第44話 俺、強化と弱体化を確認!
「ただいま〜」
「あれ〜?警備さんお忘れ物ですか〜?」
「俺だよ俺俺」
「オレオレさんです〜?」
「詐欺じゃないから!ハジメだから!」
「冗談ですよ〜、おかえりなさいです〜」
良かった、制服に騙されるシスターは居なかったんだ
「ただいまノーラ」
「その服も良いですね〜」
「え、そうかな?」
「汚れる事が前提の服は洗いやすそうです〜」
「そこなの!?」
「ハジメさんのお陰で任務が終了した〜って、警備の人が言ってましたよ〜」
「あ、そうか。そう言えば表に警備の人が居なかったな」
来るのも帰るのも早いな
これだけ仕事の手際が良いってのはやっぱりそれだけ忙しいって事なのかな
「お腹空きましたよね〜?晩ご飯をあたためますね〜」
「ありがと」
ココチカバットの魔力結晶は28個あった
22個がスキル結晶分、3個ずつを俺とノーラで分けあった
ノーラの了解を貰って、スキル結晶を使えるかコロちゃんに試してもらったら、成功した
でも残念ながら覚えるには至ってないようだった
盗賊の報酬については、教会は関わってないから折半しなくていいだって
ノーラには怒られたりしないで済んだと思ったけど、やっぱり不安だったようで、後から吹き出した
この教会や街を守るつもりで退治したんだと話したら、いっそ騎士団に入ってしまえと言われた
別に騎士団が嫌とかはないけど、それはやるべき事が終わってからだな、うん
「さて、後で見ようと楽しみにとっておいてズルズルと機会を失ってたステータスだけど…なんか良い予感と嫌な予感がするぞ」
一度、状況把握のために全部表示してみるか
「コロちゃん、ちょっとステータス見せてね?」
ぷるぷる
===
ハジメ 人 18 リスガー
パーティ:コロ
状態:女神の加護(均衡)
Lv 0 Exp 0
HP 263/289 → 263
MP 110/180 → 110
SP 270/260 → 235 (15%↑ 体術Lv3)
ATK 296 → 279 (15%↑ 体術Lv3)
DEF 262 → 233
MATK 154 → 92 (5%↑ 魔力強化Lv1)
MDEF 148 → 87 (5%↑ 魔力強化Lv1)
SPD 267 → 240 (15%↑ 体術Lv3)
STR 217 → 252
VIT 208 → 235
MGC 120 → 89
AGI 190 → 211
スキル:体術Lv3↑、簒奪者Lv1、収納魔法Lv1、女神の加護Lv2↑、最適化、存在強化、ステータス改、基礎魔法、パーティLv3↑、魔力操作Lv2↑、魔力感知Lv2、体当たりLv2、短剣術Lv2、暗殺術Lv2、集中Lv2↑、剣術Lv2、棍術Lv2、弓術Lv2、遠吠えLv2↑、カウンターLv1↑、魔力強化Lv1↑、魔力効率化Lv1↑、魔力回収↑、魔法剣!Lv1↑、マジックフィルム!Lv1↑、ステータス抑制↑、PT特典↑、ステータスLv2↑、斧術Lv1↑、HP回復量上昇Lv2↑
コロ スライム 2 -
パーティ:ヤマト
状態:正常
Lv 19 → 30 Exp 39,921 → 117,386
HP 125/93 → 125
MP 40/27 → 40
SP 106/79 → 106
ATK 93 → 123
DEF 80 → 107
MATK 18 → 26
MDEF 16 → 23
SPD 103 → 135
STR 105 → 139
VIT 102 → 137
MGC 42 → 62
AGI 119 → 155
スキル:捕食Lv3↑、真似っ子Lv3↑
===
ーーー
女神の加護
過保護なまでの女神の愛情
肉体と本来の魂の間に介在する
- Lv2
Lv2に上がったという事は、魂の状態が【保護】から【均衡】に進んだと思います!
これで危険域は脱しましたが、本格的な修復はこれからが長いですよ!
半分だけ【存在強化】のリソースから別のスキルに回しますね!
スキル【ステータス抑制】
スキル【PT特典】
魔力操作
魔力を操作する
- Lv2
スキル【魔力強化】
スキル【魔力効率化】
スキル【魔力回収】
集中
極度の集中により体感時間が遅くなる
- Lv2
命中率に補正
増加率(スキルLv×5)%
遠吠え
- Lv2
有効距離半径15km
魔力強化
魔力の質を高める
- Lv1
MATK、MDEFに補正
補正率(スキルLv×5)%
魔力効率化
魔力を効率的に扱う
- Lv1
消費MPを軽減
軽減率(スキルLv×5)%
魔力回収
魔力の残滓を回収する
魔法剣!
俺ニウムを武器に適用する
- Lv1
俺ニウムでコーティングして強度や攻撃力を増す MP25
ATKに補正
増加率(スキルLv×5)%
マジックフィルム!
俺ニウムを身体に適用する
- Lv1
返り血の付着を防ぐ MP50
カウンター
迎撃時のダメージに補正
増加率(スキルLv×5)%
ステータス抑制
任意の値まで一時的に自分自身のステータスを低下させる事ができる
PT特典
パーティの仲間になってくれた人に素敵な特典です!
