別々の境遇で生きてはいても、同じ人間が複数人存在し、そしてそれらを間引いていく。一旦冷静になるととても恐ろしいことなのに、軽快な文章で各所に笑いを散りばめながら書かれているせいで、読み終わるまでそれに気づけませんでした。短いながらも印象深く、愉快なオチの用意されたすばらしい、自分好みの作品でした。憧れます。嫉妬もします。楽しいひと時をありがとうございました。