第68話 ノーラへのお礼
「この二日でかなりステータスが伸びました。さっき確認したら自分でも正直引くくらいで…」
===
ハジメ 人 18 リスガー
パーティ:コロ、リリアナ
状態:女神の加護(均衡)
Lv 0 Exp 0
HP 2,799/1,843 → 3,042
MP 795/546 → 986
SP 3,053/1,705 → 2,877 (15%↑ 体術Lv3)
ATK 1,925 → 3,271 (15%↑ 体術Lv3)
DEF 1,587 → 2,614
MATK 408 → 739 (15%↑ 魔力強化Lv3)
MDEF 374 → 661 (15%↑ 魔力強化Lv3)
SPD 1,970 → 3,243 (15%↑ 体術Lv3)
STR 2,016 → 3,427
VIT 1,971 → 3,288
MGC 689 → 1,300
AGI 2,021 → 3,326
スキル:体術Lv3、簒奪者Lv1、収納魔法Lv3↑、女神の加護Lv2、最適化、存在強化、ステータス改、基礎魔法、パーティLv3、魔力操作Lv3↑、魔力感知Lv3↑、体当たりLv3↑、短剣術Lv3、暗殺術Lv3↑、集中Lv3↑、剣術Lv3、棍術Lv2、弓術Lv2、遠吠えLv2、カウンターLv3↑、魔力強化Lv3↑、魔力効率化Lv3↑、魔力回収、魔法剣!Lv2、マジックフィルム!Lv2、ステータス抑制、PT特典、ステータスLv2、斧術Lv1、HP回復量上昇Lv2、回復魔法Lv3↑、保護色、熱感知、氷結魔法、振動感知、捕食Lv1、指揮、隠密Lv1↑、SP回復量上昇Lv1↑、オーバーロード↑
コロ エルダースライム 2 -
パーティ:ヤマト、リリアナ
状態:正常
Lv 52 → 60 Exp 885,070 → 1,571,397
HP 486/208 → 243
MP 382/143 → 191
SP 510/190 → 222 (15%↑ 体術Lv2、瞬速Lv1)
ATK 206 → 240 (10%↑ 体術Lv2)
DEF 204 → 238
MATK 142 → 189
MDEF 140 → 187
SPD 225 → 260 (15%↑ 体術Lv2、瞬速Lv1)
STR 224 → 261
VIT 224 → 262
MGC 151 → 201
AGI 244 → 283
スキル:捕食Lv5↑、真似っ子Lv3、指揮、回復魔法Lv3、保護色、熱感知、氷結魔法、振動感知、ステータスLv3↑、体術Lv2、体当たりLv2、集中Lv2、暗殺術Lv2、HP回復量上昇Lv1、カウンターLv2、変形、魔力感知Lv1、指揮、瞬速Lv1、基礎魔法↑
===
ーーー
収納魔法
魔力を使って異空間に干渉する
干渉と維持に魔力を消費する
- Lv3
異空間の中を認識、識別できる
異空間の中で別の枠を開ける
魔力操作
魔力を操作する
- Lv3
スキル【オーバーロード】
魔力感知
周囲の魔力を感知する
- Lv3
半径100mの範囲で魔力とその大きさ、形質を感知する
体当たり
体重を乗せて相手にぶつかる
- Lv3(MAX)
重心移動を伝えて与えるダメージに補正
増加率20%
集中
極度の集中により体感時間が遅くなる
- Lv3
クリティカル率に補正
増加率(スキルLv×5)%
オーバーロード
消費MPを増やして魔法の威力を強制的に底上げする際の効率が上がる
ーーー
「一体何を目指しているんですか…」
「いやほら、強い分には旅も安全になるじゃないですか」
「たしかにこの強さなら、道中もコロちゃんと二人でシスターの守りは堅いですね」
ぷるぷる
ん?
