第4話
「か、かつての英雄に近ずくとは ど、どういうことですか?」
僕が震えながら聞く。ニーナさんが しまった、という顔をする。
「そのままの意味です。他の村で記憶を取り戻したかつての英雄がいたそうです。
その方は、その人ではなくなり・・・かつての英雄となってしまったのです。
そのかつての英雄は、とても暴君だったそうで・・・」
長い沈黙。ニーナさんが重い口を開く。
「そのかつての英雄は、その人の家族を殺してしまったのです。」
唖然とする。僕は一体どうなってしまうのだろう。僕の中のかつての英雄は、どんな人だったのだろう・・・
僕は思い切って聞く。
「僕の中のかつての英雄は、どんな人だったのですか?」
するとニーナさんが答えた。
「貴方の中のかつての英雄は・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます