歴史探訪ウォーキング 3月号 (03)

人柱の代わりに、石のモニュメントを作っているお寺も見かけました。

 そのお寺の紋が、ドラマ『荒神』のなかにでてきた『香山藩』の家紋とそっくりだったので、

「これはどこかのお殿さまの家紋ですか?」 と聞いたら、

「この寺の家紋です。このなかに、牡蠣養殖が商売になるまでにがんばった、小林五郎左衛門の墓があります」

 とのこと。

 広島では、牡蛎が有名ですが、それを一般的に売られるような道を作ったのが、小林五郎左衛門というひとだそうです。ほかの連中はいろいろ言うが、ここが本場だぞ、といばってる。市内で対立があるらしい。稚気さかんですな。


 そこからめぐって、井戸と地蔵さんを見ました。

 ここらは火事がおおかったため、井戸は欠かせない防火施設でした。あちこちに寺があるのは、火事供養のためと、お魚の命を食べるためだという話(ガイドさん、「ぼくが言うんじゃなくて、和尚さんがそれを言えっていうもんで……」)。

 お地蔵さんには、真言が掲げられていました。由来や伝承の書かれたチラシもついています(大火事や大災害をお地蔵さんが鎮めてくれた、と書いてある)。


 この井戸には、小判がついているはずだったのですが、だれかに盗られたのかなくなっていました。世の中世知辛いですね。


 ほかにも、「大石餅」(明治天皇が好んで食べた。おいしい、のダジャレから)の話もありましたし、門構えが竜宮城そっくりのお寺にもおじゃましました。

 いろいろ行ってきて写真をバチバチ撮ってきて、録音もしまくったのはいいんですが、録音状態が悪くてなにを言ってるのかさっぱり(涙)

 ガイドにマイクつけてほしいなと思ったけど、無理だろうな。


 帰る途中で、「92年前の大正ひな、展示中」 と壁に貼られた家を発見!

 ちょうどその日は2月25日で、おひな様より前だったので、

「見せてもらおう」

 とガイドさん、呼び鈴を鳴らします。

「前もって話を通してないから、断られるかな……」

 とのセリフに、不安がよぎる生徒たち。

 しかし、家のひとは、いつもは外に出ているのですが、今日はうちにおられて、しかもひな人形を見せてくださるとのこと!


 やった!

 大正ひな、見られる!


 古いおひな様を見るのは何年ぶりかな?

 たしか竹原まで、家族で見に行ったんですよ。

 おひな様ばっかり数百体。

 どれも特徴があって、楽しかったんですが、残念ながら写真を紛失してしまいました……。

 そんなわけで、今回のひな人形は、貴重な資料になりました。


 ガイドさんの話の途中で夫から、

「まだ終わらないの?」

 という電話が入ってきて困ってしまいました。わたしはちゃんと、12時まであるよって言ったつもりだったんですが、10時半までだと思い込んでいたらしい。

「Ingressのミッションでも2時間ぐらいかかるのに、1時間で済む分けないでしょ!」

 と喧嘩したりしました。


 とはいえ、今日はだいたい4000歩ほど歩きました。帰ったら義母が食事を作ってくれていて、助かりました。ほんとはわたしが作らなきゃ、なんだけどね。(いちおう主婦なんだから、仕事はせねば)

 日記のネタになったんだから、いいってことにしてほしい。

 そういうわけで、今週前半は、主として近所の歴史探訪ウォーキングでした。

 来月25日にまたウォーキングイベントがあるそうです。今度は花見。楽しみです。


 最後になりましたが、このイベントに参加したら、アンケートを受けることになっています。わたしは、ガイドさんの滑舌が悪いって書いちゃった(汗)

 ガイドさん、いろいろありがとうございました。めげずにがんばってね。

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