確かに強さの心配はなくなったと思うけど…
「えっと、コロちゃんとの二人旅なんですが」
「まさか、聖地への旅なのにシスターを連れて行ってあげないんですか?このステータスなら、お姫様抱っこでもして走れば下手な馬車よりずっと速いでしょうに」
「いやいやお姫様抱っこって」
「かつてどこかの勇者は凱旋の折、救い出した姫を抱いたまま連れ帰ったとか。それでお姫様抱っこと呼ばれるという説が」
何それ恥ずかしすぎる
それならせめて、俺が荷車を引っ張るとか
荒涼とした大地をリヤカーを牽いて疾駆する俺
砂煙を上げながらガタガタと揺れるリヤカー
振り落とされまいと必死にしがみつくノーラ
小石を弾いていく車輪が少し大きな石に跳ね上がり…
さんばでぃすたっぷみー!HAHAHAHAHA
だめだ危険すぎるし絵面も酷すぎる
「すいません、せめてここは馬車で…」
いや俺、御者なんてできないな
「冗談はともかく。実際、彼女は何と言ってましたか?やっぱり行かないんですか?」
「寂しくなるとは言ってくれました。自然な流れでお留守番という事になってますね。近々ミリアが戻ってくるので旧孤児院を離れるわけにもいきませんし、そもそも離れるつもりがないでしょう。ミリアが戻る理由もノーラの近くに居るためですし、もしノーラを連れて行ったらミリアが戻る理由が」
「つまりは、場合によっては両手に花の旅路になるわけですね」
ぷるぷる
「手を繋ぐわけではないですよ。そしてコロちゃんはフードでも懐でも潜り込んでしまえば、もはや密着ですからね。一番仲良しなのはコロちゃんです」
なでなで
ぷるぷる
「うーん、ミリアは騎士団に入った直後という事になるので、さすがにそれは…」
「まあ基本的には冗談ですから。万が一がないとは言い切れませんが」
で、試しに確認してみた
「って感じの会話があったんだけど」
「教会を空けられませんよ〜」
「気持ちとしては?」
「行ってみたいです〜…」
やっぱり自分とこの神推ししてる推しメンの、しかも文字通りの聖地だもんな
そりゃ行ってみたい気持ちはあるか
「いっそミリアに留守番を頼んでみるとか」
「そんなの悪いですよ〜」
「まあ、やっとここに帰れるようになって、しかも帰る理由がノーラを守る為だもんな…」
「気持ちはありがたいんですがこのお話はなかった事に〜」
「やっぱ結論はそうなるか」
本人の意志が大事だよな
そもそも、行きはよいよい帰りは恐いな可能性もあるし
はぁ〜
今回は仕方ないとしても、何か考えよう…
「それより明日はミリアの誕生日ですよ〜!」
すっごいニコニコしてる
自分の事のように嬉しそうだな
「そうだね。明日で成人だ」
「入団式をやってからそのあとでお祝いですね〜」
「新成人かー」
「明日はお呼ばれしてますからね〜?」
「楽しんでくるといいよ」
「ハジメさんは欠席ですか〜?」
「いや聞いてなかったし、俺まで行くのは厚かましくないかな」
「机に招待状を置いておきましたよ~!」
「気付かなかった!」
まさか俺に手紙やら招待状が届くとかそんな発想が無かったからな…
「もう〜次からはちゃんと手渡ししますね〜」
「お、お願いします…」
やだわ恥ずかしい
「それで、普通の服でいいのかな?買わなきゃいけないとしても店が…」
「平服でいいと書いてあります〜」
「ヨレヨレじゃない服あったかな?どれもどこかしら千切れたり擦り切れたりしてた気がするんだけど」
「そんな事だろうと思って〜牧師様の置いて行った物の中から用意しておきました~!」
「いやほんと、いつもありがとうございます…」
「ハジメさんですし~」
子供か!
もうほんっと恥ずかしい!
