枯れればまた咲く 質
すっかり暗くなる
暖かかった風が冷たく感じてきた
殿「あったあった、これですよ貴方。」
殿が古書の中から僕が読んでいた本の続きのものを僕に渡してきた
柊「ありがとう!いやーまた、暇つぶしになるよ読書で。」
殿「それは良かった良かった。」
イツキ「ありがとう、殿。」
殿「イツキさんまで大丈夫ですよ、本くらい、もう私は全部読み終わってますしね?それよりもう遅いですしお泊まりになったら?」
ガサガサと僕が渡した袋を漁る
殿「楽しめるお酒もありますしね?」ニコッと笑う
イツキ「どうする?柊。」
柊「じゃ、お言葉に甘えるとする!」
殿「あ、そうそうイツキさんにもお勧めの本がありますよ。」
イツキ「うむ、どんなものだ?」
殿「こちら側に…」殿がイツキと本を探している
柊「そしたら僕、少し風に当たってくるけどいい?」
イツキ「気をつけろよ。」
ガラッと扉をあける
柊「大丈夫、すぐ戻るからさ!」バタン
外へ出る、風がお昼の頃より涼しくどこか冷たい
柊「今日は沢山歩いたな…月が無いなぁ。」
そんな事をボヤく
~♪~
柊「……ん?これは、歌?歌声?」
なんだか懐かしい音に惹かれる
この先は誰もが名前を忘れてしまった
忘れられた森がある
柊はそんな事さえも忘れて森へ歩いて行く
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