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曹操15 エスパー☆曹操 」への応援コメント


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    魏武は常に言えらく、「人の己を危からしめんと欲さば、己は輒ち心動けり」と。
    因りて親しむ所の小人に語りて曰わく、「汝は刃を懷にして密かに我が側に來たれ。我は必ず『心動けり』と說かん。汝を執えて刑を行わしむるも、汝は但だ言うなかれ。其れ他をなからしめ、當に厚く相い報うべし」と。
    執うる者はこれを信とし、以て懼を為さず、遂に之を斬る。此の人は死に至るまで知らざるなり。
    左右は以て實と為し、逆を謀る者は気を挫けり。

    言い回しが難しいです。あと、なんか悪文。


    あやぶむ、は危惧の使い方なので、心配するに近い意味。ここは危害の使い方なので、あやうくす、がよろしいかと。

    語所親小人曰
    親しい所、が小人を修飾しているので、語〜曰=〜に語って曰わく、の語法です。

    使無他
    無が動詞、他が目的語なので、他をならかしめ、になりますかな。

    當厚相報
    當に〜べし、の構文。〜してやろう、ですね。

    執者信焉,不以為懼,遂斬之。
    二つの解釈ができそうです。
    執者なら通常、執る者、となり、刑罰を執行する者という解釈になるべきなので、それに従うパターン。この場合、主語はすべて執行する人。懼は疑に近い意味に解さないといけなくなります。苦しい。
    文脈から、執者を被執者と読む忖度パターンの場合、斬だけ主語は執行する人、不以為と信は小人が主語となります。
    執るは行うの意もあるので、茶番を行った小人を指すとも言えますが、それは忖度が過ぎる。。。
    抗議の意を籠めて敢えて前者を採用しました。





    其れ他をなからしめ
    そんな、ホントにブッ殺したりしないよー、と解するのがよいかと。
    色々解釈できますので、結局は藪の中ですが。まあ、このあたりも漢文の醍醐味ですよね。1500年以上前の人と簡単には意思疎通はできないよ、ボーヤ、的な。

    作者からの返信

    明らかに原作者違うだろって文章が混じってますよね。研究とかには劉義慶と共に編纂に携わった人の名前とかも見出せたりしてるのかしら。裴松之辺りは関わっていそうですけれど。

    と言うか、この文は何やらいろいろなところが曖昧でふわふわしていますね。「所」の存在意義が曖昧とか、「使無他」も正直意味不明、「執者信焉,不以為懼,遂斬之」に至っては、意味を取ろうとしてくらくらしてくる始末。まぁ、「え、ほ、本当に殺しちゃっていいの……?」的にびくびくはするのかなぁ。



    「他意はないよー、他意は(そっぽ見)」みたいな感じなんでしょうかねー。コミュニケーションでもそうですが、わかったつもりのタイミングが、一番相手を理解できてないタイミングだったりしますね。すまん義慶。忖度するは。

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