第11話

そしたら、ミシャが言った。

「なぜって、リディさんとかいう人から聞いたの。私が出てきた部屋はお母さんが使っている部屋だから。」

(僕が言う)「そっか、ニーナさんの。 そういえば、なんでニーナさんの部屋にいたの?」

ミーシャが答える。

「明日からあなたが行く旅は、リディさんがついて行く。リディさん=お母さん。

お母さんがいなくなったら村は、村長がいなくなる。村長は代々その家族がやるから、村長代理は私なの。」

「あ、そうか。そうだよね。ごめんね。若いのにすごいね。」

僕が答えるとミーシャが聞いてきた。

「ねぇヒロキ、貴方って何歳?」

ええっと

「10歳だよ。ミーシャは?」

「私は13歳よ。」

まさかの年上だった。

「ミーシャ、さん?」

するとミーシャが、

「やめてよ、今まで って言っても数時間だけれど"さん"をつけるのは。」

「はーい。」

僕は答えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る