第3話

摩耶がスタスタと先頭を歩いている

あの事件の後解散して翌朝偽羅と摩耶と学園長で集合した。摩耶は戦領学園に乗り込もうと言った為戦領学園に向かっている


「かなり怒ってますよね。摩耶は」

「多分、あそこまで怒ってるのは初めて見ます」

「摩耶を怒らせないようにしないとと思うのですが多分この後今の状態より悪化するでしょう」

「受け答えによりますが悪化しますね」


学園長と偽羅は後ろでこのように会話をしていた。摩耶は、かなり怒っているようでチラチラ炎が見える

摩耶が怒ってるのは良いがもし戦闘になったらどうするかな。ガチで叩くのも良いけど敢えて負けて大会で逆転ってのも良いんだよな摩耶は強い、このまま進めば1回目の大会に参加してそこそこ良い成績を残せる


「摩耶、ちょっといいか?」

「偽羅どうしたの」


摩耶が近寄って来る

偽羅は小声で言った


「もし戦闘になったらわざと負けてもいいか?」

「構わないけど勝てるんなら勝てばいいのにどうして?」

「ちょっとな。それと戦領学園の奴らはプライドが高い連中だ。軽く煽って本気を出させるそして俺が覚えて大会の時に真似る」

「成る程、良いよ。それじゃこっちは能力と魔法を使わない方がいいかな」

「あぁ、使わないでくれ」

「了解」


摩耶は先頭に戻り歩き始めた

偽羅は、色々と考えていた

戦闘にならないのが1番だが今は戦闘になってほしいと思っている。ただ潰すだけじゃあつまらないから摩耶に手を借りようかな。

世界トップランカーは問題が起きない限り多分こいつらで間違えないだろう

日本トップで世界No.3戦領学園の長門聖奈と佐久間椎奈 ペア

アメリカトップで世界No.2戦線学園のジャック・ローラスとマイケル・ローラス ペア

イギリストップで世界No.1界線学園のシーナ・カロラとラーク・スーラ ペア

普段通り進めばこの3チームのどれかだろうが確か今回から異例で国不明学園なしの2人が参加すると聞いている。そいつらはどんな奴らなんだ?気になるが会う方法が無い是非仲間にしたいのだが


「着いたよ。戦領学園」

「そうか、なら正面から殴り込むか!」

「分かった。じゃあ行こう」

「2人とも出来る限り問題を大きくしないでください」


偽羅と摩耶は校門を通り学園長室に最短ルートで進んだ。生徒たちは学園を追放された人が来たから警戒していたり笑ったりしていた

学園長室の前に着いたので偽羅は扉を壊して中に入った。中には学園長と生徒会長の長門聖奈と佐久間椎奈が居た


「よう、学園長と生徒会長と佐久間久しぶりだな。それとテロリストと名乗る連中ってあんたらの仕業だよな」

「無礼だぞ。学園を追放された奴が」

「佐久間黙れ、どうなんだ学園長様よー」

「だとしたらどうした。あの学園が壊れようと誰も気にしないだろう。名無しで最弱の学園なんて」


戦領学園の学園長は見下して来る

相変わらずの性格なんだな。少しでも良心があれば軽くしてやるつもりだったがこれなら遠慮なく潰そうか。まずは、準備を進めておこうかな


「くっははは、良かったよ貴様がクズで」

「だったらどうするつもりだ?力無い者に何が出来る」

「1回目の大会には参加しない。だが2回目の大会で貴様らを潰す。これを伝えに来ただけだ」

「そうかなら消えろ」

「言われなくとも消えるさ」

「必ず君達を倒す。長門聖奈、佐久間椎奈、私は偽羅の相棒の轟摩耶だよ覚えといてね」

「えぇ、覚えますよ。勝ち上がれたらね」

「外道に負けるつもりは無いから、それにもう一回でも学園に偽羅に奇襲を仕掛けて来たらもう君達は、無事に済むと思わない事だよ」

「帰るぞ摩耶」


摩耶が言いたい事を伝え終えてから偽羅は摩耶を連れて学園を出た

否定もしないところを見ると相当な自信があるな。その自信とプライド壊したら面白そうだな。摩耶があんなに怒って言ったんだしさ

これでも攻撃を仕掛けてきたら馬鹿としか言えない。中々良いぐらいに問題になるだろう

少し期待して待つか。2回目の大会は8ヶ月後だから落ち着いて特訓が出来る


「摩耶帰ったら特訓を始めよう」

「そのつもり」

「そうか、どうだったあいつらは」

「自信があって強いけど外道には変わりがないから君が思っているような事にはならないよ」

「それなら良い」


学園に戻り特訓を始めた。他のメンバーはやる気になってはないようだな。まあ、1人だけを育てる方が楽だから良いけど


「もっと強くなりたい!偽羅なんか良い技って無いの?」

「強くなるに関してなら良いのがあるが教えられない」

「デメリットだよね。でも教えて勝ちたい彼女達に勝つ為に」

「無理だ。あれは教えられない。だが待てあの魔法なら教えても良いかもな」

「それは、何教えて」

「俺が使えない魔法だ。かなり神経を使うから無理して使うなよ」

「分かった」


摩耶が偽羅を見る

偽羅は頷き魔法を教えた。

昔存在した魔女と呼ばれる者たちが自身の命をかけて守り抜いた禁忌の魔法

偽羅は摩耶の目を見る

覚悟がある目だな。摩耶なら、しっかりと使ってくれるだろう。無茶をしたら禁止する。摩耶は勝つ為に自分を犠牲にしても良いと考えているのだろうがそれは、俺が許さない








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