第61話 新しいオモチャ
コロちゃんを倍化してMGCが足りなくなるとか、収納魔法の安全マージンとか、考えてたのが馬鹿らしい
このステータスなら余裕も余裕、全然全く気にする必要もないな
エルダースライムの全ステータスを倍化?
できますよ
自分より大きな敵や敵の集団を一刀両断?
やれますよ
空気だけで200kgオーバーの異空間?
耐えられますよ
女神様、俺の50なんてすぐ返上しても大丈夫になりました
いつになれば魂の修復は終わりますか?
どうすれば会えますか?
俺に何ができますか?
「こんだけ強くなったら逆に、焦燥感が募るな…」
ステータスを高めてる場合じゃないって思いが強くなる
もうこれだけ、魔物を千近くも倒してる
リソースを集める目的は魂の修復だって事は理解してる
女神様の力でリソースを操作して、俺を生き長らえさせてくれたんだ
もしかしたら、俺の持ってるリソースは、女神様の力の足しになるんじゃないか?
PT特典みたいな事ができるんだ
何かそういう方法があるんじゃないか?
祈りか?祈ればいいのか?
そんなもの、朝晩に礼拝堂で、食べる時に食卓で、思い出す度に心の中で、何度だってやってる
もし旅をした先で捧げる方法が見つかるとしたら
それが不確かな希望でも
それまでの間に出来るだけリソースを集めよう
祈りは欠かさず
お金は教会に
魂の力は女神様に
まるで宗教にハマった奴みたいだな、俺
「今朝のお祈りも熱心でしたね〜」
「熱心な部類なのか」
「形だけでない事は伝わってきますよ~」
「そんなものか」
「でも気持ちを届けるなら、きっと楽しいものの方が嬉しいはずですよ~?」
「そうか、そうだよな…」
俺が女神様を思い出してる時は結構、楽しい気持ちとは程遠かったりするもんな
これじゃ愛想を尽かされるか
「楽しい時間を人生に増やすのも、祈りを捧げる者の務めです~」
「女神様も似たようなこと言いそうだ」
「ハジメさんにそう言ってもらえると心強いです~」
朝ご飯美味しかったです
「コロちゃんに何故か心当たりのないスキルが増えてるんだよな…」
===
ハジメ 人 18 リスガー
パーティ:コロ
状態:女神の加護(均衡)
Lv 0 Exp 0
HP 1,361/1,044 → 1,556
MP 325/321 → 450
SP 1,430/957 → 1,423 (15%↑ 体術Lv3)
ATK 1,116 → 1,591 (15%↑ 体術Lv3)
DEF 902 → 1,341
MATK 245 → 337 (10%↑ 魔力強化Lv2)
MDEF 226 → 309 (10%↑ 魔力強化Lv2)
SPD 1,037 → 1,669 (15%↑ 体術Lv3)
STR 1,159 → 1,675
VIT 1,093 → 1,655
MGC 382 → 563
AGI 1,050 → 1,723
スキル:体術Lv3、簒奪者Lv1、収納魔法Lv2、女神の加護Lv2、最適化、存在強化、ステータス改、基礎魔法、パーティLv3、魔力操作Lv2、魔力感知Lv2、体当たりLv2、短剣術Lv2、暗殺術Lv2、集中Lv2、剣術Lv2、棍術Lv2、弓術Lv2、遠吠えLv2、カウンターLv2、魔力強化Lv2、魔力効率化Lv2、魔力回収、魔法剣!Lv2、マジックフィルム!Lv2、ステータス抑制、PT特典、ステータスLv2、斧術Lv1、HP回復量上昇Lv2、回復魔法Lv2、保護色、熱感知、氷結魔法、振動感知、捕食Lv1↑、指揮↑
コロ エルダースライム 2 -
パーティ:ヤマト
状態:正常
Lv 44 → 49 Exp 482,302 → 736,602
HP 390/174 → 195
MP 250/95 → 125
SP 393/159 → 179 (10%↑ 体術Lv2)
ATK 172 → 193 (10%↑ 体術Lv2)
DEF 170 → 191
MATK 94 → 124
MDEF 93 → 123
SPD 189 → 211 (10%↑ 体術Lv2)
STR 187 → 210
VIT 187 → 210
MGC 100 → 132
AGI 206 → 230
スキル:捕食Lv4↑、真似っ子Lv3、指揮、回復魔法Lv3↑、保護色、熱感知、氷結魔法、振動感知、ステータスLv2、体術Lv2↑、体当たりLv2↑、集中Lv2↑、暗殺術Lv2↑、HP回復量上昇Lv1、カウンターLv2↑、変形、魔力感知Lv1↑、指揮↑
===
ーーー
捕食
大抵何でも食べられる
- Lv4
回復魔法
癒やしの魔法
- Lv3
HP回復 MP25
回復量(MHP20%+MATK×1.5)/2
ーーー
自力で【魔力感知】なんてものを覚えてる
やっぱり魔法関係のステータスの伸びからして、エルダースライムは魔法の伸びが大きいのかな
それ以外にも、スキル結晶で覚えたスキルがLvアップしてる
あれだけの大群に大立ち回りしたから、当然と言えば当然か
【指揮】は…どう判断していいかわからないな
配下に指示って、普通に意思疎通ができれば可能なのに、強制力があるって事かいな?
