第18話 無料で!

次の日、俺達はいつもより早めにセントラルへと向かった。

「今日ははやいねー。なにかあった?」

クラリアは眠そうにあくびをしながら、俺たちをいつも通り多目的室へと誘導する。


〜〜〜〜〜


「昨日の夕方、何かに襲われたんだ。アレが例の殺人鬼となると、衛兵だけじゃ対処は難しいかもしれない。」

出されたコーヒーで手を温めながら俺は昨日の説明をした。

魔法による攻撃、そして異様な殺気。

「ただの殺人鬼じゃないってことー?元兵隊さんとかかなー。」

クラリアは椅子に座ってくるくる周りながら天を仰いでいる。

「襲われたのは、トルルちゃんなんですよね?それならやっぱり、例の殺人鬼なんじゃないですか?」

すっかりメアリーも会議の参加者になっている。あまり知られていい話でもない気がするが、聞かれて困る話でもないか。

「まだ予想だけど、おそらくそうだろうな。」

他にちょっかい出してくるやつなんていないだろうしな。

「その場で言ってくれればよかったのになぜ言わない!トルル様首痛かったんだぞ!」

「言ったらお前が夜眠れなくなるかもだろ。それに付き合って起きとくなんてごめんだね。」

結局俺は寝らずに見張ってたから眠れなかったわけだが。

「しかし路上で堂々と襲撃してくるなんて、さすがだね。やっぱ場所なんてお構いなしかー。」

「どんな人なんでしょうか・・・そもそも人なんですか?魔族だったり、獣人だって可能性もありますよね?」

「その線も捨てきれないな。身体能力の高さはむしろ人間じゃない可能性のほうが高い。でもなんとなくそうではない気がするなぁ、殺り方が人間臭い。」

街に来てまでわざわざ殺人を楽しむ魔族なんていたら魔王軍が動いてるからな。東方軍が魔族のイメージ改善のために、人間を無駄に襲う賊のような魔族の制圧を行ってるってパルティが言ってた気がする。

「人のふりをして昼間は隠れて、夜は人を殺してるとか・・・?」

俺も半分魔族なんですけどね。

メアリーはいまだに魔族を受け入れられない派の人なんだな。和平がすすんでも、個人の見方はなかなか変わらないか。

「こらメアリー。そんな言い方しちゃ駄目だよ?私だってエルフなんだから、魔族と遠くないんだからね?」

「でもクラリアさんは角とか生えてないですし・・・」

よかった、俺も日頃は角生えてなくて。

「とにかくだ。ヤツが本格的にトルルを狙い始める前に、居場所を突き止めてつかまえないとな。このままじゃいつかあんたらにまで被害が及ぶ。」

相手がどんなやつかは知らないけど、あまり俺の方も時間がない。早急に決着をつけないと・・・

「はぁ・・・トルルちゃん達もいつも以上に気をつけてよ?昨日はたまたま助かったみたいだけど、次はないかもしれないし。」

「大丈夫!トルル様には優秀な兄ちゃんがいるからな!それより・・・デカ乳が先に狙われるかもしれないし?」

「も、もう!またそんなこと言う!」

「帰り、遅いんだろ?外も暗くなって・・・殺人鬼は民間人がいようと暗かろうと、狙った獲物は確実に殺しにくるんだぞ・・・?」

「ひぃ・・・!」

メアリーは小さく悲鳴をあげると、ばたばたと部屋から出ていった。

いつもこうして出ていくなあの子。

「ビビリなやつだ!もっとドンと構えればいいのにな!ワハハ!」

「でもお前の言うとおり狙った獲物を逃さないなら、お前死亡確定だからな。」

「えッ・・・!」


~~~~〜


話し合いというか報告会というかを終え、多目的室から出ると、ドアのすぐ横にメアリーはもたれかかるように立っていた。

「うわびっくりした。何してんだお前。」

「あ、あぁ、お兄さん・・・別にどうもしてませんよ。少し、休んでる、だけで、す。」

なにやら顔が赤いメアリーはボソボソ話すと、突然倒れた。

「ちょ、メアリー!?」

クラリアはすぐに倒れたメアリーに駆け寄って顔の前で手を振っている。

「この子気を失ってる・・・ごめんちょっと医務室に連れて行くね!」

すぐさまメアリーをおぶって、クラリアは走ってどこかへ向かった。

「・・・追わないのか?」

「そうだな。行くか。」

俺たちもクラリアの後についていくことにした。


