第42話 ともだち
3人の「ともだち」が、うちの玄関前までやってきた。
これから一緒に楽しいひとときを過ごそうと、玄関前でクスクスうふふと笑って待っている。
誰かと会う約束をした覚えはないし、覗き窓から見える顔ぶれは、まったくの初対面ばかりだ。つまり、にせものだ。誘いに乗ったが最後、捕まってしまうだろう。そうはいかない。玄関越しに「誰だっけ」と尋ねてみた。
いやだ分かってるでしょう
にせものたちは冗談でも聞いたようにケラケラ笑うばかりで名乗らない。
会いにきたんだから、はやくここを開けて入れてよ
しきりに訴える。お断りだ。
「突然用事が入ってしまったから、遊べなくなった」
じゃあしかたないわね
3人はまたくすくす笑いながら去っていった。
ここで目が覚めた。
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