枯れればまた咲く 肆


活気溢れる街

ここは奇形の獣人が集う街


大体なんでも揃っている

酒屋、八百屋、はたまた図書館のような場所や

公園のような広場…街中では鶏が地面をつつきながら歩いてたり

農家の獣人は牛や馬を引いて歩いている

人間と何ら変わりのない生活をここでみんな送っている


イツキ「それで、今日は何をしに?俺はまだ此処に行くとしか聞いてないが。」

柊「あ、そうそうそれなんだけど…」要件をイツキに伝えようとした矢先だ


???「あら、久々な顔が見れた事…貴方来ていらしたんですね。」すくすくと笑う声と共にそんな言葉が僕の後から聞こえた


柊「うわぁあ!び、、びっくりした。後から急に話してこないでって言ってるじゃないか殿…」


殿(しんがり)と呼ばれた女の子は

そんな僕の反応にまだくすくすと笑っている

見た目は7.8歳程の黒髪ロングストレート

耳は狐耳で人間の耳はない、狐の尻尾が生え手と踝から下が獣人化している

他にも獣人化してる所があるらしいが…何処かは僕は知らない

日本人形のような子だがこれでも110歳になる

人間の何倍も生きる獣人ならでわのややこしい所だ


殿「そんな脅かそう思って話しかけたんじゃありませんよ、貴方を見つけてついつい嬉しくて…許してくださいな。」

そう言った後、僕とイツキに軽くお辞儀をした

柊「怒ってるわけじゃないから謝らないで?でもちょうど殿に頼み事があったんだ。また僕に本を貸してくれないかな、これこないだ借りたヤツすごく面白かった!続きあるかな?」


殿「勿論ありますとも貴方なら気に入ると思ったわ。私の家にあるから一緒に来てくださる?そちらも方も。」イツキの方をチラッとみる

イツキ「ああ、当然だ。」


殿「ふふ…では行きましょうか。」

殿はなんだか嬉しそうに前を歩き始め僕らも殿の後ろを付いて行った



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