~~~~~


「ストレスですね。熱もないし、どこも悪くないです。」

医務室のお姉さんからの宣告はまさかのストレス。

街での殺人鬼の話を身近なものに感じすぎて、恐怖からストレスを抱えていたんだろう。

しかし今回の失神の原因はまちがいなく。

「わ、私!?・・・は!まさか!このトルル様はとうとう詠唱破棄の呪術系魔法を無意識的に・・・!」

「そんな訳あるか!気が弱い相手をお前が毎日脅すからだろうが!」

しかし明らかに年が離れているであろうこんな子供の脅しにストレスを感じるほどビビるってのも、考えものだとは思うけどな。

「うぅ・・・あれ?お兄さん?」

ベッドに寝かされたメアリーはうっすらと目を開ける。

「大丈夫か?突然倒れてびっくりしたぞ。」

「私倒れたんですか!?すいません、ご迷惑おかけしました・・・」

「あのー私達もいるんだけど。」

「あ、クラリアさんにトルルちゃん。すいません私・・・」

もじもじと布団に顔を半分埋めるメアリー。

「メアリーよりもっと謝らなくちゃいけないやつがいるよな?」

横目でトルルを見るが、目を合わせないように反対側を向いている。

「おい。」

「ひぇっ!」

「言わなきゃわかんないのか?お前のことだけど?」

「・・・もう、悪かったよ!そこまで怖がるなんて思ってなかったんだ。」

お、珍しいこともあるもんだ。トルルがちゃんと謝ってる。さすがにやりすぎたという負い目を感じているんだろうか。

「いいのトルルちゃん。騒がせてごめんね。昔から気持ちを堪えすぎるとめまいがしちゃって・・・」

「そういうことだ。もうメアリーにちょっかい出すなよ?」

「うむぅ・・・わかった。」

しおらしく縮こまるトルルだが・・・

「・・・脅しはしないがこの胸は憎い!うがぁ!!」

「ひゃあぁ!!やめてくださいぃ!!」

ベッドに飛び乗りメアリーの胸を揉みしだく幼女。中身はおっさんなんじゃないかとたまに思う。

「やめろトルル、俺としては目のやり場に困る。」

トルルをつまみ上げるがなかなか離れない・・・!

