第32話 資料室ではお静かに

「じゃあまとめると、お前とその誰かも知らん子供を交換しろ、と。それで明後日そのなんとかって教会に行くと」


昨晩帰ってきた二人は何やら言いたげだったが無視した。正直めんどくさかったから。夜の23時にふらふらと帰ってきて、フィロはもじもじしてるし、メアリーはなにかニヤニヤしてたし・・・絶対面倒な何かをもってきたと俺は直感でわかった。

だから昨晩は聞かないようにして、寝た。

そして朝起きたらこれだ。真剣な顔で、ベッドに姿勢よく座って、朝一フィロは話し始めた。その表情や雰囲気はあれだ、捨てられてた猫をとりあえず連れて帰ってきてしまった次の日、ダメと言われるのがわかっていながらも、親に家で飼えないか相談してみようと腹を決めたようなソレに似ている。


「そういうこと・・・です」

「・・・俺の邪魔にならないこと、それと絶対戻ること。この二つの約束を守れるなら行っていい」

「ほ、ほんと!?」


フィロはうつむいていた顔を上げ、嬉々とした表情をうかべる。


「おぉ、よかったですねぇ。私も行きますけどいいですよね?」

「お前はダメって言っても勝手に行きそうだけどな。・・・だいたいなんでそんな見ず知らずの子供のためにそこまでやるかねぇ?俺には理解ができん」


昨日たまたま立ち寄った場所の名前も知らない子供を助けるために自分が身代わりになりに行くなんてどうかしてる。そんなこといちいちしてたら永遠にレギオンは倒せないと思うけど、こいつらは本来戦闘員として連れているわけじゃないし、好きにさせといてもいいだろ。


「今日のガニマール打倒作戦にはもちろん参加しますのでご安心を。とはいっても、お兄さんはあまり私達を当てにしてないでしょうけどね」

「そんなことはねぇよ。フィロの獣人化には期待してる」

「あれれ、当てにされてないの私だけでしたか。なら私は夜の方で本領発揮を」「しなくていい」


〜〜〜〜〜


昨日より少し遅めの九時。俺たちは再び昨日のレストランに来ていた。

あまりに美味しそうにパスタを頬張るフィロを見ていると、自分も昨日と同じパスタを頼めばよかったと思わず後悔してしまう。うまそうだなぁ・・・


「ひょうふぁほうふるふぉ?」

「飲み込んで喋れ。・・・とりあえず目星はつけたとはいえ、当たりの可能性も100%じゃないし、夜まではガニマールへ対策と、レギオンの情報集めをしよう」

「ふぁふぁっふぁ!」

「なぜそれでコミュニケーションがとれてるのかなんて、もうつっこみませんからね」

「なんとなくだよ、なんとなく」


さてと、俺には一切、これっぽっちも関係ないけどネガジオとかいう連中のことも少し調べておこう。

腐ったミカン、いや類は友を呼ぶが正解か。もしかしたらネガジオはレギオンに繋がることも無いとも言い切れない。所詮はただの人間で構成されたポンコツ集団だろうから対策を練るまでもないけど、使えるかも知れないものはマークしといて損はないはずだ。


「情報は多い方がいいし、逆に言えば情報さえ揃えば、あとは殺るだけで簡単だ」


俺の言葉にフィロが一瞬眉毛をピクリと動かしたのは、未だに殺すという単語に抵抗があるからなのだろう。すぐにパスタを口に頬張り表情を誤魔化しているつもりだろうけどバレバレだ。こいつのこの性格は今回の旅において邪魔以外のなにものでもないんだけど、どうにかならないもんかな。

一方、ちらりとメアリーの方を見てみると、こちらはむしろ嬉しそうだ。


「早く本業に戻りたいですねぇ。今夜までの我慢我慢!」

「メアリーさんの本業は医者なんでしょ・・・ガニマールが転生者じゃなかったら殺しちゃダメなんだからね!」

「転生者ならズタズタにしていい、と。その辺はちゃんと割りきっているんですねぇ。偉いですよフィロちゃん」

「ズタズタって、そこまで言ってないし!?」


驚愕の表情を浮かべるフィロをメアリーは頬杖を付きながらニヤニヤと見つめる。本当に顔に出やすいやつだな、素直と言えば聞こえがいいか。


「まぁあれだ。フィロは無理に殺そうと思わなくていい。そういうのは俺達がやるから、お前はサポートに徹しろ。ワーウルフならではの活躍の場があるはずだし、殺すのなんて誰でもできるしな」

