1-1序章 (仲間)

俺の名前は青山秋(シュウ)高校2年生の17歳

ごく普通の高校に通う普通の高校生だ。

特にクラスでも目立つことない生徒であった。

口数は少なくいつも彼は外ばかり見ていた。

今日もいつも通り雲を眺めボーットとしている所に一人の少女が現れた。

【女】秋(シュウ)、又外ばかり見てるの?

いつも同じ景色見て飽きないの?

【秋】飽きるよ、でも風が気持ちいいんだ。

しかと雲はいつも形が違う、だから飽きないんだよ。

【女】ふーん、そっか!

少女はあまり興味がなさそうな顔をしていた。

【女】それより明日暇?

【秋】暇だけど、、

【女】じゃあちょっと付き合って!

【秋】なんで俺が、

【女】いいから、いいから、ありがとう

【秋】俺はまだ行くとは言ってないけどなぁ

少女は秋の話を聞いていなかった。

秋は少し不満そうな顔をし少女をジーっと、睨んでいた。

明日はゆっくりしようと思ったのにな、トホホ、、

いつも僕が振り回されているの少女とは

幼馴染の結奈、篠原結奈だ、

俺のクラスメートであり、幼馴染だ。

俺は、幼馴染である結奈にしか心を許すことができなかった。

友達はいた、しかし心を許せる友達は居なかった、いや作ることができなかった。

秋は、子供の時、結奈ともう一人の幼馴染

天満直樹と言う幼馴染がいた。

俺は毎日3人で遊んでいた。

しかしある時重がけない事が彼らを襲った。

10年前に都内を襲った東都大震災

その地震で、直樹や仲良かった友達が失われた。

まだ幸いなことに、結奈と家族は無事だった。

だが秋の心には大きな傷を残した。

それ以来秋は友達を作ることがトラウマになってしまった。

仲の良い友達ができても居なくなってしまうのではないか、

そういう恐怖が彼にあった。

だが彼はこのまま誰とも仲良くせずに今の生活を送り続けて良いのかって言う疑問もあった。

今日もそんな考え事をしながら外を眺めていると6限目の終了のチャイムが鳴った。

帰ろうとした時

後ろから両手で肩を叩かれ振り返ると

結奈が居た。

【秋】ん、、、、なんだよ

秋は険しいをしていた。

何か嫌な予感がすると思っていた。

いや、思っていたじゃなくて起こると確信していた。

【結奈】秋、、お願いがあるんだけど、

いいかな??

【秋】なんだよ、、

どうせ勉強教えてくれとか、何か手伝ってとかそんなことだろうなと思っていた。

【結奈】勉強教えて!!お願い!!


ほら、やっぱりテスト前はいつもこうだ

いつも教えてと俺に迫ってくる

それで俺より良い点数取るだよな、

俺の心は複雑だよ全く!


【秋】しゃーねーな!

少しだけだぞ!!

【結奈】流石秋さん!

頼りになる!


秋は結奈の頼み毎には断れなかった。

なぜなら結奈の押しはやるまで続くからだ。


【秋】よしじゃあ図書室にでも行くか!

と言うと結奈はニコって笑って秋の手を引っ張り図書室に向かった。

勉強も終わった頃には20時ぐらいであった。

明るかった景色も既に真っ暗になっていた。


【秋】そろそろ帰るか!

【結奈】秋、今日はありがとう、このお礼はいつかするから

【秋】分かった分かった、あてにしてないから

【結奈】そんな事言わないの!

【秋】はいはい、気長に待ってるな


結奈からお礼って言ってお礼された試しがないからな

もうこれで何回目だ、


【結奈】今日私用事あるから先帰るね

バイバーイ、ありがとね!

と言って結奈は一目散に学校を去って行った。


さてと、俺も帰るか

秋の家から学校まで自転車で約1時間、家に着くのは21時頃か

すっかり遅くなったな、あのアホのせいでと

ブツブツ言いながら学校を後にした。

学校を出て自転車で夜道を走っていると

目の前に若い男が血を流して倒れていた。

秋は自転車を降り男に駆け寄った。

なんだよ、これ!

おい、大丈夫か?

男は早く逃げろと秋に言うが

秋は意味が分からなかった。

早く逃げないと殺される、

どう言う事だ、おいしっかりしろ

男はそのまま、意識を失ってしまった。

秋は誰かの気配に気づき前を見た。

そしたら誰か分からない

黒服でフードを被った男が秋に近づいてくる。

こいつをやったのは、お前か?

男は下を向いたまま秋の質問を無視していた。

と言うより声が届いていない感じだった。

やるしかないのか

これでも俺は空手、柔道、やってからな

手加減は無しだ!

と言った瞬間、秋は腹部を殴れ壁に飛ばされ叩きつけられていた。

秋は倒れ、口から血を吐き、腹部の痛みで意識が遠のいていきそうだった。

男は秋の前に寄ってくる

徐々に1歩ずつ、1歩ずつ

秋はもう動けなかった。

初めて死を覚悟した。

男は秋の前に、そして男は秋を殴ろうとした

秋は目を瞑った

その時、大きな音が鳴り響いた。

秋は恐る恐る目を開けた、

そしたら1人の少女が目の前にいた。

それは結奈に凄く似ていた。

思わず、結奈なのか?

と問いかけたが少女は、秋の言葉を無視した。

秋は痛みで体を動かす事はできなかった。

少女は後は任せてと言い

男の方に走り出した。

秋は少女を見つめた。

少女の髪は長く雰囲気は少し結奈と違ったが結奈だと思った。

少女は赤と青の剣を2本持っていた。

その剣を振り上げ少女は目を瞑り

口を開き呟いていた。

その瞬間赤と青の剣はひかり

少女は目にも留まらぬ速さで男を一瞬で倒した。

秋は唖然としていた。

時が止まったかのようだった。

アニメを見ている感覚だった、何が起きているか理解できなかった。

1つ分かっている事は、結奈らしき人物が剣を持って戦ってくれて助けてくれたという事だ。

秋は聞いた、結奈なのか?

彼女の答えは

そうよ、秋、私は篠原結奈!

秋もう私には近づかないで、このことは

他言無用で

それはどういう、、、

結奈は、秋に話す時間を与えなかった。

理由はいえない私のこの姿を見られてしまった以上

私はあなたの前から消えるわ、さよなら

と告げ結奈は秋を気絶させた。

結奈は気絶した秋を抱えると

ごめんね、もう少し待っててねと

意識を失ってる秋に告げその場をあとにした。

家の前に着くと

秋のポケットに入ってた鍵を使い扉を開けた

玄関に秋を寝かせ振り返った。

私にはやらないといけないことがある。

秋には迷惑をかけれない

よし!行こう!

そして結奈は次なる所に向かった。

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