第8話 温泉旅行

 よく晴れた秋の午後、顔の知らない家族みんなで山の中の温泉に行った。

 露天風呂が名物で、お湯に浸かりながら見える広大な景観がなんともいい。

 温泉嫌いの子ども達は近くにあるおおきな公園に遊びに行った。もちろん自分もその公園がすきで、温泉でくつろいだあとは決まって公園の展望台に登り、地平に広がる山を見おろす。見える山は4つある。手前にひとつ「ぽこっ」とあるのが『ぽっかり山』だ。確かに‘ぽっかり’とある。

 ひとしきり公園で遊んだあとは、また温泉に入った。遠くに鳥の声が聞こえる。見上げる空は青くてきもちいい。



 ここで目が覚めた。

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