「リーダーそれ・・・もしかして慰めてる?」

「いや別にそういうわけじゃない。ただ単純に、余計なこと考えすぎない方がうまく立ち回れていいんじゃないかと思っただけだ」


やりたくないことなんかやらせてもうまくできないもんだ。俺は少なくともそうだし。


「やさしーですねぇおにいさんは。ではでは私にもなにか激励を」「がんばれ」「はい」


〜〜〜〜〜


朝食も終え、ゴルトニアヘ向かった。

昨日とは違い、正式にセルビア邸の護衛になったので堂々と出入りすることができるわけだ。気兼ねなくガニマールのこと、ネガジオのこと、あわよくば転生者のことを怪しまれずに聞くこともできる。

そういうわけで情報が欲しいと願い出たところ、俺たちは一般公開されてる資料室へと案内された。

広々とした空間にいくつかの机が設置されており、部屋の壁をぎっしりと本棚がならび、二階建てであるそれはもはや図書館だ。


「俺こういうの苦手なんだよな。メアリーはこれ担当だろ」

「担当になった覚えはないですが、多分お兄さんより得意です」

「サクッと探しちゃおう!私こういう宝探しみたいなの結構好きなんだよねー」


二人は散会し、すぐに仕事に取り掛かる。

この中から探す・・・か。すでにめんどくさい。しかしこの中に様々なヒントがあるはず。一般に公開されているぐらいのものとはいえ、この王都に集められた情報だ。もしかすると俺達の掴んでいない転生者の情報があるかもしれない。


~10分後~


「お兄さん、そこは魔物に関する情報のエリアです。ほんと、何かを探したりすることに関してはポンコツですね」


メアリーは小脇に数冊の本と少しの罵倒を携え戻ってきた。


「ご苦労」

「フィロちゃんはフィロちゃんで、なんか料理本に熱中してますけど、呼びますか?」

「情報の共有は基本だからな。一発こずいてから呼んできてくれ」

「了解です」


メアリーの持ってきた資料を受け取り近くの席で開くと、少し離れたところからフィロの色っぽい声が聞こえた。資料室では、お静かに。


〜〜〜〜〜


ファイリングされた新聞のような数枚の紙の束をめくっていくと、それにはネガジオの名前と犯罪の数々が記載されていた。

強盗関係や殺人、魔具密輸など一般的といえば変だが普通の犯罪組織みたいだ。中でもよく目立つのが組織間の抗争といったところだろうか、小さなチンピラ集団をつぶしては飲み込んでいるようだ。

どんな大層な志を持ってそんなことしているのか知らないが、聞いた限りでは幼女を攫うロリコン集団だそうじゃないか。王都も大変だな。


「熱心に熟読しちゃって・・・そんなにフィロちゃんが心配ですか。どこの馬の骨ともしれない犯罪組織にうちの子はやれない、と」

「そんな親心は微塵もないしそもそも心配もしてない。ただどこかでネガジオが障害になった時に対策を練りやすいだろ?それにもしかしたら、こういうやつの中に転生者がいてもおかしくないしな」

「転生者がいるかどうかはどうでもいいけど、子供を攫う人達なんてサイテー!私が返り討ちにしてやるんだから!」

「意気込むのはいいけど、相手はかなり規模が大きい組織みたいだぞ。お前一人にできることなんて限られてるんだから、無闇に首突っ込むと痛い目みるぞ」

「やってみないとわかんないよ?」

「負けるかどうかはやってみないでもだいたいわかるだろ?やられてからじゃ遅いんだから引けるうちに引いとけ。それより今はこっちだ」


机に置かれたもう一冊のファイルを手に取る。タイトルには『神子』とだけ書いてある。数ページ見てみると、まるで図鑑のように年代やそれぞれの特徴等が記されていた。


「転生者のことを神子と呼んでいるみたいです。世間的にそうなのかどうかはわかりませんけど」

「なんかかっこいいね!私も神子ー!」

「最初に確認されたのは今から25年ほど前か、わりと最近なんだな。輝く神器の剣を手に魔族と戦った、か。エルグラ・コーネリアとかいう女だったらしいな。こんだけ有名になって、今噂すら聞かないってことはもう死んだんだろうな」

「おや?ここに面白い考察が載ってますよ。えーっと、神子は魔族から人々を守るために天から遣わされているとする説が濃厚だが、この世界の住人に力を与えると同時に他の世界があるかのような記憶を植え付けているという可能性も捨てきれないと考える、ですって」

「なんだそれ?そんなわけ無いだろ」

「えぇそんな訳なさそうですが、お兄さんが前の世界の記憶がいくつか無いことと、レギオンにいる子がお兄さんのことを一方的に知っている理由にはなりますよね?」

「チヒロと俺は元からこの世界の人間だ、と?」


この世界で昔からお互い知り合いで、俺の記憶が改ざんされてるから忘れてる・・・?そんなバカな、俺は確かに日本生まれ日本育ちだ。


「そんな小難しい顔しないでください、冗談ですよ」

「でもメアリーさんが言ってること、間違ってなさそうだよね?」

「いいえおそらくこの理論は間違っています。お兄さんの記憶が飛んでるのはたしかに謎ですが、お兄さんが日本という国がある世界から来てることはおおよそ間違いないです。だって私もその世界から来たんですから」

「へぇ、そうなん・・・えぇ!?」

「資料室ではお静かに、ですよ。鈍感なお兄さんは気づかないだろうなぁって思ってました。とはいえ私は英国出身ですけどね」


こいつイギリス人だったのか・・・!

