第49話 面倒な敵が出てきた
ぴょいん!
べちんっ!
「コロちゃんナイス!」
なんだこいつは…キモい!トカゲか!?
===
- 穴蔵ヤモリ 0 -
状態:正常
Lv 8 Exp 861
HP 110/171
MP 34/39
SP 126/141
ATK 179
DEF 146
MATK 26
MDEF 23
SPD 167
STR 204
VIT 188
MGC 61
AGI 197
スキル:保護色
===
ーーー
保護色
周囲に溶け込んで存在を隠す MP5
ーーー
ヤモリ…なんだ!?要するにトカゲか!?
あ…天井に逃げた!
…消えた?
「そうか【保護色】か…」
ぱたぱた
コロちゃん、行くの?
ぱたぱた
うーん、今ならまともに一撃入れば倒せそうだな
ATK高めだけど、倍化したコロちゃんのDEFには届いてないし…
「よし、コロちゃんGo!」
目で見えないけど魔力感知で場所だけはわかる
そうそう、その辺だよコロちゃん!
念話で誘導されたコロちゃんが文字通りの飛び蹴りをするも、微妙に狙いがずれる
「惜しい!」
どうやら移動するのに合わせてまでは保護色を使えないみたいだな
天井の模様がそのまま移動して、注視していればどこにヤモリが逃げ出したのかがわかる
「畳み掛けて!」
保護色をもう一度使われるとまた誘導になる
俺が言語化しないで、コロちゃんみたいに感覚的に伝えられればいいんだけど…
これも要練習だな!
「やったねコロちゃん!」
ぱたぱた
ぺっ
コロちゃん、昨日の今日で体の一部だけを擬態できるようになったんだな
もはや変なキメラみたいな見た目になってて可愛くない…
それにしても今朝の訓練中にやられてたら危なかった
「コロちゃん、体のサイズは変わらないんだね」
ぱたぱた
「出来ないものは仕方ないよね…ところで、正直その…見た目が…良くないから…えっと…」
ぴょいん
ぷるぷる
「ごめんね…」
ぷるぷる
俺に対空砲火があれば…いや、出来るようにしないとだめだな
やっぱり基礎魔法を攻撃に使えるようにするか、そもそも攻撃用の魔法を覚えるかしないと
でもMPの回収が出来ない形だとなー
ぷるぷる
投擲?やっぱ投擲なの?
でも回収可能な何かを使わないと、正直辛いよな?
ぷるぷる
あ、ごめんねコロちゃん
ちゃんと周囲に気を配らないと危ないよね
ぷるぷる
うーん
とりあえず、飛べない敵は天井から叩き落としてくれれば、俺が下で待ち受けるよ
蝙蝠は迎撃、トカゲ…じゃなくてヤモリは叩き落としで、ここは進んで行こう
3Fの探索は30分くらいで切り上げた
だんだん、人の通った跡がわかりづらくなってきた
そもそも下が岩になってたり水が流れてたりすると、まったくわからない
「もしかしたら別の種類の魔物も居たかもしれないけど、とりあえずは蝙蝠とヤモリだったね」
ぷるぷる
「うん、ヤモリもそれなりにMGCがあったけど、この奥にはもっとMGCの高いのが居るかもしれない」
4Fはそれまでよりも薄暗い
発光度合いが弱くなってるな
「緩やかに変化してたから、看板がなかったら境目がわかり辛かったね」
ダンジョンの中は上ったり下ったりを繰り返して、階層の区別は完全に看板頼りだ
ぷるぷる
「今度は地面に反応があるな。人かな?」
天井の反応なら、それはそれで魔物確定と判断できるから楽なんだけど
ぱたぱた
コロちゃん、見える?
ぱたぱた
え…蛇なの?
蝙蝠にヤモリに蛇…やだなーここ
ぱたぱた…ころん
「コロちゃん!?」
なんだ!?毒ガスか!?
とにかくコロちゃんを確保しないと!
