お話を作るのは、難しい
☆『できそこないの殺人事件 耀狐編』 校了したんですが……
『耀狐編』 を校了したんですが、話の色合いが一定ではなく、
ときに猟奇的な犯罪を思わせ、
ときにハートフルなラブストーリー、
ときにユーモアな小説というぐあいに、
何がしたいのかさっぱりわからない小説になってるのでした。
欲張り過ぎちゃったね。
☆『荒神』 の手腕
再読している 宮部みゆきの 『荒神』 には、宮部みゆきオリジナル化物が出てきます。
目がなくて、身体がガマのようで、蛇のように鱗があって、尾っぽは二つに分かれている。
そいつに呑まれかけ、重傷を負った村の少年簑吉が逃げ込んだのが、敵対する隣の藩の村で、
やさしい朱音という女性(敵対する隣の藩、永津野の重要人物)に助けられるんです。
そのさい、簑吉の取った行動が滑稽で、緩急のつけかたを学んだ気がしました。
でも、それも、長編小説で、しかもその行動に意味があったからそれでよかったんですが、
へたにまねすると、失敗作になりますね。
とくに、猟奇的な犯罪とハートフルなラブストーリーは、まったくベクトルが違います。
このあたりは、青春コメディに猟奇的な犯罪も絡ませて、ファンタジーテイストまで入っている、赤川次郎の『吸血鬼はお年頃』シリーズに学ぶことが多い気がしました。
そうか、相反するテイストは、うまく料理しないと、
反感を買うんだと改めて実感。
わたしには、まだまだ、そこまでの腕はなさそうです。
でも、いつかは、挑戦したいですねえ。
ありふれた小説って、いやなんです。
☆お話を作ること・人を惹きつけるもの
わたしの作品には人を惹きつけるものがないので、
辛い点を付けられることが多いのですよね。
ときどき、ぐったりしてしまいます。
新しいことに挑戦するのは、もうちょっと実力を付けてからかな。
もっと量を書かねばと気を取り直しました。
一流への道は、まだまだ遠い……。
自分が納得してるからって、人を納得させられるとは限らない。
そういえば、黒柳徹子さんも、さんざん、ひとから否定されてきたのでした。
打たれ強そうな彼女ですが、「変だ」 「個性を引っ込めて」と言われてきたのですよね。
徹子さんに言わせれば、自分の個性がどこにあるのかわからないのに、
時代が変わったからって、なんでも個性に押し込めるのってどうだろうと疑問はあるようです。
一流であることとか、
一流であり続けることとか、
徹子さんを見てると、苦労をしながらも明るく、前向きに取り組んできて、差別や偏見を持たないように心がけている姿には、胸を打たれる気がします。
それは、一流の娯楽作品にも言えることだと思うのであった。
☆要するに、なにが言いたいかっていうと、
自分で考えたことはやりやすいけど、人に合わせるのは難しいってことです。
このあたりは、黒柳徹子さんと感覚が似てるかも。
人の納得いく作品を書けないのは、自己批判ができてないからだ。
徹子さんほど、自分を客観的に見れないんだよね。
だれだって自分が一番、かわいいものね。
それを表現して、「うまい」 と褒められたいってのは、だれだって感じる承認欲求。
わたしもなにか、すごいのを作ってみたいです!
そんなふうに、お話を作るのは難しいですが、やっている間は幸せです。
わたしはいま、充実しています。
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