第50話 ボーンセクシーイエスタデー、その他更新のおしらせ。

 ボーンセクシーイエスタデーという概念について語る海外SFファンらしき人が語る動画が、twitter方面で話題になっておりましたな。


 ざっとまとめると「成熟した大人の肉体に無垢な幼女のごとき魂を宿する(戦闘方面では比類ない能力を発揮することもある)という、SF映画などでしばしば登場する女性キャラクターの類型」に対するネーミング、ということのようです。例:「フィフスエレメント」のミラ・ジョヴォヴィッチがやってたあのキャラクター(わかりやすい)。日本のアニメーション作品でもよく見かけるとして「ちょびっツ」なんかも取り上げられておりました。


 この種のキャラクターと、無垢(野蛮、未開)でセクシーなキャラクターを教育するという立場を手放さない文明人の男性というポジションから恋愛関係にいたるという特定ジャンルに見られがちな物語の類型の氾濫を憂いているようだった動画主の意見に共感を覚える所は大いにあるものの、「本当のセクシーは成熟した肉体と知性にこそ宿る」という風にまとめてしまったら「それがあなたの萌えのツボなんだろって切り返されておしまいになるんじゃ……?」という憂慮も覚えたことをふと思い出した次第。※動画の内容をうろ覚えで語っておりますので誤解・誤読だらけな恐れはあります。よかったら直接ごらんになってください。



 何故に急にこの件について語り出したかと言いますと、先日書いた短いアホ話に登場させたキャラクターが思いっきりボーンセクシーイエスタデーやないかい! と気がついたからでした。

 見た目はセクシーに育ちつつあるのに優秀な警備犬の方が賢いというレベルのバカというキャラクターだったのですが、まんまこれだった。

 ……ちなみにこのキャラクターは男子ですが(正確に言うと当該キャラは女子に性転換した男子で、主人公の少年は「カッコいいくせにバカで可愛かった性転換前の方が俺はよかったのに!」と悔しがるという、どの層に刺さると思って作ったんだよこれ? と、心の経営戦略部長に説教されそうな内容の話になります。よかったら読んでやってください。二万字くらいだし。https://kakuyomu.jp/works/1177354054886938598



 フィフスエレメントに出てきたああいうキャラクターへの違和感そのものは分かるわ〜……となってた自分が異性キャラクター相手にやらかしてたぜコンチクショウ、と、膝をついて反省したというだけの話になります。すみません、朝から。




 最近よくアホなキャラクターを出しております。アホな子もなかなかに書きがいがあって作業は楽しい。


 とはいえやっぱり、頭の回転が早くてしたたかな女子キャラクターが私は好きなのでそういう子を出しがちです。

 地頭の悪い作者が、頭の回転が早いキャラクターを説得力を持たせつつ魅力的に描く作業は難しいの一言につきますが、それも含めて楽しい作業になります。


 なお私の作品の中で頭の回転が早くてしたたかな女子は同時に根性が悪い要素も兼ねがちです。というのもやっぱり根性悪な子が好きなせいですね……。


 そんなわけで、やや唐突な話になりますが現連載作の続きを更新しましたのでお知らせしておきます。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885611315/episodes/1177354054886880377


 久々に根性悪なヤクザ娘……というか極道娘大爆発なエピソードをかけましたので満足しております。やっぱりこういう子を書くのって楽しい。


 そうやって自分の楽しみを最優先してばっかりいるから、どの層に向けて書いてるんだと心の中にいる経営戦略部長は叱るわけですが。


 でも、書いたところでお金になるわけでもないweb小説で需要とか考えてもなぁ……(そんなだからPV回らんのだぞと部長は怒る)。


 2018年9月15日


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