念話ができる
対象の本来の値の2倍を上限として、自分のステータス算出値を一時的に貸与する事ができる
ステータス
自分のステータスを表示したり隠したりする
- Lv1
ステータスオープン
自分のステータスを表示する
他人にも見える
- Lv2
ステータス
自分のステータスを表示する
自分にしか見えない
斧術
斧を扱う技術
- Lv1
斧によるダメージに補正
増加率(スキルLv×5)%
捕食
大抵何でも食べられる
- Lv3
捕食速度に補正
増加率(スキルLv×20)%
真似っ子
スライムのスキル
- Lv3
捕食した相手のスキルを真似する
ーーー
うあー
やっぱり一部は弱体化してるな
ラジーと戦ってた時に漲っていた力が、騎士団で目覚めた時に抜け落ちてる気はしてた
「女神の加護のLvが上がってるからか」
魂の修復が一段階進んでるのはありがたい事だ
もしかして人の魂を取り込んだからか?
スキルが増えてる順番からすると微妙なラインだ
どちらにしろ、やっぱり人の魂を取り込むのは禁じ手にした方が良いかな
何より悪人の魂なんぞ欲しくない
ぷるぷる
「そうだねコロちゃん、やらなくて済む事はしない方がいいよね」
コロちゃんとの意思疎通が前より出来るようになったのは、新しく増えた【PT特典】のお陰か
なーんか前よりも具体的な意思を読み取れるようになったなーと思ってたら、念話のお陰だったんだな
もうひとつの効果でコロちゃんも戦えるようになるし、ステータスが多少弱体化しても大きな問題はなさそうだ
これからは戦う時は、お互いのステータスを平均化するのもいいかもね、コロちゃん
ぷるぷる
まあほら、具体的な事は臨機応変にして、お互いが安全になるように調整しよう
どうせ俺はHP回復量上昇を手に入れたし、能力上昇系のスキルもあるし
ぷるぷる
「やっぱ便利だなこれ」
もうひとつの【ステータス抑制】ってスキルも、ミリアと手合わせする時に使えそうだ
これで、お互いが全力で…それ以前に俺が色んな面で追いつかなきゃな
「でもこんなトレードオフが必要になるくらい、カツカツの状態で加護をくれてたのか?」
単純に、俺自身の力で生き抜けという意味なら、それはそれでいい
もしもそうじゃなくて、俺の成長に合わせて総合的な…いや、考えても答えは出ないな
女神様に会えばわかる事だ
「とりあえず、沈んでも仕方ない。騒ぐのはマズいけど、テンション上げて確認していこー!」
ぷるぷる
まずは【魔力操作】だ
君さ、Lv1がMAXじゃなかったの?
何?俺、限界突破したの?
しかもその限界、俺の限界って言うか、ある意味でこの世界の限界?
確かにLv1でMAXって書いてあったよね!?
そんでもって今、それを超えただけじゃなくMAXの文字自体が消えてるよ!?
まだ先があるって事なの!?
…とりあえずこれで前例が出来たから、スキルLvがMAXだからって表示を消しておくのは止めておこう
【集中】と【遠吠え】と【カウンター】はスルーでいいな、うん
次は【魔力操作Lv2】で覚えた3つのスキルだ
これはまだわかる
魔力の質の向上、効率化、回収
起きてからMPが減ってないのは常時消費の量が効率化で減ったからか?
確かにね、俺、頑張ってたよ
都合のいい魔法を作ってやるとか、色々とね
でもたったあれだけの練習量で…
空き時間に四六時中やってたとは言ってもさ…
なんかもう、ノーラに申し訳ないよ…
そして…
俺ニウムってなに!?
【魔法剣!】【マジックフィルム!】ってスキル名に何でビックリマーク付いてるのさ!?
確かにその場の勢いで適当に言ったよ!?いや、思ったよ!?
でもさ、別に名付けた…確かに名付けたけど、それを採用する事ないじゃん!?
俺はoreなんだから命名規則すら無視してるよ!?末尾nじゃないよ!?ラテン語ですらないよ!?
せめて名前を変えさせてよ…
俺ニウムとか何だよそれ…
ビックリマークもとってさ…
【カウンター】が表示されてる順番からすると、ラジーとの戦いで秘められた力が!みたいなノリで覚醒した感じか?
いや、戦った後か、騎士団で目覚めたタイミングでやっとスキル化したのかな
それでまだ慣れてなくて、手から武器が離れなくなって、MPが枯渇した…
ん?それだと、ラジーから奪った熟練度が先に…
えーっと、ラジーと戦う時に練習の延長で無意識に現象が起こって、覚醒イベント的なノリで発動したけど発現した現象自体はスキルじゃなかったから、上手く制御できずMPが枯渇するまで手から離れなかった…?
だめだ、こんがらがってきた
ともかくこれからは、こまめにスキルの習得を確認した方がいいな
ともあれ、新しく覚えたスキルで武器の消耗を軽減できるのは嬉しい
可能な限りに急所を突いているとは言え、刃筋が立たなかったり変な所に当たると劣化していくからなあ
「コロちゃん、Expが3倍近くになったのにLv上昇が半分と少しって、上がりづらくなったね…」
ぷるぷる
そして、人から得られるExpは100%ではないんだな
それでもExpの効率だけで言えば、成長した人を倒すのが…いや、これは禁じ手だ
「捕食の速度が上がったのは良かったね。真似っ子も上がったし、これからは敵の持ってる使えそうなスキルも使っていこう!」
ぷるぷる
ほうほう、コロちゃんを投げつけてコロちゃんアターック!ですか…
薄々思ってたけど、意外とコロちゃんって好戦的なのね
とりあえずその技は、相手を選んで使おうね
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