「コロちゃん大丈夫!?冷たっ!」
コロちゃんの擬態した羽が凍ってる…
回復魔法!ってコロちゃんがもう自分でかけちゃったか
あ、擬態を解いたら氷が剥がれ落ちた
ぷるぷる
当たったのが羽で良かったねコロちゃん…
ぷるぷる
え、何か光ったと思ったら急に凍ったの?
俺も何かが飛んできたようには見えなかったな…急にコロちゃんの隣で魔力が膨れ上がったように思う
氷のブレスを吐くドラゴンとか、そんな感じではなさそうだ
ともかく相手を確認してみよう
そーっと頭を出して…
すぐに引っ込める!
ごっついけど短い蛇か…
===
- マリボア 0 -
状態:正常
Lv 8 Exp 977
HP 91/91
MP 113/128
SP 72/72
ATK 77
DEF 73
MATK 130
MDEF 114
SPD 79
STR 103
VIT 106
MGC 132
AGI 109
スキル:熱感知、氷結魔法
===
ーーー
熱感知
熱源反応を感知する
氷結魔法
対象を凍らせる MP15
ーーー
初めての、魔法を使う敵だ
一発くらっただけで、コロちゃんは回復魔法を2回も使うはめになった
魔法に対する防御はMDEFだけなのかな?
しかも下手なところが凍ったらお陀仏になる可能性があるぞ…
可能性と攻略法を考えよう
1.対象にロックオンして発動する
この場合はロックオンされた時点で危ない
問題はロックオンまでにかかる時間と発動までにかかる時間の両方だ
2.対象が居ると認識した空間を凍らせる
見てから回避は余裕じゃなくてもできる可能性はある
問題は発動までにかかる時間だ
3.思ったならその時すでに行動は終わってる
光ってからという証言があるため、これはないだろう
と言うか考えるだけ無駄だ
うん、結局は的を絞らせないのが大事だな
でも3番が恐いから、まずはお約束の投石だ
せっかくだから、この氷の塊を投げてやる
えいっ!
山なりに投げた氷が当たって転がる
氷じゃ反応しないのか?
ぷるぷる
え?あ!逃げ出してる!
コロちゃんの報復が終わってないのに逃げるなら!
走って近づいて…なんか光ってる!
発動する前に、追い抜きざまに…斬る!
「あ、首が落ちた…」
ぱたぱた
コロちゃん、こいつ美味しいよ
ぷるぷる
あ、ごめん、味じゃなくてさ
ああ美味しかったの?
たっぷり食べてね
飛んできた蝙蝠もやっつけておいたから
こいつ、途中でこっちに魔法を撃とうとしてたよな
なんか光って、今考えると魔力が高まってたと言うか…?
あとは、移動中だから発動が遅かったのか、そもそもの発動が遅いのか
それと偏差射撃ができるかどうかだな
発動したとしてもコロちゃんが擬態を解いたら氷は剥がれ落ちたし…中から凍ってるわけじゃない?
外から浸透してるからこそ、俺達のレベルの回復魔法でどうにかできる程度に収まったのかな
それなら【マジックフィルム!】である程度はどうにかなるんじゃないのか?
ともかく次は身を晒して…
あ、食べ終わった?
こっちの蝙蝠も…食べたんだね
次は俺が試すから、コロちゃんは隠れててね
ぷるぷる
実験も兼ねてるし、攻略法を見つけるためだからさ
基本的には鈍いから、駆け寄って斬りつけるだけなんだけどね
とりあえず5Fを目指して移動しよう
途中でまた遭遇すると思うし
5Fまでの道を探索する途中で、蝙蝠とヤモリと蛇に遭遇した
どうも4Fはこの3種類みたいだな
基本的に上に居る反応は魔物だけど、地面の反応は人間の可能性を考慮しなきゃならない
まあ普通の冒険者に比べたら、それだって大きなアドバンテージなんだけど
コロちゃん、だいぶ蛇にも慣れてきたね
ぷるぷる
まあ慣れても面倒なんだけどねー
ぷるぷる
光り始めた!
