新天皇の素顔

☆今回は、皇太子さまの話題です。

去年の12月3日にNHKで放送された、

「新天皇の素顔」 の録画を、冬休み中に見たので、その話をしようかなと。(長文です)


☆今上天皇がいままで実行されてきたこと

 国民の象徴であらせられる今上天皇は、

 いままでの歴代天皇とは打ってかわって、

 宮中で祈りを捧げるのではなく、

 国民の間に入ってその痛みを分かち合う、というスタンスを取っておられました。

 各地で地震や災害があれば、すぐに赴き、ひざまずいて国民にお声をおかけになる。

 手を取って一緒に涙したりする。

 人間的で、優しい天皇のイメージがついています。

 しかしもちろん、歴史的に見ても、こういう天皇は規格外なのです。

いままでの天皇は、宮中で祈ったり、和歌や雅楽を奨励したり、とにかく机上での活躍が多かった。

 だから当然、批判もありましたが、

 この30年間、意志を貫き通したんだから、

 頑固といえば頑固です。

 たぶん、昭和天皇の時代に、

 いろいろ、考えることがおありになったのでしょう。


☆次の皇太子さまはどんな天皇になるのか

 この番組によると、嫡男であり、第一位皇位継承者である

 皇太子さまは、今上天皇の公務のほかに、新しい公務を考えておられるとのこと。

 ただでさえ、忙しいのに、だいじょうぶなのかしらん。

 皇太子殿下のテーマは、『水』。

 すべて、貧困・戦争・紛争・女性問題の根っこには、

 水が関わっている。

 皇太子が天皇になられたあかつきには、

 その水資源の問題にも、コミットしていくらしい。

 NHKのオブザーバーは、「グローバルとナショナリズムの融合」

 ということを言ってました。

 天皇が、あんまり海外に目を向けすぎると、

 日本国のアイデンティティがどうなるのかって話にもなるからね。

 難しい問題だ。


☆水をテーマに

 たしかに、現代社会では、水と塩は基本です。

 わたしはそれまでは、電力が大切かなと思ってたんですが、

 途上国ではそうとも言えない。

 また、先進諸国でも、地震や災害で水の供給がストップすれば、命に関わります。

 水は恵みをもたらすと同時に、わざわいをもたらすという両面を持っている。

 治水は、治世の基本でもありますから、

 天皇が興味を持つのは当然かもしれません。

 わたしも、ちょっとばかり、水について考えてみたいと思いました。

 ファンタジーでそのことに触れている作品は、『精霊の守り人』シリーズぐらいしか思いつかないんですけど、

 もしかしたら、やりがいのあるテーマになるかもしれません。

 いま、『もし電気が扱えなくなったらどうなるか』をテーマに、『魔法世界のリフジーズ』を書いているんですが、ちょっとずつ資料を集めて、水について真正面から取り組んでみてもいいかなぁ。

 そのためには、四大文明とか(水と関係ありそうだから)、考古学だの文明論だの

 勉強しなきゃならないことってかなりありそう。

 うーん、めまいがしてきた。

 皇太子がんばれ。

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