第2話

かばんと一緒に休憩した大きな木の下で、サーバルはかばんと一緒に歩いた道をもう一度思い出してみた。本当はばすに乗れたら、パークを回ったが、ばすはかばんがいないと動かせない。

さばんなちほーの出口では、大きなセルリアンと戦って、かみひこーきで助けてくれた。じゃんぐるちほーではツルに絡まったサーバルとラッキービーストを助けてくれた。大きな川に橋をかけてくれた。さばくちほーでは、アトラクションから出るのを助けてくれたし、ビーバーとプレーリーの家作りも助けてくれた。


「ぜんぶ、かばんちゃんのおかげなんだ」


へいげんの戦いを解決したり、博士や助手にりょうりをしてあげたりした。PPPのライブも見た。ゆきやまでは、かまくらを作ってくれたし、ソリでセルリアンから逃げることができたのもかばんのおかげだった。ろっじでミライを見たときも、かばんがいなかったら、その正体は分からないままだったはずだ。


「それから、黒いセルリアン……」


サーバルが黒いセルリアンからの攻撃を受けて飲み込まれたとき、助けてくれた。かばんが食べられてしまったときは頭が真っ白になったけれど、今までたくさん助けてくれたかばんならきっと大丈夫だと、そう思った。


「パークに来たばっかりの頃は、私が色んなこと教えてあげていたんだけどね。すっかり私が助けてもらう側になっちゃった」


かばんが何でも出来るようになっていくのと比例して、自分たちがかばんを頼り過ぎていたんじゃないかと、思った。もしかしたら、かばんの負担になっていたんじゃないかと。

きっとかばんにこの話をしたら、そんなことない、と言って、笑ってくれると分かっていた。それでも、その笑顔が、負担はなかったことの証明にはならない。


「そうだ!かばんちゃんが喜ぶこと、わかった!」


サーバルはサーバルはパークを回って、みんなに協力してもらうよう、お願いしにいくことにした。

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