「は、はなせぇ!!」

「お前が離せ!この変態怪獣が!」

おおよそ少女とは思えないような声を上げながら暴れまわる怪獣トルル。

「ほんと、仲がいい兄妹だねぇ。」

「仲よくない!おのれ・・・凡才のくせにいつもトルル様をつまみ上げてからに・・・!」

「凡才でも兄貴なんでな。それぐらいの権限はある。じゃああまり騒ぐと迷惑だから、俺達はこれで。」

「あ・・・もう行っちゃうんですか?」

「ここにいると怪獣が暴れるしな。それじゃ。」

「がふぅ・・・!」

「コラ、唸るんじゃない!」

「わふっ・・・」

怪獣はまだ不満なようだ。やはり謝罪という慣れないことをした反動なんだろうか。

「メアリー、ムリすんなよ。」

つまみ上げたトルルがずっとメアリーを睨んでいるのは無視して、俺たちは医務室を後にした。


~~~~~


買い物や街の散策に行ってトルルの家に帰り着いたころにはもう夜だった。俺達は改めて今後の方針を話し合うことにした。

「昨日お前を襲ったのは殺人鬼で間違いねぇのかな?そうだとしたら何が目的か・・・」

トルルは布団にくるまり顔だけ出して話を聞いている。亀かお前は。

「単純に、昨日私を殺すつもりだったのに邪魔が入ったから逃げたんじゃないのか?」

「いやそれはないな。わざと殺気をこちらに向けて魔法を放ってきたんだ。でもその攻撃自体には殺気がなかった。」

「そうなのか・・・ならなおさらわからない。頭のネジが外れた凡才の考えなんて、元よりわからないけどな。」

「頭のネジの外れ方が天才と凡才の境目だろ。・・・まぁそれは良いとして、いよいよちょっかい出してきたってなれば、こちらから攻めるしかないな。」

「ま、待て!なんでそうなる!?相手はお前も認める腕の立つ殺人鬼なんだろ、戦って勝てるのか?」

トルルは焦った表情でまくしたてるが、甲羅のような布団のせいで緊張感がまるでないな。

「朝も言ったように、このままだとお前の周りに被害が及び始める。こちらから攻める理由は、お前を脅すためだけに誰かが死ぬ可能性があるからだ。」

「安心しろ、私には家族も恋人も友達もいない。」

「クラリアやメアリーのことを言ってんだ。もう他人ではないだろ。しかも殺人鬼はなぜか女ばかりを殺してる変態だ。あの二人がターゲットになるのも時間の問題、だからそうなる前に犯人を叩く。」

「でも、相手の居場所がわかんないからずっとこうして地道に探してきたんだろ?なんか方法があるのか?」

「問題ない。狩りの基本の一つ、餌をまく。」

「それもしかして、餌って・・・」

「もちろんお前だ。詳しい話は明日クラリアを交えてするから。」

「嫌だ!私はまだ死にたくないぞ!」

「わかってるって、俺もお前に死なれたら困る。けどお前にも頑張ってもらうしかないんだ。大丈夫、死なせない。」

「絶対死なない?絶対?」

「任せろ。ちゃんと守りきってやるよ。ただ、少しだけ覚悟はしとけ。」

今思い付いてる方法は、トルルの努力無しにはうまくいかない。

トルルが天才であることに賭けるしかない。

「そういうわけだから、明日から行動開始だ。今日はもう寝るぞ。」

「もう寝るのか?まだ八時だぞ。」

「メアリーみたいな身体になりたいんなら、ちゃんと睡眠をとって成長するしかないんだぞ?」

「なに!?よし寝よう。すぐ寝よう!」

何てシンプルなやつなんだ。扱いやすくて非常に助かる。

「いい心掛けだ。じゃあおやすみ。」

俺は布団を床に敷いて、電気を消す。


・・・


「起きてる?」


・・・


「ふふふ、さすが凡才。日頃頭を使っていないから脳を休めるのも早いとみた!」


・・・


「お、おい。本当は起きているんだろ?」


・・・


「私が寝るまで、寝ないっていったのにぃ・・・」

「あーもううるせぇよはやく寝ろ!お前が寝るまで寝ないとは言ったけど話し相手になるとは言ってねぇ!」

修学旅行か!

いつも通りすんなり寝ればいいものを・・・こっちは久々の徹夜できついというのに!

「起きてるじゃん!!と、ところで!今日は一緒の布団で寝るっていうのはどうだ!美少女と寝れるんだぞ!無料で!」

「ほぼいつも一緒に寝てるだろ・・・高低差があるだけじゃねぇか。いいからはやく寝ろ。」

相手してたらお互い眠れないわこれ。それになんだよ無料でって。どこでそういう知識を得てるんだ。

俺はトルルの寝ているベッドとは反対側に身体を向けて目を閉じる。


ゴソゴソ


「おい、暑いんだけど。」

「い、いいだろ!寒いよりは!」

こいつ、強行手段にでやがった。

ベッドから下りてきて、背中に張り付いてきたトルルは少し震えていた。

「なんだお前、寒かったのか?」

背中に張り付いた小動物がビクッと反応する。

「そうだ。寒いから暖めてもらわないと眠れない!さぁどうする?契約に基づくなら、私を寝かさないとお前は徹夜だ!」

何の脅しだよ・・・素直に怖いなら怖いと言えばいくらかかわいいもんなのにな。

身体を反対に向けると、布団でできた小さなかまくらがあった。

俺はその怪獣の巣を軽く手でさする。

「ひぇ!?なに!?何してる!?」

「摩擦で暖めてるだけ。それ以外ならイグニートしかないな。」

「こんな狭い部屋で上級魔法を使うな!しかもそんなことしたらトルル様が死んでしまうわ!」

「なら黙って寝てくれ。もう寒くないだろ。」

まぁ元から寒くないんだろうけど。

「・・・怖かったんだ、しょうがないだろ!気づかなかったとはいえいざ本当に襲われたと思うと、怖くて・・・!昼はそうでもなくても、夜になるともっと怖くなるんだ・・・」

巣から顔を出すと、トルルらしからぬ元気のない表情を浮かべる。

「寝てても誰かの気配がすれば目が覚める。守る対象がお前一人なら、確実に守れる。だから安心しろ。ゆっくり寝てていいから。」

「確実に守れるっていう理由は?」

「俺はタイマンで負けたことがない。どんな相手でも勝ってきたし、この通り生き残ってきた。」

「殺人鬼が相手でも?」

「全長50メートルのトカゲが相手でもな。」

ゴルトドラコは強かったなぁ・・・でかいし重いし固いし。

まぁしかしタイマンで負けたことがないってのは嘘だけど。

「それでも・・・怖い。」

「俺は強いし絶対負けない。それでも怖いなら、今から散歩でも行くか?」

「いやだ!外はもっと怖い!」

こまったなぁ・・・しょうがねぇ、アレするか。

「外に出るぞ。ちょっとつかまれ。」

「え!やだ!やだ!!!」

嫌がるトルルは俺に抱きついて泣きそうな顔をしている。

だがそんなことはお構いなしに、俺はトルルごと転移魔法を発動した。


