今は亡き想い 弍


柊「じゃあ、ありがとうザキさんと蒼。また街に行った時はよろしくね本当助かったよ。」

ザキさん「こんなんお礼なんて言われる程のもんじゃないしたまたま通りかかったらドンパチしてただけっていう…」

蒼「はいはい、そーだねザキさんさすがだねー。」

ザキさん「棒読み感がすんごい、酷すぎる!」

イツキ「ははは、兎にも角にも感謝するありがとう。」

ザキさん「死神さんにまで言われちゃ照れるなぁ。」ザキさんは頭をかきながらいう

蒼「それじゃ柊さんはお大事に、イツキさんもお気をつけて。」

柊は2人に手を振りながら見届ける

ザキさんはタバコを持った手をヒラヒラとさせ

蒼は両手で大きくこちらに手を振り返した

イツキ「いい友達を持ったな。」

柊「僕の友達はいい人しかいないからね、皆には感謝しかして無いよ。」傷が付いた左眼を指でそっと撫でながら答える


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ザキさん「ふぁああ…眠すぎる。」

蒼「流石に僕も眠いかな。」

巴「あらあんさんら昼間に散歩ですかいな?」

蒼「巴さん、散歩というか用事の帰りと言いますか…」

巴「あんさんら昼間で歩いてるのなんて…明日は天変地異でも起こるのかのぉなんてな、ふふふ。」巴がご機嫌そうに冗談をいう

ザキさん「いやぁそうかもしれませんよ?なんせ妖山から変な2人組が…モゴゴ?!」

蒼が咄嗟にザキさんの口を塞いだ

蒼「あーははは!ザキさん日光を目に浴びすぎてちょっと幻覚でもみてたのかなぁあ?!じゃ巴さん、また!」

ザキさんをズルズルと引きずりながら巴の前から消えた

巴「2人組…ふーん。なんやぁ大層面白い事おきておるのぉ。」

蒼「ザキさんあんまり物騒な事言わない方がいいって!」

ザキさん「危ない危ない…あ、タバコ無くなった。」

蒼「指でもくわえてたら??」

ザキさん「いや赤ちゃんか僕は赤ちゃんか。」

蒼「赤ちゃんだよ。」

ザキさん「……うぃっす。」


今日はタバコの臭いが少し少ない昼時である


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