この世界に来てから大体外国人みたいなのばっかだから違和感なかったが、いざ言われると驚くな。


「エイコクは、リーダーとは違うところなの?」

「あぁ。かなり遠いけど同じ島国でな。一応聞くけど、フィロは・・・」

「私?私はメルトンってところの小さな国、ウォード出身だよ」


はい全然知らない。世界史も世界情勢も詳しくないが、そんな場所聞いたこともない。


「やはり転生者っていうのは、いろんな世界から来ているんですね。きっと私とお兄さんがこの地で出会ったのは運命でしょう」

「そんな運命いらないかな。どうせ元の世界でも会ったことないだろうし」

「なんか疎外感だなー。私も地元同じだったらよかったのにな」

「国が違うだけで全然話が合わないから、俺としてはフィロもメアリーもそんなにかわんねーよ」


ペラペラと資料をめくっていくが、転生者の情報は役に立ちそうなものはない。人物の特徴や写真があるが、死亡確認されている者もおり、実際に戦って俺が殺した相手も見られた。

あれ?ってことは最初の転生者って、死んでないのか?死亡が確認されてないだけなのか?


「へぇ、すごいですねこのビックリ人間図鑑。私のことも載っていませんかね・・・あ」


メアリーはファイルを手に取り数ページ捲ったところで、その手が止まる。

そしてにやにやと笑いながら俺の顔に2、3、視線を向けた。

その反応にフィロも興味を示したのか、メアリーの持つファイルを覗きこむ。


「うっわ悪人顔!!案の定備考に警戒って書かれてるし」

「名前も詳細もほとんど載っていない、盗撮されたような顔写真だけですね。お兄さん、過去になにかやらかしたんですか?」


大体予想はしていたけど、あれは俺のページだな。

しかし顔写真撮られてんのか、この国には肖像権みたいなのはないんだろうか。


「ねぇこれにも載ってないけど、リーダーってなんていう名前なの?わざわざ隠してるみたいだし、なんで?」

「・・・聞いて何か役に立つのか?名前を知られるとこのファイルみたいに知らない内にでさらし者にされたり、もしかすると誰かの能力の攻撃対象になったりと厄介なことになりかねない。それに教える必要もないだろうから黙ってるだけだよ」


もう今となってはわざわざ隠すほどでもないとは思うけどな。


「・・・転生者になる条件ってなんなんでしょうね」


ふと思い浮かんだように、メアリーの口から疑問がこぼれる。たしかに、俺たちはいったい、なぜ選ばれたんだろう?


「適当・・・ってわけじゃないんでしょうけどね。まだ情報が少なすぎて考察すらできませんけど」

「俺は選ばれるほどの人物ではなかったけどな。一般的な高校生だったし」

「善人も悪人も関係ないみたいだし、実は理由も無しなのかもよ?自慢じゃないけど私もどこにでもいる普通の村娘だったのにこの世界に来たもん。それにこのファイルを見る限り年齢にもかなりばらつきがあるみたいだから、条件なんてないのかも」


くじ引きで当たったなら素直に喜べない景品だな。よくわからん土地に洗脳だけされて放置されるなんていい迷惑だよ。


「それも少し気になるところだけど、今はおいておこう。他に気になる情報は・・・お。こいつは」


知ってる顔だ。

この吊り上がった目にこの金髪でチャラついた感じ・・・あいつだな。


「クラフト・エルトン、念動力を操る神子、か。出現時期はG3028年となると今から2年前ですね。まぁいつ転生したのかは、この著者がどの時点でこの人を見つけたかによりますが」

「好きな食べ物は焼き魚、好きな色は黒って追記してやろうかな」

「なんでそんな滅茶苦茶どうでもいいこと知ってるの?仲良しなの?」

「いや、そういうわけじゃないけど・・・そういえばこの情報をまとめたのって誰なんだろう」


ページを巻末まで飛ばすと、何名かの名前が記されていた。


「魔族対策課・課長ニール・ファルーニャ、主任セル・ドモル、協力・アーヴェイン・イェルム。転生者はこの魔族対策課の管轄なのか。転生者も魔族も、得体のしれない厄介事は全部一緒ってのは多少傷つくな」

