姉の秘密
禁断の部屋にいる
姉に見つかった直後だ
そのまま沈黙は続く
僕は姉に何を言えば良いのだろうか
ごまかすか、正直に話すか、
そんな事を考えているうちに、
先に姉が言葉を発したのだった
はぁ......
やっぱり見ちゃったんだね、
私と同じだ
......へ?
想定外の言葉に思わず声が漏れてしまった
ね、姉ちゃん、どういう事?
姉ちゃんも部屋の事気になってたの?
入ったの?
気になってたも何も......
おかしいから、それ
そこには今までに見たことがない
苦い表情の姉がいた
僕は何も言えなかった
きっと姉は、今までのどこかで
最近の僕と同じ様な行動をしたのだろう
それから何かが起こったとか......
あの姉が言うのならやめようとも思ったが、
あの床扉の奥が知りたかった
僕は言う
うん、おかしいよ?
最近ね、部屋入っちゃったしあの日記も見た
おかしいよこの部屋と謎の日記は、
何?姉ちゃんもやったことあるの!?
どうなっちゃうの?教えてよ?
これからどうしたらいいんだよ!......
最近の僕は日記を開いた日から起こり始めていた不可解な現象を受け入れられてなく、
ただただ混乱していた
そんな状況の僕に姉が話し始めた
あのね、私がこの日記を見たのは
小学校高学年くらいかな
その頃の私はね、怖くなっちゃって
でも知りたくて少しずつ日記をめくっては
その通りにして新しい発見をして......って
繰り返していったの
ある日ね、今は亡くなってしまったけど
その時生きてたおばあちゃんが言ってた
日記の最後に待ってるのは......悪夢
大きな事態を招くかもしれないって
そこからその頃の私は警察沙汰になるかもってどんどん震えが止まらなくなって私は泣き崩れたなぁ、ふふっ
おばあちゃんに協力して畑に燃やして貰ったはずなのに......
なんであるんだろうね?
笑顔で姉は語る
僕はゾクッとした
だってさっき今、姉ちゃんは
「燃やした」って
だけど笑顔で
「なんであるんだろうね?」って......
姉は当時日記をめくった時に不可解な現象は
なかったのだろうか
その様な思い出話を語るほど
日記は面白いものだっただろうか
間違いない、姉は日記と関わっている
その瞬間
目の前が真っ暗になった
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