第3話 3ページ目

弟の貴志は僕より一歳年下の高一で、

頭の悪くて鈍臭い僕と違い、

頭も良くて要領もよく、

誰からも信頼される自慢の弟。


「体調悪いなら休んだら?

先に下に降りてんね」

貴志は二重の目をこすりながら、

一階に向かった。


土曜日だからって休めるわけがない。

僕は貴志と違って1日休んだだけで授業についていけなくなる。


僕はノートを握りしめた。

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