第二節 怪物だけが怪物を知らない

 古くなった血と肉と脂の悪臭をどう処理したものか……。死体の吊るされた地下室で、三人の男たちが集まっていた。


「今日のお客は?」


 最初に口を開いた男は、他の二人に対して格上の雰囲気。それに答えたのは、一番若い男だ。青白く不健康そうで、なよっとした腰つき。


「五人。大人は男が一人、じじいが一人。ガキは大きいのが男で、後は五つ四つぐらいの男女の双子。一組目が図体のでかい男と少年、二組目がじじいと双子。一組目はやくざか何かで、二組目と知り合いかなぁ。どうしますう?」

「やくざか何かってのはなんだ?」


 黙って腕組みをしていた最後の一人が訊ねる。


「図体のでかい強面の男で、どう見てもカタギじゃないんですねぇ。武器は見た感じ持ってないんですがぁ、絶対に武術家の体つきですって。返り討ちにされるかも」

「それがどうした、どうとでもなるさ。まずはガキどもから片付けよう」


 頭領の男がまとめ、残り二人は「わかった」「わかりましたぁ」とそれに従った。


                 ◆


 養家ようか村の東には泗水しすいけいという渓谷があり、ここを川の流れに添って下っていくと、地級ちきゅう都市とし樹霊じゅれいまつる大都市・壁勲へきくんに出る。

 とはいえ、その間に結構な距離がある上、山深く人里もないのが辛い所だ。馬や車を使っても、一日二日は野宿を覚悟せねばならない。

 陰陽いんよう客棧きゃくさんは、泗水渓を望む山の中腹に位置していた。


師父しふの顔、そんなに怖かったかなあ)


 袴子ズボンの裾をめくって川に入り、モノンとダイファムの服を洗濯板でこすりながら、ウーはやたらと不思議がる。本当なら洗い場を使いたかったのだが、客棧の従業員が見当たらないので、渓谷の下まで降りてきたのだ。


(そりゃ、僕だって師父の人相が良いとは思わないけど、何も漏らすことないよね。いや、五歳とか四歳じゃ、そういうものなのかな。ちっちゃいし)


 そもそもウーだって、初対面の時は師父を〝仙人が使役する鬼神〟と本気で思い込んだものだ。なにしろあの人と来たら、黙って立っているだけで、「ゴゴゴゴゴ」と山の底からうなる重低音が響くようだった。

 その上、目や口をちょっと動かそうものなら、「ギャキィッ!!」とか「ズガギュキィッ!!」なんて鋼と岩の断末魔が聞こえてきそうで――、


(それ、やっぱり怖い顔じゃないか!?)


 人間、音でも匂いでも日々同じものにさらされ続けていると慣れてしまうのだ。そもそも、とウーが思い返すに、元実父のルンガオも顔が怖い部類だった。

 いつも無愛想に押し黙り、笑った所など見たことがない。その上、仕事柄なのか人を威圧するように、顔の半面に入れ墨まで入れていた。


 伝え聞く所では、ルンガオは戦災孤児だったらしい。故郷の知り合いで残っていたのは、幼馴染の妻ぐらいのものだ。親族は皆死に絶えただろう。

 少し離れた所では、素っ裸になったモノンとダイファムが川で遊んでいる。ウーは思い出を振り払って、子どもたちと、それを見守る祖父へ意識を向けた。


 時刻は昼過ぎ、水の冷たさが心地よい季節だ。もう何日かすれば、空気が虫眼鏡みたいになって、日差しが一段と強くなるだろう。


Хиカイ・ йüнヤン・ йüрдгийヤルドギーイ・, аюултаиアユールタイ.(そっちは深い、危ないぞ)」

Лийн リン・еаア・, Öрöö オロー.(はい、おじいちゃん)」


 カリッサ族の三人が話す也亦イユ遜許スンフ語は、軒猿けんえん語だけを話し、読み書きする軒猿民族のウーにはさっぱり分からない。

 それでも、祖父と孫たちの和やかな空気は離れて見ても伝わってくる。そして、あの人は自分の祖父でもあるのだ。

 ウーは従兄弟たちの服を洗濯し終えると、荷物を岸に置いて三人の方へ近寄った。


「おお、洗い終わったかい。ご苦労、ご苦労。外国の飴があるが、後でいるかね?」

「はい!」

「言葉遣いが堅いのう、お前は。礼儀正しいのはいいことだが、他人行儀だの」

「そうですか?」

「同年代の子どもにもそうなんか?」

「いえ……」


 初級学校の同級生たちを思い出す。それなりに友達はいたが、拳法の練習に熱中して、あまり遊ぶことはなかった。

 エンギンは岸辺の岩に腰かけると、刻みタバコを詰めた煙斗パイプを咥える。


Hmフム. まあ、今日会ったばかりじゃし、ゆっくりでええ。あまり肩肘張らずにな。ワシゃただのおいぼれだで」

「オロー……」


 年上の人に気安く接するのは難しい。気安く? 親しく? 故郷では、ウーは大人たちから大事にされていた。それというのも、実父の地位のためだ。

 父に恥をかかさないためにも、それに相応しく振る舞うべく家庭教師に色々なことを教えられた。だから大人の前では敬う態度を崩さない。それは養父になったコージャンに対しても同じだが、彼も「堅い」と思っているのだろうか。


「僕は、オローが僕のオローでうれしい、と思います!」


 ウーはぐっと拳を握って主張した。


「おじいちゃんが出来たのは初めてで、コージャン師父と親子になったのも、ぜんぜんつい最近で。でも、ふたりとも大好きです!」

Хахахаハハハ! それは良かった。Нуутхаwарлаи ヌートハワルライ・шüüркенシャールケン.(素直な子だ)」

「ぬーと……?」

「褒め言葉だで」


 エンギンは深く煙を吸うと、ぷくっと塊で吐き出した。多分、機嫌が良いのだろう。ウーは話題を探して、ふと頭に引っかかっていたものを口にする。


「オロー。人を殺すのって、悪いことですか?」

「おお、そりゃあ悪い! 悪いとも。なにしろ、大抵、都合が悪い!」


 言ってから、変なことを訊いてしまったと思ったのだが、エンギンは面白そうに答えた。戸惑った様子もなく、話を続ける。


「見境なく人を殺すヤツはみんな困るから、そういうのは死刑にしてしまえってことでな。ま、どうしても許してはおけん敵というのもおるから、臨機応変よ」

「敵……」


 その一語が妙に尖ってウーの耳に刺さった。


「人を殺した者は、人の敵になるんじゃよ。そして敵は悪いやつ、単純な話じゃろ。まあ、出会った人間全部殺して、それでも平気で生きていけるようなヤツはおらん。そういうのは本当に人間じゃないからの。だから自分を殺さない相手なら、付き合うことも出来なくもないわい」

「じゃあ、オロー」


 何か続けようとするエンギンの言葉を、ウーは遮った。


「どうして、お父さんをふるさとから追い出したんですか? お父さんはオローや、他の人も殺そうとしたんですか?」


 自分で自分の言葉にドキリとする。人を殺して追い出された、とコージャンからは聞かされていた。もっと怖い人だと思っていたエンギンは、会ってみるとなんだか優しそうで拍子抜けする。それでもウーは、どうしても過去のことが気になっていた。


「殺そうとはしとらんよ」


 エンギンは吸い終わった刻みタバコを小袋に捨てる。換えは詰めずに、そのままだらりと手に提げ持った。


「だが、あやつはまた誰かを殺す。別に死んだヤツはな、強盗だしどうでもいいんじゃい。ただ、実の母親がНиауатニアウアト……悪魔とか言い出してひどく怖がってな。ワシも少し、普通の子どもではない、とそう思った」


 やめてください、という言葉がウーの喉に貼り付く。素敵なおじいちゃんだと、そう思ったのに、エンギンの口から実の息子を否定する言葉など聞きたくない。

 だが、それを語る祖父の口調は妙に明るかった。


「鬼っ子というヤツじゃな。節制を覚えればいいと思って神魁流しんかいりゅうに預けたんだが、結局、人を殺しまくって元気にやっとる。結果好的オーライよ」

「そうですね。おかげで、師父は類稀なる才能に目覚めましたし」


 えっへん、と小さくウーは胸を張った。なにしろ、コージャン師父は剣の達人だ。そのわざは仙人の折り紙つきだし、ウーは身をもってよく知っている。


「うむ、何年か前も旅の途中でたまたま出くわしたが、色んなものをあやつに斬り捨ててもらったわい。一緒にいた胡散臭い優男には、えらい目に遭わされたが」

「……もしかして、狗琅くろう真人しんじんですか」あいつ何やったんだ。

「あまり話しとうないの」


 エンギンは護眼鏡ゴーグルの下で顔をしかめ、再び煙斗に葉を詰めた。生き生きしたエンギンの体躯がかちんと岩のように固まって、追及を許さぬ空気を作る。


「まーとにかく、あやつに恨み言を吐かれたこともあったが、お互いもう大人じゃ、何だかんだ今は適当に付き合っとる。こうして弟子だの息子まで持つようになって、ワシゃ感慨深いよ。いや、年月が経つのは早い!」


 エンギンは煙斗を置いて岩を降りると、頭を下げた。閻の一般的な挨拶は拱手こうしゅなどで、頭を下げるのはよほどのことだから、ウーはびっくりしてしまう。


「あいつのこと、よろしく頼むぞ」

「こ、こちらこそ、よろしくお願いします!」


 ウーが同じく頭を下げると、エンギンは「堅いのう」を声を上げて笑った。


                 ◆


 陰陽客棧は、古くて小さい宿だ。壁で囲まれた中に複数の棟があり、それぞれが厨房だったり客の部屋だったりする。基本は平屋か二階建てだが、一番高く造られた棟には貴賓室スイートがあるそうな。その中に店主らの自宅もある。

 壁や床には年月を感じさせる黒ずみが蓄積し、あまり綺麗とは言えなかった。ただ、裏側は渓谷を望む断崖、中庭には杏などの果樹が植えられ、景観は悪くない。


 一通り敷地内を回って大庁ロビーに戻ってきたコージャンは、受け付けに待応生ボーイがいるのを見つけた。なんだかニヤついた顔の若い男。

 優男と言えば狗琅真人もそうなのだが、この待応生はニヤケ顔というか、なよっとした雰囲気があって、どうもコージャンは好きになれない。


「やっとおでましか、良い商売じゃねえか」


 言ってから、しまったと思った。先ほど幼児二人を失禁させるほど怯えさせてしまったというのに、まったく反省が生きてないではないか。

 しかし待応生は、特に動じた様子もなく笑った。花露水コロンのきつく甘い香りが鼻をひっかき、早く手続きを終えたい気持ちでいっぱいになる。


「こちらの不手際、平に申し訳ございませぇん」


 徹底的に、にこやかな笑み。抑揚が微妙に気に障るが、今は堪えた。


「ちょっとした災難がありまして、えぇえ、えぇえ。前のお客様が大変部屋を……いえ、ご関係ありませんね。ともあれ、お食事と部屋はすぐご用意いたしますのでぇ」


 やはり言葉遣いが不愉快だが、堪えろと自分に命じる。

 コージャンとて、何もしない内から幼い甥っこと姪っこに死ぬほど怖がられて、傷ついてなくもないのだ。そんな化け物扱いすることないだろう、と。


 思えばこの十年、恐怖を放し飼いにしても平気な仙人連中や、話の通じない化け物と付き合い過ぎて、自分でも忘れていたのだろう。

 ウーにしても、頭のおか……いや、ネジが外……とにかく、肝の据わり具合がそんじょそこらのガキと違う。あれを「子供」の基準にしてはいけない。


 認識を新たにし、案内された部屋に荷物を運び終えて、コージャンは大きく伸びをした。ウーは甥姪の服を洗濯しているから、少し川遊びでもしてくるだろう。

 とにかくこれで一息つける。川の方へ向かおうと部屋を出て、コージャンは自分の首筋を叩いた。余人には蚊でも潰したように見えただろうが、もっと危ない。


「どうも雑鬼ザコが多いな、ここは」


 コージャンが手の中に掴み取ったのは黒い小鬼だ。コオロギの足を伸ばして無理やり人型にしたような、気味の悪い生物がキィキィと鳴いている。


消失罷きえろ


 小鬼を握りつぶし、飛散する黒い塵をコージャンは吹き散らした。少し感覚を伸ばすと、壁と言わず天井と言わず、少しでも影になる所には小さいものが蠢く気配がする。よくない気の吹き溜まりなのか、ろくでもない因縁でもあるのか。


「こんなモンも飾ってんのに、ホント役に立たねえんだな……」


 再度大庁に来たコージャンは、飾られた仙人像を前に薄笑いになった。瑠璃光るりこう大仙だいせん。ろくでなしぞろいの仙人界でも、数少ない聖者として知られる人物だ。

 瑠璃光は各地を旅し、行く先々で人々の傷を癒やした。三魂七魄の【魂】を失ったニングを癒やし、元の人間に戻すことすらしたと言う。実際、仙人には可能らしいが、狗琅真人に言わせれば「命を大幅に削る無茶な行為」とのことだった。


 結果、瑠璃光はどうなったか。何百年でも生きられる寿命も、千年重ねた修行も全てなげうって、他者を救い続けて衰弱して死んだ。今でも彼の伝説とその姿は、こうして弱者の味方、ニングの守り神として崇められている。

 瑠璃光の他にもいくつか、医療関係の神仙像が並べられていた。正直、建物内の廊下や飾り窓より、よほど綺麗に掃除が行き届いている。


 建物はそこまで悪くはないが、なんだか細々と気に入らない。とはいえ、父と甥姪もいるのに、今さら野宿に行くわけにもいかないだろう。

 気が進まないが、今日はここが宿だ。コージャンは己にそう言い聞かせた。


                 ◆


 ぱちんと夢の泡が弾けると、後には真っ暗な見慣れない天井だけが目の前に残る。自分が眠りの世界から放り出されたと気づいて、モノンは不機嫌に身を起こした。隣で同じように動く気配は、ダイファムのものだ。

 なぜ目が覚めたのか、きっとあのおばけカーナのせいに違いない……山のように大きくて、剣みたいな目で、火を吹きそうな口だった。


 双子はどちらともなく、ころんと寝台を降りて部屋を出る。兄妹二人いれば、夜中のおしっこにいちいち祖父を起こすまでもないのだ。

 真っ暗闇の中、双子は互いにしっかりと手をつなぐ。歩き出しかけたその前方、誰かが立っていた。


「どしたの? お手洗い?」

Гхуугхирахгグーハイラーグ(おにいちゃん)」


 凛々しい顔つきの少年、新しく増えた従兄だ。あのおばけと違って、まだ人間っぽいし、エンギンおじいちゃんとも普通に話していた。


「僕もさっき、お手洗い済ませてきたけど。ついてこうか?」


 ウーが話す軒猿語は理解できなくて、双子は顔を見合わせる。分からないまま、双子は小さく手を振ると、てくてくと便所を目指した。別についてこなくてもいいのだが、背後からウーがゆっくり歩いてくるのが分かる。


 数ヶ月前にむらに戻った時に、今度会うカイムタガーンおじさんアヴガは人殺しなのだ、と聞いた。実際会ってみて、絶対悪いやつに違いないと思う。

 でも、このウーおにいちゃんのことは、まだよく分からない。

 おにいちゃんも、人殺しなのだろうか?


Гхуугхиグーハイ(おにい)……」


 振り返りかけたモノンの体を、何者かが捕まえた。優しく抱き寄せる動きではなく、乱暴に口を塞ぎ、腕を押さえ、どこかへさらっていく。思わず伸ばした手に答えたダイファムを、同じく伸びてきた男の手が捕らえた。


「モノン! ダイファム!」


 ウーの声と共に、肌を切る冷たい風が吹き付ける。状況を忘れて思わず寒さに震えると、闇の中にぽっかりと開いた細長い隙間が、男の腕を捕まえていた。

 ごきん、と嫌な濁音がして腕が折られる。悲鳴が鼓膜をつんざいて、双子は自由になった。けれど何が起きたか頭がついていかず、体はもっと動かない。


 今、男の腕を折ったものは? 暗い中、更に一段深い闇のような黒い黒い帯が、モノンたちを捕まえようとした相手を縛り上げている。

 暗闇と帯の間からかろうじて見える顔は、確かここの待応生だ。では、このひんやりした帯はなんだろう?


 それの根本はすぐに分かった。ついさっきも、昼間も話した。ウーおにいちゃんは、もう人の形をしていない。人の姿をしていない。

 形だけなら、頭があって、腕が二つに足が二つ。けれど、そこから海に住む気味の悪い軟体生物みたいに、あるいは見たことがないほど気持ち悪くてびっくりする知らない虫みたいに、虚ろな闇色の帯が、何本も何本も生えていた。


 輪郭だけ残して、彼の体が真っ暗闇に沈んでいるのは、今が夜だからだろうか。灯籠の僅かな明かりしかない闇だからだろうか。けれど、モノンとダイファムには、底知れない虚ろな穴のようなこの怪物が、夜をぱくりと食べてしまったように見えた。


「――Кüнхカーナ(おばけ)」


 ああ、なんてことだろう。本当のおばけはこっちじゃないか。


 二人が見ている前で、ウーはそのまま待応生の全身を折り砕いて殺した。ぐぎり、ごぢゅりと、骨肉の破壊される音が、耳の底でざらつくように響く。

 力を失った待応生の体は、ウーの元までずるずると引きずられていった。それがどうなるのか、なぜ見ようと思ってしまったのか。いや、これはおそらく本能だ。体が危機に対して、少しでも生き延びる確率を上げるため、情報を欲している。


 そこに居たのはおにいちゃんでも、人間でもなんでもない。ただの人に近い形をした〝穴〟だ。そこへ、さっきまで生きていたはずのものが吸い込まれていく。

 人を食べるのだ、この怪物は。


「ふたりとも、大丈夫!?」


 満足したように闇が晴れて、怪物が元の〝ウーおにいちゃんグーハイラーグ〟の姿を取り戻す。

 軒猿語でなんと言っているかは分からないが、その表情は眉間にシワを寄せ、ありったけの心配を表明していた。

 どうしてこいつは、こんなに人間の真似がうまいんだろう?


 双子は、あらん限りの力で悲鳴を上げた。

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