5手目・将棋とぷよぷよ

私はカクヨムのサイトにニコニコ動画からやってきた口で、あちらで将棋動画はもちろんこれまで色々と視聴してきた。その中で将棋と絡めて何かを、と思うとぷよぷよが思い当たった。


 というのも将棋もぷよぷよも達人の多い世界で、どちらもその道の人が動画を数多くアップしているのだが、その道の達人というだけでなく、動画の構成やらストーリーテーリングまでこなしてしまった空前絶後の動画も誕生している。その中の代表作だと思うのはぷよぷよだと「ぷよマス」将棋だと「盤上のシンデレラ」でどちらもアイドルマスターの二次創作作品だ。マニアックに見えて実は一般向けにできていて誰にでもオススメなので、まだ見ていない方はこんな文章を読んでいるより早く見た方がいい。ブラウザバックしても恨みません。


 ……居残ってくれた優しい人ありがとう。では改めて、今回はぷよぷよに、もとい「ぷよマス」に焦点を当てて語っていこうと思う。ぷよぷよを遊んだことのある人は多いと思うのだが、普通は素早く8連鎖程を作れるならかなり上手い、と言えるのではないだろうか?友達と遊ぶ分にはこれぐらいの腕前で勝ち越せると思うのだが、ぷよマスを視聴すると作中のアイドル達が凄すぎて、そういった雑な考えを完膚なきまでに破壊してくれる。


 何故ならアイドルたちが(メタ読みすると作者が)ぷよぷよのルール、システム、戦法、ぷよを積む速度など滅茶苦茶多角的にぷよぷよについて熱く語ってくれる。ただ私は何かに似てるな、と思った。

 ズバリ我らが将棋だ。将棋もルール、システム、戦法、速度等あらゆる意味で多角的に考えることになる。ルール面でマニアックなとこだと「打ち歩詰めの禁止」などが思い当たる、このルールを逆手にとって詰みを逃れるなど稀にある。システム面だと駒の動かし方が来る。将棋の駒は前に進めない駒は無いのだが、後ろに進める駒は非常に少ない。そこから入玉(相手の陣地に王様が入ること)が優秀な逃れ方であると考えたりする。戦法はかなりたくさんあるし、いまだにどれが最強の戦法かはわかっていない。速度は直観力が当てはまると思う。アマチュアの将棋は持ち時間の短い将棋が多いので、早く指せなければ意味がない。ぷよマスには速度についてのエピソードがあって、言葉を入れ代えれば将棋における直感的に手が指せる大事さを伝えるエピソードに仕立て直せそうだった。


 そこの将棋の上達に煮詰まったアナタ。将棋を上達するうえで自分の考えの甘さを見つけ損なっていると思っていませんか?ぷよマスは一つのゲームをどうすれば熟知できるか、どこまでやれば考え抜いたことになるかということの模範の一つだと思う。息抜きに視聴してみてはどうですか?時間の無駄にはならないはず。

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