アルディラ・雲の彼方に

ムラマサ

プロローグ

そこは人気のない教室だった。

授業を終え皆んなが帰宅していく中まだ教室に残っている生徒がいた。

誰もいない教室はかなり静かだった。

昼間の教室とは又景色が違った。

少年は外で行われてるクラブ活動や、夕焼けの景色を見ながらボーットしていた。

あれからもう1年も経つのかと少年は独り言を呟いていた。

と、そこに放課後にも関わらず少女が教室を 覗いていた。

少女に名前を呼ばれ少年は後ろを振り向いた。

女」何ボーットして、もうとっくに帰る時間よ

なにしてたの?

【男】いや、少しボーットしてた、あの時の事を思い出してた。

【女】もうあれから1年も経つんだね

【男】あぁ、懐かしな、

って言うか時間が経つのは早いな

【女】時間が経つのは早いけど、私達何も変わってないね

【男】1年しか経ってないんだから変わってなくて

当たり前だろ?

【女】まぁ、確かにそうかな??

【男】そうだよ

【女】それか、お互い毎日会ってるから変化してる所も分からないんだよきっと

どこかは変わってるはずだよ?

【男】そーかー?

少年は考えた。

お互いが変わった所を考えたが、浮かんでこなかった。

そんな中

少年が少女の方を見ると少女は悲しそうな表情をしていた。

その表情を見た少年は何も言わず黙って外の夕焼けの景色を見た。

【女】もうあんな思いはしたくないね

【男】うん、そうだな、

あれだけは、ごめんだ


1年前の俺は、

毎日同じ日常、時間の流れ、生活に飽き飽きしていた。

彼は刺激を求めていた、何か起きないかと

そう願っていた。

しかし少年の欲望、願望は思えば思う程何を起こらない。

逆にふとした瞬間に、思わぬ出来事が訪れることが多い。

人生とはそういうものだ。

たが、人間と言うのは怖い生き物である。

それに慣れてしまえば次は、それ以上の物を求めてしまう。

普通の基準が上がってしまう

たが彼は、いつもの同じことしか

してなかっため、少し違うことをするだけで楽しかった。

簡単に言うと、少し遊び足りない高校生であり、力、エネルギーを余らせていた。

だから彼は刺激を求めていた。

そんな刺激を求める彼がこれから体験する出来事は、

彼の人生を大きく変えようとしていると言うことに

今は、誰も知る由もなかった。

そして今から出会う仲間のことも、、

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