當に復た一に孫伯符は出でるべし!」と。
(黜免9)
殷仲文
東晋を簒奪した
ちなみに富陽辺りって、やっぱり前エピソードに書いた
※自分の推しメン劉裕の名前が出てきたので、ちょっと書く。世説新語の編者
※後日の更に注。この世説新語、実はけっこう散逸が激しいらしい。そして散逸された中には劉裕のことが書かれている条もあったらしい、とのことである。それにしても散逸してない部分にほとんど残ってないのは不思議です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます