第5話 「先生、あなたを一生許さない。」(4)

「…間違いなく、私は死ぬでしょうね。やるならどうぞ?それで、あなたの気が済むなら、私は止めません。まぁ、そんな事出来るわけないでしょうけどね」


「本当にいいんですか?私、先生を殺すかもしれないんですよ…。」


私は、佐藤先生の右肩にナイフを振りかざした。

「っ!!」

どちらが発したかを理解するのに時間を要した。


カラン

ナイフが床に落ちる音が響く。

「な…んで…」

「だから言ったでしょう?あなたには出来るわけがない。と」

「そう…ですね。先生の言った通りでした。

でも…これだけは言わせて下さい。」

「…何ですか?」


先生、あなたを一生、私は許さない


「…ふっ。どうぞ、ご自由に」

佐藤先生は、メガネの位置を調節しながら言った。

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