III
「…先ほどから私のことを魔女と仰っていますが、何のことでしょう。確かにこの森には魔女がいるそうですが、」
「ええ、だからあなたがその魔女なのですよ。」
違うと言う魔女に対して少年はそれでも魔女だと断言します。
「どうしてあなたはそんなにも魔女にこだわるのですか?村の人々は魔女を恐れ、この森には決して立ち入らないと聞きました。もしかして…」
あなたが魔女なのではないですか?
驚いたことにその女は少年が魔女ではないかと言い出したのです。しかし少年はそれを聞き、一瞬きょとんとしていましたが、すぐに笑い出しました。
「あははは!なるほど、僕が魔女ですか。実に面白いです。しかし、残念ながら僕は魔女ではありません。」
「ならどうして私と中身を交換したがるのですか?人間になりたいということではないのですか?」
女は魔女だと疑われたのが余程心外だったようです。とても強く言い返してきました。しかし少年はそれを聞きどうして自分がそんなことをお願いしたのか、話し出しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます