第8話登校

ぼくは 彼女との待ち合わせの場所に行った

ぼくは まだ眠気がとれていなくて 

ナマケモノのように 動いていた

彼女は ぼくとは真逆ですごく元気そうであった

まぁ これから四本もの電車をこのテンションの人と過ごさなければならないと思うと 正直なところ辛い

確かに 彼女は可愛いが 

彼女の可愛さと この問題は別問題だ

しかし ぼくの予想は外れた

二本目の電車までは 

また ぼくに ひたすら質問ぜめをしていたが

四本目の電車では 疲れたのか 

ぼくに寄り掛かってきた

登校時の四本目(下校時の一本目)の電車は 同じ学校の人がある程度利用している

ぼくは 彼女といるところを 誰かに見られていないかを気にした

ぼくは 彼女の事が嫌いなよではない

彼女に迷惑をかけないようにしたいだけなのだ

もし ぼくが多田茉優実と一緒にいるという噂が 流れれば 

彼女は からかわれるだろう

そういうことが起きないようにするためにも ぼくは 彼女と距離をおかなければならない

ぼくは 彼女を反対側の方へとやった

彼女の右隣にぼくがいて 左隣はおっさんだ

まぁ 少しの間だけ そうしていたが

おっさんが にやけている風に見えたので このままでは 危ないかもしれないので 

しょうがなく  彼女がぼくに寄っ掛かる形にした

すると たまたま 学年でも有名な噂好きの男子が ぼくと彼女の車両にのってきた

彼の 名前は 

藤山 評平(ふじやま ひょうへい)だ

富士山みたいな 名前をしていながら

心はとても小さく さらに体も小さい

彼にバレると 本当に面倒くさいことになる

幸運なことにも 彼とはクラスは別である

しかし 噂話が好きな彼が

ぼくの事を知らないわけがない

ぼくは 下の方を向いた

そして マスクをした

しかし ぼくは 普段はマスクをしないため 口のまわりの湿度の高さに耐えられなくなり 

一瞬 マスクをはずしてしまった

彼はその隙を見逃さなかった

彼は ぼくの方を向いて ニヤッとした

そして おそらく 写真を撮ったのだろう

将来は 彼はマスコミ関係にいった方がいいと 思った

ぼくは 学校の最寄り駅についたので

彼女を起こした

そのところも たぶん撮られた



あぁ だから 一緒に登校をするのは嫌なのだ

今日の話題は もう この事に決定したことだろう




ハァ~

彼女は そんなことが起きていたとも知らずに 起きた

ぼくと彼女は一緒に改札を出た



「こっからは 別でいいよ」


「なんでそんなこと言うの?

 一緒にいこうよ!」


「まぁ とにかく 別で学校まで行くってことで…」


「冷たいなぁ~」


「ぼくの半径 2メートルに入らないでね」


「どうしたの?

 こんなことしているから ボッチなんだよ?」


「別に ボッチでいいじゃん

 ボッチは悪なのか?

 もし ボッチを悪と思う人がいるのなら その人が悪だ」


「まぁ 悪であるだ なんて言ってないよ

 まぁ 友達とかはいないよりはいた方がいいでしょ?」


「いや~ 友達の定義を知っているかい? 

 友達とは 普段は仲良くしているが

いざという時に 裏切る人の事を言うんだよ」


「何いってるの?

 これが 卑田くんの 卑屈って奴なの?」


「さぁ~ 別に卑屈にしようと思って 卑屈にしているわけではないので、

 ぼくは みんなと違って ヤラセがたくさんある人生ではないんで…」


「ヤラセ?」


「あぁ そうさ

 みんな 人から好かれたいからって いろんな事やってるけど、 

それって 番組とかでいう ヤラセみたいなもんじゃん。

 なんか みんな 何か見えないもののために ヤラセをやらされているような感じじゃん。」


「そう~…」


彼女は下を向いた

ぼくの卑屈が彼女を不幸にしてしまった

まぁ わざとやったわけではない

口が勝手に動いてしまうのだ


彼女は ぼくの言った通りに 距離をおいて 学校まで 歩いた


そして ぼくは 教室に入った

教室のドアを 開けると…

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