恐怖



 あるところに巨大な塔がありました。それはそれは巨大な塔でした。てっぺんを知っている人は誰一人いません。


 とある少年はてっぺんを知りたいと思い、意を決して塔の階段を登り始めました。どんどん登って気がつくともう地上は見えない高さまでやってきていました。戻る体力はもうありません。


 少年は登り続けます。最初はてっぺんに疑問を抱いて。今はてっぺんに希望を求めて。

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