第5話

「知っているのか?」

「知ってるけど全然違う」

「中入るぞ」


偽羅は洞窟に入る摩耶はついて行った

少し歩いてから扉の前について偽羅は扉を叩いた。ゴーレムが起動して襲いかかってきたがゴーレムはいきなり停止した


「やはり、リーラル連れてきたぞ」

「分かってるよ。ゴーレムが止まった。本当に姉さんの生まれ変わりだね」

「生まれ変わりでいて魔女の先祖返りって中々レアケースだよな」

「生まれ変わりすら珍しいってのに魔女の先祖返りってのは初めてだよ」


扉が開きリーラルが現れて偽羅達を中に案内した。中に入ると本がたくさんあった。

中心に行くと魔導図書館と書かれている本が置いてあった


「魔導図書館ここの名前」

「そうだ。俺が教えた魔法はこの魔導図書館のほんの一部の本を使う事が出来る魔法だ」

「魔導は魔法の元の力で魔法は魔導の劣化版として魔女が作り世界に広めた」

「魔法の方が威力が高かったりする分詠唱を必要とするが魔導はバランス良くそして詠唱無しで撃てる魔女が隠したとっておきだ」

「秘術を教えるよ。この魔導図書館の権利を渡す。詳しくは姉さんが持っていた権利を渡すから私はこのままだけどね」

「秘術の名前は禁忌の魔導図書館だ。こいつを使えば一時的に離れていても魔導書を自由に扱える」


魔導図書館には、魔女が残した何万もの魔導書が存在している。これを使えるという事は魔法で戦う人間の天敵になるという事

魔導の劣化版の魔法では魔導を扱う魔女には勝てないのである


「大会で使っても構わないぞ。魔女の隠していた魔導を使ってはいけないなどと書いてはないし禁止などと言っても魔法だと言えばいい」

「そういえば、偽羅よ。能力の事は話したのか?」

「真似の能力ってのなら」

「偽羅、君は能力能力事しっかりと教えようよ。相棒にはさ」

「確かに大会に出るペアの相棒だが」


リーラルが偽羅の服を引っ張って小声で言う


「予想だけど君の生涯のパートナーとなるよこの子」

「なんでそうなる!」


偽羅は驚き叫んだ

何でそうなるんだよ。おかしくないか!!


「今から言う事で分かるよ」


リーラルは偽羅を見てから摩耶の方を向いた


「摩耶ちゃん、魔女の血を絶やす訳には行かないから2つ程やってもらいたい事がある」

「なんですか?」

「1つは強制ではないけど強制する1つは、この図書館を護る為に不老不死になってもらう事」

「リーラルお前まさか!」

「違うよ。人間がいつここに攻め込んでくるか分からないから2人は必要なの」


「良いですよ。もう1つは何ですか?」

「君が伴侶となる為にもう1人不老不死にする事これは必ず決めないといけない訳ではないけど居た方がいいかなって思って」

「リーラル」

「2人だけでは、寂しいからね」


偽羅はリーラルの方を見た。リーラルは寂しそうな顔をする

そりゃあ、寂しいよな。俺に会う何百年前から1人だったんだから


「いつまでに決めれば良いの?」

「大会の決勝戦前かな。それぐらいまでなら多分大丈夫」

「1つ聞きたい」

「何かな」

「不老不死って2人まで?」

「違うが人に使うのは出来れば避けたい」

「信頼に足る人物なら良いの?」

「偽羅が納得出来る奴なら良いよ」

「分かった。ところで偽羅の能力の事だけどさぁ、真似じゃないの?」


摩耶が話を変えてきた。


「真似で違いない」

「偽物は本物には勝てない筈なんだけど偽羅は魔法が使えずにこの能力しか使えない為特別なんだよ。いわゆるチートって奴だよ」

「何がそんなに凄いんですか?」

「魔導すら全て真似してるし能力も魔法も全部真似出来る」

「簡潔に」

「真似できないものはない」


リーラルが簡潔に答えた

偽羅の能力で真似出来ない物は一応存在してない


「魔女の特権である千里眼を使える。他にも数多くの能力を真似できる。なんでもありの能力」

「千里眼って遠くが見える能力だよね。精霊武器って何?」

「魔女が作った最強武具、君も使えるよ」

「俺は、その力を使うのを大会で禁止されてるけどな」

「3つオリジナル持ってるし使えば問題が起きるからね」

「そうだな。悪いちょっと用事を思い出したから学園にもどる」

「分かった」

「行って、君が望んでる人にも会えるかもよ」

「あぁ」


偽羅は図書館を出て急いで学園に向かう

予想よりも少し早いな。急いで行けば間に合うか?くっそ、身体強化、ちっ、何者だ。洞窟にいる事がバレてるって事は千里眼それも魔女が持つ本物かよ。厄介だな。謎の2人組って魔女なのか。強いと聞いたから嫌な予感がするなー

偽羅目掛けて矢が飛んでくる

偽羅は矢を避けるが矢が曲がり追尾してくる


「間違いなく精霊武具じゃねぇか!魔女の武具それも弓って事は精霊弓グラスナアルタじゃねぇかー」

「彼何者?」

「貴女の武具の神名知ってるようですね。私のはどうでしょうか」


黒い服を着てる奴が上から剣で斬りかかって来る。偽羅は紙一重でかわす。剣は綺麗な長剣だった


「精霊剣ガラーティンってあんたも魔女か」

「私の武具の神名も知ってるんですね。精霊武具を何故知っているの」

「色々とあってね。まぁ、精霊武具使い2人はきついからトンズラするかな。じゃあな謎の2人組」

「逃げる事ができるとでも」

「できるさ。精霊武具の1つをご覧頂こう」


偽羅は兜を取り出して頭に被ったら姿が消えた。2人は驚き周りを見渡した


「ハーデスの兜!何故持ってる!精霊鎧の1つを」

「俺は、もう2つ程武具を持ってるがそれは後程見せるとしよう」


偽羅はその場から離れた







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