第3話

「そ、そんな⁉︎なぜ、家族に会えないんですか、死んだことにされなきゃならないんですか。おかしいですよ、こちらの気も知らないで‼︎」

僕が大声で言う。するとニーナさんが言う

「いいですか。貴方はこのナーシャ村を救った英雄の生まれ変わりです。先ほど倒れたのは、酷い頭痛があったからでしょう?」

なぜ分かる。頭の中を覗けるのか?

するとニーナさんが言う

「なぜ分かるのか、ですって?それは、貴方が記憶を少しもどしたのでは と考えたからです。それと、貴方は顔に出すぎています。」

「記憶とは?」

僕が問う。するとニーナさんが答える。

「かつて貴方が英雄のだったときの記憶です。倒れる前に思い出しませんでしたか?」

あっ、あの生臭い記憶。

「どうやらあるようですね。どんな記憶ですか?」

「そ、それは・・・」

大きく息を吸う。

「ひ、人を殺している所です。」

ミシャが息を飲む。ニーナさんは

「そうですか。貴方は英雄の生まれ変わりと言う確実な証拠が出ました。これで貴方が家族のもとへ二度と帰れないことは分かったでしょう?貴方がもっと記憶を取り戻したら、かつての英雄に近ずいてしまいます。」

んっ?近ずくとは、一体どういうことなのだろう・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る