「この魔族対策課とかいう部署に行けばいろいろ話を聞けるかもしれませんね。しかし時間もそう多くはありません、最後にこれだけ見ていきませんか?」


メアリーは隣から俺が見ているファイルをとじると、最後の一冊のファイルを開いた。


「最初に開いたのとあまり変わりませんが、犯罪史です。エントランスの掲示板に貼ってあるぐらいですからきっとこっちにもいろいろ載っていると思うんですよね」


すぐ隣でぺらぺらとページを捲っていく。時折うっとりとした目で見ているのは俺の見間違いではないと思う。あれは獲物を見る目だな


「やっぱり載ってた。ガニマールは前科7犯ですって。二人組の泥棒で、大富豪を狙って金品を盗み、街に金をばらまいたりするそうですよ。記事を見る限り・・・4年前ぐらいが初犯ですね。当時の記事にもしっかり写真が残ってますが・・・うわ、この目立ちすぎるお面は見覚えがありますね」


メアリ-は何か思い出すように虚空を見つめつつ、記事をフィロに見せる。


「お面かぶっててわかんないけど、このメアリーさんが持ってる派手なお面を付けてるほうがゼノって人なんだよね・・・よくこんな格好で外に出られるなぁ・・・」

「当時は深く考えなかったんだよ・・・!そんなことより最近のガニマールの情報!どんな奴らなのかとかあるだろ!」


ファイルをメアリーから強奪すると、あまり見たくはない黒歴史が同時に展開された。

うわ、確かにこの格好はやばいな・・・どこのバトル漫画に影響されたかってぐらいの派手な色のマントと首周りのファー。マントの下にも金属装飾が無駄に取り付けられている軍服のような服をまとっている二人の男。首から上の異常性はもはやわざわざ語る必要性はないだろう。


「リーダーがいつも着てる黒いコートはこれの名残なの?」

「これは貰い物だから関係はない。たまたまマントみたいにヒラヒラするだけだ」


正直どっちも気に入ってたんだけどな!ヒラヒラしてるのが好きって、なんか言い出しにくいから言わないけど!


「最新の一件はお面のデザインも変わってますよ。まぁ私たちが持ってるから当然といえば当然なんですけど。どちらかというと目立たない、目も鼻も口もない質素なやつです。これはこれで面白くないですね」

「別に面白さを狙って付けてるわけじゃねぇよ・・・」

「この記事見てみると、やり方はリーダーの言ってたのと同じだね。ただこの新生ガニマールはどっちかというと真正面から突っ込んで暴れまわりながら目的を達成してる感じ。どうみてもただの強盗だよこれ」

「・・・そうか。力で勝負するだけなら都合がいい、叩きのめして捕まえよう」

「あ!ほらリーダー右端みて!ガニマールの能力って・・・」


~~~~~


夜、緊迫感が走るセルビア邸でたくさんの衛兵がうろついている。

一応館の主であるコルファーは寝室に匿い、護衛が五人ついてるそうだ。わざわざコルファーを狙うことはないと思うんだけど、本人の意思だそうで。

俺はというと10人の護衛と一緒に、希望通り金庫のある部屋に配置された。


「フィロ、きこえるか?」


ポケットから魔晶石を取り出し、語り掛ける。


『はいはいリーダー!正門前、異常なしだよ。周りの兵隊さんが飽きて無駄話始めてるぐらいかな』


外の衛兵たちはずっと警備してるから飽き始めたんだろうな。まぁどちらでもいい、どうせ転生者の相手なんてできるわけもない。さぼっててくれてもかまわない。


「了解。じゃあメアリー、聞こえるか」


魔力を改めて込めなおす。


『聞こえてますよー。裏門異常なしです。そろそろムラムラしてきたんですが、衛兵の一人や二人減ってもバレませんよね?』

「ばれるからじっとしてろ。もうすぐ0時だ、やつらが来るかもしれない。打ち合わせ通り、生け捕りだからな」

『じらしますねぇ、このもどかしさが空振りに終わったら、ちゃんと責任取ってくださいよ?』

「とらない。引き続きそこで待機」


ドォォォォォォォォン!


メアリーに指示を出した瞬間、正門の方で何かの崩壊する音が響く。


『リーダー!聞こえたかもしれないけど、正門側にきたよ!空から大木がいっぱい落ちてきて正門が壊された!このまま戦うね!』


空から大木・・・あいつだな。


「了解、ぶちのめせ」

『りょ!』


正門からくるとは間抜けなやつらだ、俺達がいることなんて予想すらしてないだろうな。

さぁて、眠いがお仕事スタートだな。

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