「やっぱ俺はステータスに頼りすぎか」
最近の俺はスキルLvが上がりにくい
女神様の加護でリソースが熟練度に回ってるはずなのにこれとは、それしかないだろう
まあ俺の適性の問題って可能性も拭い切れないけど
【捕食】はコロちゃんとお揃いだ、わーい!って事で、これ以上は気にしない事にしよう、うん
ともかく今は、【魔法剣!】と【マジックフィルム!】の熟練度を稼ぎまくろう
どうせ精神的に疲れるだけで、MPは消費しないようなものだ
【魔力強化】【魔力効率化】【魔力回収】の3つも同時に練習できる事になる
暫くの間は午前中の練習はこれに集中しよう
「というところで、実験だ」
体から離すと俺ニウム(笑)は維持できない
という事は、投石とかには使えない
ならば、そもそも石をコーティングして剣のような形に…
「だめか」
あくまでコーティングとその延長だからか
石をコーティングしても、せいぜいが凹凸に合わせて大きくなるか、球体になるかだ
しかも手を離した瞬間にコーティングが剥げる
「元の形の延長なんだな…」
それにしては、ただの短剣があの形になったのはどういうことだ
スキル化する時のイメージの問題なのか
そういう風にスキルとして定着してしまったのか
という事は、そこまで応用範囲は広くない
「他に試したり理解しておくべきことは…間合いくらいか?」
短剣をコーティングして、最大まで伸ばしてみる
「んんん?」
この間はここまで長くならなかった…ぞ?
長さが変化する魔法と言うと…
「同じだ」
デフォルト状態の収納魔法の一辺と同じだ
やっぱりMGC依存か
なら伸びた部分は攻撃力がMATK依存?
それだと親蜘蛛まで一刀両断は…したのか?そもそも
でも他の、ラジーとか…は首だったか
ATK依存かMATK依存か、もしくは別の何か?
消費MPは一応固定だし…
長さはMGC、攻撃力と言うか硬さはATKかMATKと仮定
MATKだとすると対応するのは多分MDEFだから、親蜘蛛に対しては不足している
いや、魔力強化でMATKも増えてるし、ダメージそのものが増えるスキルもあるから…
それ以前に、触れられる魔力なんだからMATKとDEFの関係の可能性もあるな
大穴でATK依存のくせにMDEFでダメージ判定する可能性だってある
不確定要素が多すぎて特定できないぞ
【魔法剣!】は魔力で武器をコーティングするスキルだ
その時の魔力を使った強さとは…密度?
とすると、残りの変数は
「異空間と同じなら、体積があるじゃないか」
よし、デカく…太くなれ!
「おー」
膨れ上がった
やっぱ体積が変化するのか
それなら当然、密度も変わる…よな?
でも結局はどのステータスが関係するか特定できないのか
そもそも【マジックフィルム!】と同じ事をしてるわけだから、MATKとかに関係あるとも限らない
それに【ステータス】に表示されない、クリティカル率みたいなステータスもあるみたいだし…
いっそMGCの値そのものに依存してたりして
「結論。武器なんて実験するのも危ないし、よくわからない」
とりあえず太くなるのはわかった
「刺した後に太くすれば…」
刺突だけで傷口が大きく開いて、結果としてダメージが増やせるかもしれない
そして、少なくともこの範囲で太さが変わるという事は、その範囲で応用を考えると…
「ソードブレイカーとか、俺の心をくすぐるな」
ソードブレイカー、ソードブレイカー…
へにょってる
難しすぎたか
「ならフランベルジュとかカッコ良いだろ」
フランベルジュ、フランベルジュ…
へにゃってる
少なくとも現状で、あんまり自由度はないな
せめてヒルトガードくらいは作りたかったけど、そこは【マジックフィルム!】の領分か
「それはそれとして」
おそらく魔力感知できなければわからない間合いで
それも伸縮自在の長さで
更には踏み込みと突き込みに上乗せで伸びる速度
「使い方次第では、なかなか凶悪な武器になるな」
今度は持ち手を伸ばしてみる
「槍だ…」
刃を伸ばすと鍔の先は握れないが、これなら両手で力任せに振り回せ…
いや、これで持ち手が壊れたら、ヘタすれば短剣が回収できなくなる
そもそも伸ばした刃が砕けるようなステータスの相手なら、槍にして突き込んだり叩き付けたりしても持ち手が砕けるのがオチか
「最後に…」
やっぱり両手に【魔法剣!】は使える
同時に使ってもMP消費は変化しない
そのかわり、長さの最大は半分になる
「なら二つ同時展開!」
…やってはみたが、意味ないな
こんな長さを両手でそれぞれ扱えるわけがない
フランベルジュが作れればドヤ顔ダブルソードとか…小烏丸じゃ無理か
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます