エピローグ


リクは、思いふけっていた

「あーあ…なんか、面白いことが起きないもんかねぇ…」


平々凡々な生活に飽きていたリクは

毎日の日常である、学校へ妹のウミと一緒に

登校していた。

「お兄様?きちんとしてくださいまし!また、学校で赤点ギリギリだったようですね。きちんと勉強しないからこうなるのですよ?」

妹のウミは、頬を膨らませながらソラの顔を見た

「いや、だって…あんな問題…眠くなるだろうがよ……ふぁぁ……」

リクは欠伸をしながらウミへ答えた

「まぁ、確かにこの間の問題はお兄様にとっては簡単すぎかも知れませんが…だからこそ、お兄様はその気になれば1位を取れる頭脳をお持ちではないですか、なのに…何故……」

ウミはリクへ語りかけるように尋ねた

そう、リクは普段出来ない男のように振舞ってはいるが実際問題高校レベルの問題なんて目を瞑っていても満点を取れる頭脳を持っている。

「目立つのがだるい」

その一言でウミへの問いを返してしまった

「全く……お兄様は……」

二人で、そんなことを言いながら登校通路を歩いているとどこからともなく1通の手紙が落ちてきた

「ん……?なんだこれ。」

リクは、頭をかしげながらもその封筒を手に取った

「また、お兄様は!そんな怪しげな封筒を拾わないで下さいませ!」

ウミは、またもや頬を膨らませリクへ駆け寄った

「まぁ、いいじゃねぇか。どれどれ…………は?」

リクは、その内容を見て唖然とした

「お兄……様?」

その唖然としたリクの顔が気になり、その封筒の中身に入っていた手紙を覗いた。

【美空リク、美空ウミ様へ 今の世界に飽きておられませんか? もし、貴方方が王になれるとしたら?世界を征服出来るとしたら?貴方方はその未来を選びますか? YESorNO 】

手紙にはそう書かれていた。

「なんですか、これ…何故、偶然に落ちていた封筒の手紙が私たち宛なのですか……?」

ウミは、呆然としリクを見上げていた

「王になれる……か。おもしれえ事書いてんな、これ。王様なー、確かになってみたい気もするが……」

リクはその手紙をみて心が躍っていた。

「ここの手紙の最後にはYESorNO と書かれていますわね…こんな、怪しい手紙にYESかNOだなんて……」

正気に戻ったウミは鼻で笑うように言ったときに

リクは、こう答えた

「YES だな」

【承認。YESと言われましたので貴方方をこちらの世界にご招待致します。尚、現在の姿のままでの転移となりますのでご注意下さいませ。】


どこからともなく、その声が聞こえたと思ったら

二人は光に包まれた……

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(仮) かにかま @kanikama_2525k

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