~~~~~


「こ、ここは・・・?」

空には星々が輝き、地平線まで明るく照らしている。

相変らず何もない草原。転生者が来るわけでもないのに俺はいつもの草原に来ていた。

「あそこに見えるのはセルティコ。ヴィークからはかなり離れた場所だ。ここなら殺人鬼は追ってこない。」

今日は天気がいいな。星がきれいだ。

「これを見せるために連れてきたのか?・・・案外ロマンチストだな!」

先ほどの怯えた様子は消えさり、トルルは空を見上げてはしゃいでいる。

「俺が見せたかったのは別なんだけどな。」

俺は一緒に転移して持ってきたデュランダルを担ぐ。

「それを、どうするんだ?」

「まぁ見てろ。」

星々の光もあるが、さらに俺の魔力もデュランダルに注ぐ。

「フン!」

「きゃっ!!!」

両手で振り上げたデュランダルを思い切り地面に突き刺すと、粉々に砕け散る。トルルは顔を手で守った。

「大丈夫、見てみろ。」

トルルはゆっくり手を下すと、恐る恐る目を開いた。

「うわぁ・・・!」

砕け散ったデュランダルは光のつぶてとなって俺たち二人の周囲を漂う。

「すごい!!きれい!!スノードームの中にいるみたい!」

夜空を見たときよりもはしゃぐトルルは、デュランダルの光の結界の中を走り回る。

たしかにきれいなんだけど、俺はそれを見せたかったんじゃなくて・・・

「わざわざこれを見せたかったんだな!すごいきれいだ・・・神秘的で、天国みたい。ほら見て!!息を吹きかけたらふわふわ光が揺れる!私が動いたら、光がついてくるぞ!」

「ははは、喜んでもらえて何よりだけど、俺が見せたかったのはこれだ。」

俺は球状の光の結界の中から出ると、中にいるトルルに右手を向ける。

「何するの?」

「動くなよ。レイ・ボルツ。」

パリっと小さく音が鳴ると、白い稲妻が右手から放たれる。


ドゴォオオォオオオオオオン!


稲妻は結界に接触するなり派手に弾け、草原の地面を焼き、砕き、破壊した。

すこしして砂埃が消えると、結界の丸い形に沿って周りがきれいに抉られていた。

「お、お、お、お前!!!なんてことするんだ!!死ぬかと思ったぞ!!」

「すごいだろ?俺は今本気で大魔法を放ったんだぜ。それなのにお前は傷一つついてない。これがお前にみせたかったものだ。」

俺の知る限り最高クラスの防御力を誇るデュランダルの結界。使用中はデュランダルを武器としては使えないんだけどな。

「こういうことするなら先に言え!!ちびるかと思った・・・」

「でもほら、きれいだったろ?ビニール傘の中から落ちてくる雨粒を見てるような感じだろ。」

「そんなレベルじゃない!・・・もういいから、早くお前もこっちにこい!」

結界の中から叫ぶ声のもとへ向かうと、トルルは不意に俺に抱きついてきた。

「もうわかった。ちゃんと寝るから、帰ろう?」

しまったな、やりすぎたか?かえってビビらせたかもな・・・

「・・・ありがとう。きれいだったし、すごかった。」

俺の腹にうずめていた顔を上げたとき、その笑顔をみて俺は先ほどの考えは杞憂であったと安心した。

「それはよかった。俺の力が信じられなくても、こいつの力は信じられるだろ?デュランダルは確実にお前を守ってくれる。じゃあ安心してくれたところで、帰るか。」

「うん!!」

俺はデュランダルを『剣の形』に戻すと、ご機嫌になった怪獣の頭を少し撫で、転移した。

視界はすぐにトルルの部屋に戻る。

「ほら、ちゃんと布団で寝ろ。」

毛布をトルルに投げると、トルルはすぐにそれにくるまる。

「・・・寒いなぁ。」

「嘘つけ。今日はそんなに寒く・・・」

トルルは布団にくるまったまま、すぐに背中に張り付いてきた。

・・・まぁべつにいいか。寝苦しいわけでもねぇし。

「風邪とか引くなよ、うつるんだから。」

デュランダルの柄を握ると、剣の一部だけが弾け部屋の中を漂う。

結界の展開を確認してから俺は布団に寝っころがり、掛け布団を背中に引っ付く小さなかまくらと一緒にかぶると、そのまま眠りについた。


~~~~~


「お疲れ様。クラリア今日もいいか?」

翌日の朝、俺とトルルはいつも通りセントラルに来ていた。こんなに毎日来る一般人も珍しいだろうな。

「え、あの・・・その・・・」

「なんだ?今日は休み?」

いつも明るく内線をかけてくれる受付の子が元気ないな。

「それが・・・大変申し上げにくいんですが、情報部のクラリアさんは昨夜亡くなられました・・・」

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