曹丕3  七歩の才    

曹丕そうひはかつて、弟の曹植そうしょくに無茶振りした。


「七歩歩いてる間に詩を作れなかったら

 死刑ね☆」


無茶振りって言うか。

いいけど。


もちろんそこは才人曹植。負けない。

詠むよ。


「煮豆でスープを作ります。

 味噌を濾して釜に入れましょう。

 ところで剥いた豆の殻が、

 釜の下で燃えていますね。


 おぉ、豆殻よ。釜の上では、

 元々同じ根から生え出てきたはずの

 豆が、味噌が泣いているよ。


 なんでそんなにいじめるんだい。」


曹丕「ギャフン」




文帝嘗令東阿王七步中作詩,不成者行大法。應聲便為詩曰:「煮豆持作羹,漉菽以為汁。萁在釜下燃,豆在釜中泣。本自同根生,相煎何太急?」帝深有慚色。


文帝は嘗て東阿王に令し七步中に詩を作らしめ、成らざらば大法を行わんとす。聲に應じ便ち詩を為して曰く:「豆を煮て持ちて羹を作り、菽を漉して以て汁と為す。萁は釜下に在りて燃え,豆は釜中に在りて泣く。本は同根より生ずるに、相い煎るに何ぞ太いに急たるか?」と。帝に深く慚じるの色有り。


(文學66)




ここで愧じちゃうのが曹丕様の畜生度の半端なところですね! まぁ豆殻としては豆にやり込められるよね! 炎上だけに(一同大爆笑)

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