第16話ねじれ
ぼくが
多田さんの頭を撫でていると
多田さんが
急に 笑い始めた。
(多田)「やっと
普通の男の子になれたね?
実は はぐれたのは
わざとなの。
卑っくんを心配させたくてね。」
(卑田)「もぅ
本当に心配したんだから…。」
(多田)「あと もうひとつ
卑っくんに
嘘をついていることが
あるんだけどね。」
(卑田)「…」
聞くのが怖かった。
(多田)「実は 私 別に
卑田くんの事好きじゃないんだ。
私が 卑田くんに 言ったり
してきたことは 嘘なんだ。」
(卑田)「… どういうこと?」
(多田)「私が 転校生ってのは
本当なんだ。
私が
いじめられていたというのは
少し本当。
酷く いじめられていたのは
小中学校まで。
前の高校ではいじめられていない。
今の高校では
女子から 少しいじめられている。
私が 卑田くんと
付き合うとなったのは
いじめっ子の指示でなの。」
(卑田)「また こうなるのかよ!
人を信じれば
裏切られる。
もう 女子は信じられない。
もう ぼくと関わるな!
二度と ぼくの前に現れるな!」
ぼくは
帰るため
階段の方へ向かった。
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