第6話
「魔女で精霊武具を持ってるそれも一つじゃないなあいつら、刺客は、あいつらでは無い筈だから戦領の奴らか?」
偽羅が学園に向かって走る。偽羅は千里眼で学園に何人かの男が侵入したのを確認した為、図書館を出て学園に向かって走っている
学園に着いたな。あいつらは付いてこないならすぐに終わらせよう。こいつを抜くか。戦領学園のやつら試合だけでなく学園自体を潰してやろうかな
「何用ですか?」
「学園を壊しにきた」
「させるかよ雑魚共」
「留守を狙った筈だが何故いる。全員撃て」
「お前ら戦領学園の奴に頼まれたよな」
「だったらどうした。お前はココで死ぬんだからよ」
「血を吸えダーインスレイブ」
「ぐぁ、があ」
「なんだその剣は、ぐはっ」
「こいつは、なぁに、ちょっと厄介な剣だ」
偽羅は瞬く間に男達を斬り刻んだ
ダーインスレイブは血を吸い終わったら鞘に収まった
「偽羅さん助かりました。それと戦領学園と言いましたよね?」
「はい、また来やがった。学園長2回目の大会の時まで学園を閉めてください」
「分かりました」
「では」
偽羅は走って森に戻り2人を探した
矢が飛んできて避けたら背後から剣で斬りかかってきた
「刺客を倒したぞ。続きでもやるか?」
「えぇ、やりましょう」
「待たないか。貴様ら森で何をしようとしている」
「おっ、怒ったぞ。禁忌の魔女が」
偽羅は兜をしまい洞窟の方を見る
2人は、動きを止めた
「リーラル様ですか!」
「久しぶりだね。カナン、ユカ」
「お久しぶりです。リーラル様よくぞご無事で」
「魔女の生き残りでリーラルの知り合いって事は俺が来る前からいた奴だよな?」
「そうよ。カナン、ユカは魔女でそれもあの時を生きた者達だ」
「まじかよ。それならなんで大会に参加したいなんて言ったんだ?」
偽羅が2人に聞いた
大会は特に魔女関係無いはずだけど
2人は向かい合ってから同時に答えた
「大会ならリーラル様が見てる可能性があったから」
「君達が無事で良かったよ」
「他の者達はどうなったんですか?」
「大半は殺されたが少数は生きて人として生きてる」
「君が、何故知っているの?」
「見たからな。まぁ、俺の場合はリーラルの時と言うよりその後の残りを狩る時だけどな」
「それももう何百年も前の事のはず!」
「貴方は一体何者なんですか?」
「東堂偽羅、一度死んだ人間だ」
「一度死んだ?ならなんでここに居るんですか」
「私が、生き返らせた。人間としてでは無く精霊としてこの世界に留めた」
「なんで人間を生き返らせたんですか?」
カナンが驚きながら聞いた
魔女は人間と共存しようとしたが人間は拒み同胞を殺したから嫌いなんだろうな
リーラルと偽羅が順番に説明する
「味方をしたからだよ。魔女を守り人を殺した。人にしてみれば大罪人でも私達魔女にすれば英雄だよ。今生きてる魔女の生き残りは彼が守ったと言っても過言では無い」
「その時は確か、全員逃して戦ったが死にかけて隠れるために森をウロついてたらここに着いてリーラルに助けられた。でも遅くてそこで死んでしまって目が覚めたら精霊として復活してた」
「彼の行動を称えて私が精霊武具を2つ渡して、その上で魔剣を1つ渡しています」
偽羅は兜と剣と槍を取り出した
学園にいる時に使用していない武具である。使用しては誰も勝てない程強い為、禁止されている
「魔剣はこいつダーインスレイブだ」
「ハーデスの兜とダーインスレイブならもう1つの精霊武具は一体何ですか?」
「ロンゴミニヤド、精霊の槍だ」
「ロンゴミニヤド!最高クラスの武具を渡したんですね」
「まぁ、ハーデスの兜とダーインスレイブも最高クラスの武具なんだけどね」
この2人はあの時代に居たのか?この声何処かで聞いた事があるような無いような
偽羅が2人に質問をした
「なぁ、フード外してくれないか?」
「良いですけどなんでですか?」
「いや、あの時代に居たなら見たことあるかもしれないからな。ちょっとしか確認」
2人が頷きフードを外した
かなり若い姿をした黒髪の少女と水色の髪をした女性だった。カナンが黒髪の方でユカが水色の方だった
「お前ら何処かで見た事があるぞ。何処だ?」
「それって精霊になった後か前どっち?」
「前だな」
「それじゃあ分からないな」
「あの、武器は何を使ってました?」
「槍だが」
「それならあの時だよユカ、森に魔女の村を作ってた時に奇襲された」
「あぁ、あの時か。たしかにあの時槍を持って敵を追い払ってた人が居た」
「魔女の村って確か、私達も戦いますとか言って戦いに参加しようとしてた2人組が居たな」
4人で昔話をして、2人は偽羅達に力を貸してくれるそうだ。摩耶はずっと図書館で本を読んでいたらしい。その後は2人を連れて学園に戻り学園長に伝えて学園の生徒として大会に参加することになった。摩耶は図書館でリーラルと一緒に本を読んだり会話をして居た
2人がずっと謝っていたのでやめさせるようにリーラルに伝え止めてもらっていたりして1週間程度、全員図書館で隠れて過ごしていた
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