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2018年4月4日 23:47 編集済
許允は吏部郎と為り、多く其の鄉里を用う。魏の明帝は虎賁を遣りて之を收む。其の婦は出て允を誡めて曰わく、「明主は理を以て奪うべく、情を以ては求め難し」と。既に至り、帝は之を覈べ問う。允は對えて曰わく、「『爾の知る所を舉げよ』とあり。臣の鄉人は臣の知る所なり。陛下の檢校するに職に稱うと為すや不や。若し職に稱わざれば、臣は其の罪を受けん」と。既にして檢校するに皆ての官に其の人を得る。是に於いて乃ち釋し、允の衣服の敗れ壞るるに、詔して新衣を賜う。初め允の收らるるに家を舉げて號哭せり。阮新婦は自若として云わく、「憂うるなれ。尋いで還らん」と。粟粥を作りて待ち、之より頃くして允は至れり。だんだんと慣れてきましたなあ。三連発でした。覈しらべる、の意。奪換骨奪胎の用例に近く、得るっぽい意味、と思う。稱かなう、fitの意。與不〜や否や、と読んでおきました。皆すべて、皆勤の用例、allの意。頃之しばらくして、無理やり読み下してみました。※※※與不與は&の意、〜と、ですが、ここでは前後が正反対なので、orの意と解しました。
作者からの返信
ありがとうございます、目加田センセーに頼るけど頼りすぎないぞ! みたいにやらかしてフシギ訓読を決めることもままありますがw奪時々ある、字義に真逆の意味を当てるアレかなーと諦めた感じはありました。お前何でそこに奪うなん……と思いつつも、はいはいアレですねー、とw称かなう、かー。頻繁にみる字は割とあっさり「いつもの読み」に当て込んじゃうんですが、この字については結構バッティングが多かったです。なるほど。與不不を与える、的ニュアンスなんでしょうかね。いまいち與が浮いてしまい、ニントモカントモ。※※or not ですね。英語と似た使われ方、と言うか普遍的な言いまわし的な何かという事になるのかしら。
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許允は吏部郎と為り、多く其の鄉里を用う。
魏の明帝は虎賁を遣りて之を收む。
其の婦は出て允を誡めて曰わく、「明主は理を以て奪うべく、情を以ては求め難し」と。
既に至り、帝は之を覈べ問う。允は對えて曰わく、「『爾の知る所を舉げよ』とあり。臣の鄉人は臣の知る所なり。陛下の檢校するに職に稱うと為すや不や。若し職に稱わざれば、臣は其の罪を受けん」と。
既にして檢校するに皆ての官に其の人を得る。是に於いて乃ち釋し、允の衣服の敗れ壞るるに、詔して新衣を賜う。
初め允の收らるるに家を舉げて號哭せり。阮新婦は自若として云わく、「憂うるなれ。尋いで還らん」と。粟粥を作りて待ち、之より頃くして允は至れり。
だんだんと慣れてきましたなあ。三連発でした。
覈
しらべる、の意。
奪
換骨奪胎の用例に近く、得るっぽい意味、と思う。
稱
かなう、fitの意。
與不
〜や否や、と読んでおきました。
皆
すべて、皆勤の用例、allの意。
頃之
しばらくして、無理やり読み下してみました。
※※※
與不
與は&の意、〜と、ですが、ここでは前後が正反対なので、orの意と解しました。
作者からの返信
ありがとうございます、目加田センセーに頼るけど頼りすぎないぞ! みたいにやらかしてフシギ訓読を決めることもままありますがw
奪
時々ある、字義に真逆の意味を当てるアレかなーと諦めた感じはありました。お前何でそこに奪うなん……と思いつつも、はいはいアレですねー、とw
称
かなう、かー。頻繁にみる字は割とあっさり「いつもの読み」に当て込んじゃうんですが、この字については結構バッティングが多かったです。なるほど。
與不
不を与える、的ニュアンスなんでしょうかね。いまいち與が浮いてしまい、ニントモカントモ。
※※
or not ですね。
英語と似た使われ方、と言うか
普遍的な言いまわし的な
何かという事になるのかしら。