この距離だと…
コロちゃん、撹乱いくよ!
ぱたぱた
俺はジグザグに走り、コロちゃんはランダムに飛び回る
蛇は詠唱も長ければ、偏差射撃を成功させるだけの知能もない
発動する魔法も、何もない空間に氷を出して終わりだ
そして逃げ出そうとするところを…持ってかれたー
「今回はコロちゃんの勝ちだねー」
なでなで
ぷるぷる
的は大きいし、俺達より鈍いし、何よりHPとDEFがわんころと引き籠もりの中間くらいだ
基本的に最優先で叩けば問題ないし、コロちゃんと撹乱して的を絞らせなければ危険はない
「魔法関係以外は完全に、俺達のステータスがここいらの魔物を上回ってるね」
ぷるぷる
===
ハジメ 人 18 リスガー
パーティ:コロ
状態:女神の加護(均衡)
Lv 0 Exp 0
HP 399/453 → 541
MP 124/145 → 171
SP 355/405 → 487 (15%↑ 体術Lv3)
ATK 488 → 589 (15%↑ 体術Lv3)
DEF 396 → 471
MATK 117 → 136 (5%↑ 魔力強化Lv1)
MDEF 110 → 127 (5%↑ 魔力強化Lv1)
SPD 409 → 495 (15%↑ 体術Lv3)
STR 482 → 586
VIT 443 → 539
MGC 141 → 175
AGI 395 → 484
スキル:体術Lv3、簒奪者Lv1、収納魔法Lv2、女神の加護Lv2、最適化、存在強化、ステータス改、基礎魔法、パーティLv3、魔力操作Lv2、魔力感知Lv2、体当たりLv2、短剣術Lv2、暗殺術Lv2、集中Lv2、剣術Lv2、棍術Lv2、弓術Lv2、遠吠えLv2、カウンターLv1、魔力強化Lv1、魔力効率化Lv1、魔力回収、魔法剣!Lv1、マジックフィルム!Lv1、ステータス抑制、PT特典、ステータスLv2、斧術Lv1、HP回復量上昇Lv2、回復魔法Lv1↑、保護色↑
コロ スライム 2 -
パーティ:ヤマト
状態:正常
Lv 34 → 36 Exp 180,918 → 231,557
HP 284/137 → 142
MP 94/45 → 47
SP 240/115 → 120
ATK 134 → 139
DEF 117 → 122
MATK 29 → 31
MDEF 26 → 27
SPD 146 → 152
STR 152 → 158
VIT 150 → 157
MGC 69 → 73
AGI 168 → 175
スキル:捕食Lv3、真似っ子Lv3、指揮↑、回復魔法Lv1↑、保護色↑、熱感知↑、氷結魔法↑
===
ーーー
回復魔法
癒やしの魔法
- Lv1
HP回復 MP10
回復量(MHP10%+MATK×1)/2
ーーー
そう言えば初めて回復魔法の詳細を見たけど…なんだこれ
こういうディティールの細かいところとざっくりしたところ、落差が激し過ぎないか?
誰が決めたんだよこういうの
「コロちゃん、ついでに倍化した時の俺達のステータスも改めて見ておこうか」
ぷるぷる
===
俺
HP 541→ 399
MP 171 → 124
SP 487 → 422
ATK 589 → 517
DEF 471 → 349
MATK 136 → 110
MDEF 127 → 105
SPD 495 → 394
コロちゃん
HP 142 → 284
MP 47 → 94
SP 120 → 240
ATK 139 → 278
DEF 122 → 244
MATK 31 → 62
MDEF 27 → 54
SPD 152 → 304
===
とりあえず補正が別表示になってるのを考慮して、その計算を最後に入れてみたらこんな感じかなあ
パッシブのステータス上昇系スキルは本当に優秀だな
「これだけのステータスがあれば大きな心配はなさそうだね」
ぷるぷる
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