第4話 4ページ目
僕は自分の部屋の窓を、
できるだけ音を立てずに少し開いた。
僅かな隙間から、
昨日から降り続いている雨が入ってくる。
雨が染める世界に腕だけ出して、
窓の外に打たれた釘に引っ掛けられているレインコートを部屋に引き入れた。
返り血の付いたレインコートは川で洗い、
さらにここで川の水を雨で洗い流しているらしかった。
レインコートはバスタオルに包んでとりあえず机の下にでも置いておき、
明日にでも洗濯に出す。
この作業も慣れてしまった。
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