読ませていただきました。暗く重いストーリーでありながらも読む手を止めさせない筆力に感服いたします。エンドは賛否両論あると思いますが、個人的には何にも包まれなくて良くなった「私」の姿を描くこのエンドは好きです。良かった点はレビューに書いたので、気になった点だけ描きます。参考程度に流してくれたら幸いです。
・アイテムを増やせたら
個人的な偏見ですが純文学の質は「心理を如何に小道具に託せるか」に左右されると思ってます。作中のアイテムは大きく「煙草」「カーテン」「イヤホン」の3つ。純文学的になりすぎないためには仕方ないとも思いますが、こういう小道具があってもいいのではというものをメモしておきます。
セミの死骸 死の連想、季節の移ろい
公的な喫煙所 「子供」を痛感、無力感
香水 同級生との対比、違いを浮き彫りに
こんなところです。参考程度になれば幸いです。
長々と書かせていただきましたが、最近のweb小説に類を見ないシリアスなこの話が僕は好きです。今後も応援しております。
作者からの返信
応援コメントのみならず、レビューまでいただき、本当にありがとうございます。
賛否両論あるであろうこの終わりを好きだと言っていただけるのはとても嬉しいです。
たしかに、もう少し小道具を増やせれば主人公の心情を細かく鋭利に映し出せるかもしれません。セミの死骸は思いつきませんでした。少し加えてみることにします。
アドバイスありがとうございます。
まだまだ拙い部分も多々ありますが、お暇な時にでも読んでいただければ幸いです。
ありがとうございました。
村上春樹先生のような何とも言えない無気力感のある作品でした。
好き嫌いがはっきり分かれそうですね。
序盤の()の部分は()があるだけで陳腐に見えます。()なしでうまく入れ込むか、思い切って削除していいのではないでしょうか?
思春期の女子高生が主人公であれば、友人との話があった方がいいかなと思いました。同じ女子高生に理解されない無気力感が表現できると比較が出て良かったかと。
バイト前の「犯罪者みたいな顔つきの、知らないおじさん」がちょっと意味不明でした。
最後は賛否両論はあると思いますが、何とも言えない虚無感を出すのではあれば、自殺は悪手かなと。自殺をするという区切りがついてしまうので余韻がなくなってしまうかな。タバコに燻らせながら、楽しげな人々が乗った電車を見送る方がこれからも続く無気力感の余韻が続くような気がします。(ここは難しいところですけどね)