文章講座受講のテーマで書いてみる(01)

というわけで、今日は文章講座のテーマで書いてみます。テーマは「わすれもの」。


スマホゲームとコンパス


 ゲームというと、眉をひそめる人も多い。電車の中で本を読まず、スマホばかりいじっている、頭が悪くなる、成績が落ちる、など、悪いことばかり聞こえてくる。

 しかし、それでもゲームはすたれない。それどころか新しいタイプのゲームが続々と誕生している。たとえばポケモンGOなどである。このポケモンGOを運営しているナイアンティックという企業は、イングレスというゲームもやっている。

 わたしがこのイングレスというスマホゲームにハマったのは、これが単なる仮想陣取りゲームだというだけではなく、ミッションというモニュメント巡りのミニゲームがあるからである。説明すると長くなるが、端的に言うとミッションとは、仮想空間を使ったオリエンテーションみたいなものである。だからコンパスが必要(地図や案内音声はスマホに用意されている)。

 広島のゲームユーザーが作ったミッションをこなし、意外なところに意外なモニュメントを発見しては、

「面白い!」

 とブログに発表している。

 その日も、竹原までミッションをこなしに行った。竹原の町並みはシックで落ち着いている。人通りもさほどないのだが、着いてみてがっくり。

「コンパスを忘れた……!」

 なので、スマホのコンパスを使ってミッションを完了した。

 スマホにコンパスがあっても、コンパクトでないのでオリエンテーションには不向きである。竹原は一度行ったことがあったからよかったが、目的地に向かってまっしぐら、というのは悪い癖だ。もっとでかけるまえに確認しなくちゃと思う次第である。


 書いてみて思ったんだけど、わすれものがテーマと言うよりゲームの話が量的に多いねえ。

 もっとわすれものを中心に書けないのかな。

 わたしはしょっちゅう、財布とかハンカチとか忘れてるから、書けないことはないのだが……。

 500字程度まで伸ばすことができないんですね。

 「出かけるときに、財布やハンカチを忘れました」 おしまい。

 ドラマがなきゃ、面白くないと思うのです。

 「わすれもの」でドラマって、なかなか難しいけどね……。


ちょっとドラマを考えてみて、それを中心に書いてみるといいかもしれません。

 たとえば、出先で財布を忘れて、

「どうせ出てこないだろう」

 と言っていたら出てきた、とか。

 それで思い出したけど、わたしがパスピー(広島県交通系ICカード)をショッピングモールで落としたとき、

「もう取り戻せないかもしれない」

 と茫然自失としていました。

 障碍者なので、このパスピーも障碍者割引のチェックが入っているんです。なので、一度なくすともう一度、販売元の西広島(別名で己斐:こい)か中区のバスセンターまで行かねばならないのです。

 面倒なことになったと思っていましたが、ひろでんに問い合わせると、

「うちの社に保管してあります」

 だれかが拾って、届けてくれたらしい。

 ありがたや、ありがたや!

 パスピーのなかに5,000円入っていたから、なおさらありがたかった。

 お礼をしたいんですが、いまだにだれなのかわかりません。

 日本って治安がいいですね。


 そんなこんなで

 わすれものより落とし物のほうがドラマがあっていいと思うのです。拾った側の心理描写とか、あるじゃない? いつだったか百万円の当たりくじを拾った正直者のおばあさんが、警察に届けてけっきょく没収された話があったけど、そんな話も書けそうだし。

 わすれものには、あまりドラマがなさそうです。わすれたー! で終わりそう。

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