第10話戦闘中

次の日から

男子からのからかいは

やはり たくさんされた

ぼくは こういう からかいは

生まれて始めてであったため

最初はあまり気にならなかった。

ぼくは そういう恋に関する

からかい以外の

からかいをたくさん 

やられたことはあるが……


ぼくは 卑田なのに

多田と呼ばれたりした。

たまたま

名前の音の響きもにていた。 

まぁ 卑田という 

名字を始めてみた人は

驚くだろう。




卑田という名前は

おそらく ぼくの祖先が 

あまり良い人ではなかったからだろう。

だから 卑田という名前に

なったのだろう。

いや!

卑弥呼という名前には

卑屈の「卑」が入っているぞ!

もしかしたら 

卑弥呼の

生まれ変わりなのかもしれない。


そんなことは 

どうでもいい。

ぼくは 別にひやかされてもいい。

しかし 多田さんはどうだろう?

そういえば 連絡先を交換してなかったような…

あっ でも 多田さん

こういう 

ひやかしは気にしないって

言ってたような…

まぁ

連絡先は交換してなかったから

交換するか!






放課後

ぼくは多田さんと帰った

帰りの三本めの電車で

ぼくは こう言った

(卑田)「そういえば    

    お互いの連絡先とか

    知らないから…

    連絡先交換しない?」

(多田)「確かに そうね

    卑田くんの方から

    言ってくれるだなんて

    思ってなかった」


ぼくと多田さんはLINEを交換した


(多田)「卑田くん

    私の事 茉優実って

    呼んでくれない?」

(卑田)「…」

(多田)「卑っ君 いいでしょ?」


勝手に 卑っ君って呼び始めた


(卑田)「あ…うん   

    茉… 茉… 優…」

(多田)「女子を名字じゃなくて

    名前で呼んだこと

    ないでしょ?」

(卑田)「もし ぼくが女子の名前を

    呼んだら

    呼ばれた女子は 

    気持ち悪くて 

   倒れるかもしれないからね」

(多田)「そんなこと 言わないの!

    私も 卑っ君に呼ばれたら

    倒れるかもしれないけどね

    まぁ 憧れの卑っ君に

    名前を呼ばれたら 

    嬉しくて 倒れちゃうよ」

(卑田)「本当は 

   気持ち悪いからじゃないの?

   嘘は言わなくて良いよ?

   茉優実🎵」

(多田)「今 茉優実って

    言ってくれたね」


あぁ これがいわゆる

イチャついているという奴なのか?

リア充みたいなものにはなりたくないと

思っていたのに

今 ぼくは 

そのリア充になってしまった。

その時は リア充として楽しめるが

時間が経つと 

非リア充の第三者目線で

ぼくと茉優実さんがしていたことを

見てしまう。

今 茉優実さんと 

ぼくが言ったことにも

吐き気がする。

ぼくは 

人の名前なんか呼んでは

いけないのだろう。






まぁ 

コミュニケーションをとるのが

苦手なぼくにとって

LINEなどのSNSはありがたい。

まぁ LINEの友達も少ないがね…

遠足の時に 

バナナはお菓子に入りますか?と

言うような感じに

LINEの友達の数を数えるとき

家族って友達の数に含めますか?

って聞きたいくらいだ。

何人かは言えないが

片手で数えられるくらいだ。



あぁ 彼女といるときは

卑屈が抑えられるのだが

彼女といないと 

卑屈が炸裂してしまう。








冬休みが近づいてきた。

そんなある日 多田さんがぼくに

博物館デートをしようと言ってきた。

そういえば 

多田さんと初めて出会ったときに

多田さんが言っていたなぁ~。

まぁ ぼくは 以前に 

ある子と博物館にでかけ 

その後 その子に告白をして

フラれたことがある。

だから あまり 

本当は行きたくなかった。

さらに 

彼女が行きたいというところは

ちょうど 

ぼくがその時に行った博物館なのだ。

まぁ ぼくが博物館に行って

その後告白をしてフラれた。

このことは 学校である程度

噂になったため 

もしかしたら その噂を聞いて

彼女は あえて その博物館を選び

彼女はぼくに、

意地悪をしようとしているのかも

しれない。

可愛い顔をして すごい事をする人だ。

まぁ 可愛いから 小悪魔として

受け止めよう。



ぼくは 彼女と博物館に

行くことにした。









終業式がおわり

冬休みに入った。

彼女との初デートは博物館。

日時は 12月28日 

8時00分~18時00分。

待ち合わせ場所は 

彼女の家からの最寄りの駅。


ちなみに 

ぼくの親はこの事を知らない。






ぼくは 前日の27日

明日

着ていく服を頑張って選んでいた。

しかし なかなか 決まらず 

最終的に ジャージになった。

ファッションセンスの欠片もない事が

炸裂した。

だが 少し

ぼくも頑張ったところがある。

それは 明日は 

眼鏡ではなく 

コンタクトにすることだ。


深夜12時になった。

ぼくは 

明日のデートのシュミレーションを

しながら寝た。

何故か 

ヒーローものみたいに

彼女が誰かに襲われて

その誰かをぼくがやっつけて

ぼくが彼女を助けるという

妄想をしてしまった。





携帯のアラームが鳴った。





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