「そ、そう言えば、成人のお祝いってどんな事をするの?」
「お祝いの言葉をもらいます~」
そりゃそうだ
「あとは?」
「人によってはお酒に挑戦してみたり~」
うんうん、成人だもんな
でもいいのか…?いや、こっちでいいとされてるならいいのか
でもお酒かーお酒なー吐くくらいならマシだけど酒乱だったらどうしよーあとまさか倒れたりしないよな
「あとは通過儀礼ですね~」
「そう!そういうのだよ!どんな事するの?」
「職に就いている人は通例がありますので~」
「ミリアの場合は騎士団式か」
「今回は試験か入団式の一部が変わるかと〜」
「普段とは内容が違ってたりするのかな」
「詳しい事はわたしにも〜」
「ありゃ」
まあ言ってみれば部外者だもんな
「明日になればわかるか」
「贈り物は用意しましたか〜?」
「ふっふっふ〜そっちは?」
「ふふふ〜」
バッチリのようだな
ちょうどいいから、ノーラには今渡しておくかな
「ミリアにはもちろん用意したんだけどさ、実はノーラにもあるんだ」
「わたしにですか〜?」
「出会った時にはとっくに成人してたみたいだけど、色んなお礼も兼ねてさ」
「いつもたくさん寄付を頂いてますよ〜!」
「いやほら、それは教会に。ノーラ個人へのプレゼントがあるんだよ。受け取ってくれる?」
「なんだかムズムズしますね〜」
「役に立つといいんだけど…」
ノーラの手をとり、ラッピングしたプレゼントを乗せる
「一応は非売品、俺の努力の結晶だよ」
「なんでしょうか〜」
「まあ、開けてみて」
「…スキル結晶ですか〜?」
「ノーラのくれた努力の結晶とは釣り合わないけど、有用性で言えば多分それなりかな」
「わたしのは努力なんて〜…それにしても二つで覚えるなんてどれだけ熟練度を〜」
「ああこれ二種類あるんだよ。もちろん、両方とも覚えるまで付き合うよ。ほら、準備もしてある」
じゃじゃーんって感じで溜めに溜め込んだ蛇の魔力結晶を取り出してみせる
まあ目的のスキルの熟練度を空にしても、確実に使い切れないんだけど…
ともあれ、この時に備えて、出来る限り熟練度も増やしたから何とか習得してもらえるだろう!
ノーラの謙遜は流しておこう
あれに付き合ってたらキリがない
あれ、ノーラが固まってる
コロちゃん、つんぺちお願い
ぴょいん
つんつん
「おーい、ノーラさんやーい」
ぺちぺち
ぷるぷる
「これは全部同じ…いったいどれだけあるんですか〜!?」
「マリボアの魔力結晶が284個だね。まあそんなのいいから、使って使って!ここまできたらやるしか!」
「そ、それでは〜」
ノーラが魔力結晶を両手で包み込み、込められた熟練度を掬い取る
光とポーズ、ノーラ自身の存在が相まってすごく絵になるな
「…スキルは増えてませんね〜」
あ、見とれてた
「よ、よし、どんどんやろう!とりあえず両方一個ずつ作ってみる!だめなら何度でも!」
「今のだけでもきっとものすごい熟練度が〜」
作ったそばから二セット目をノーラの手に握らせる
「ノーラだって俺達にやってくれたでしょ?気にしないの」
「で、では〜」
「どう?」
「残念ながら〜」
「よし次だ次!」
何度でもやってやる!
俺の渡せるスキルでノーラに合うのは今はこれくらいなんだ!
「もしかして魔法ですか〜?」
「魔法そのものじゃないけど、関係あるね。はいこれ!」
「わたし魔法関係は〜…ひ、ひとつ覚えました〜!」
ぴょいん、ぴょいん
きたきたきたー!
コロちゃんも祝福してる!
「よっしゃ!どっちを覚えたの!?」
「ま、【魔力強化】です〜!」
これで回復魔法の回復量が底上げされる!
「よし、次のを作ろう!」
「これだけでも充分に役」
「ここで止めたらそれこそ熟練度を捨てる事になるから!」
「あとは自分で努力して」
「これもしかしたら、オリジナルかもよ?」
こういう時のノーラにゴリ押しは時間がかかってだめだな
話を遮っていきなりのマジトーンで目を覗き込む!
「世の中には似たようなのあるかもだけど、このスキルそのものはイレギュラーな誕生の仕方だったから」
「イレギュラー…ですか〜?」
「MAXだったはずのスキルLvが天…限界突破して派生スキルが増えたの」
「こ、理を覆したんですか〜…」
「さあほら、次の魔力結晶だよ!これもセットなんだから!」
「は、はい〜…」
さあそろそろ今回の為に用意した熟練度が尽きるぞ…
ここから先はプレゼントとは無関係に日常的に使って溜めた部分だ
「覚えました〜!【魔力効率化】です〜!」
ぷるぷる
「やったねノーラ!これで魔法のスペシャリストに一歩近付いた!」
【オーバーロード】は残念ながら熟練度が圧倒的に足りないから今回はパスだ
そもそもあれはMP消費が激しすぎて成人しただけのLvでは使いこなせない
そろそろスキルの説明を見終わったかな?
「強い回復魔法が魔力結晶なしで〜…」
人助けをするノーラを助ける俺!
これは間接的に人助けをしてると言っても過言じゃないな!多分…
「おめでとう、ノーラ。そして、いつもありがとね」
ぷるぷる
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