第45話 女神達の茶会
女神達が住まう国エデン。
様々な世界の中間に位置し、女神が生まれ、女神を育て、様々な世界に女神を送り出してきた女神の原点。
基本的には女神は各々の担当部署に行った後はそちらで過ごす事になるのだが、たまにこちらに戻ってきて交流する事もある。
今日開かれた茶会はそういった集まりのひとつであった。
「お久しぶりです、シュンさん。」
たゆたう水のようなウェーブの掛かった水色の髪にゆるふわコーデ、おっとりとした人(神)柄が見て分かる女神、オリフシが笑顔で新しく席にきた女神を迎え入れた。
「オリちゃん、おひさ~。来てないのヒトトセ先輩だけ?」
「そうですね。」
「じゃあ、今んとこあたしだけアウェーって訳だ。」
にひっとやんちゃそうな笑顔を作って席に着くのは、赤いポニーテールとボーイッシュ系のコーデに身を包んだ女神、シュン。
シュンの言葉に灰色の長髪に黒いドレス、黒いつば広帽を被った黒サングラスの妖しい女神が「フフ」と笑った。
「一応、僕とオリフシは同じ世界に派遣されてはいるけど、あまり関わりはないからね。言うほどアウェーでもないんじゃないか。」
「ソロウ先輩と違って私は場末の女神ですしね。」
妖しい女神、ソロウの言葉を聞いたオリフシが苦笑した。
そんな自虐を聞いたソロウはフフと笑う。
「おやおやあまり自分を卑下するものじゃないよ、オリフシ。僕も一応神託の女神などと大層な部署に配置されてはいるが、基本は取り次ぎするだけの中間管理職のようなものさ。土地を納めて直接民を救う君の方が僕より余程立派なものさ。」
「仕事の話はやめよーぜ-。久し振りのサークルの同窓会なんだからお堅い話は抜きってことで。」
女神オリフシはデッカイドーという世界にて、"泉の女神"という役職に就いている。正直者を救い、嘘吐きを戒めるという逸話をなぞらえたその役職は、その他にも担当する大地を清めるという任も背負っている。
同席する女神ソロウは同じくデッカイドーにて、人々に神からのメッセージを伝える"神託"という役職に就いている。世界のバランスを保つために、神の声を聞ける預言者を介して様々なアドバイスを授けている。基本的には更に上位の管理者の指示を橋渡しする、ソロウが言った通り中間管理職のような立ち位置である。
二柱は互いに同じ世界に派遣された女神なのである。
後から来た女神シュンは、また別の世界にて働く女神であり、アウェーと言ったのは勤務先の違いから来る話であった。
三柱と、今はまだ来ていないもう一柱はかつて女神学校にて同じ"漫画研究サークル"の所属であった。
仲の良い四柱はたまに同窓生として集まり茶会を開いており、今日はまさにその日であった。
仕事の話は抜きにして、というシュンの言葉を聞いたオリフシはあははと苦笑した。
「うーん。でも、ヒトトセ先輩が来たら仕事関連の話しちゃうかもなぁ。」
「オリフシ、何かあったのかい?」
「えっと、転生関連の話で。ちょっと気になる事が。」
「もしかして、僕も無関係じゃなかったりする?」
「えーっと……十中八九ヒトトセ先輩に原因があるかなぁ、と。」
ソロウはオリフシの言葉を聞いて「ふぅん。」と特に気にする事なくお茶を啜った。
「またヒトトセ先輩なんかやらかした?」
また、とシュンが言うように、実は女神ヒトトセが原因となるトラブルは珍しいものではない。此処に居る女神は全員それを理解しているので、「十中八九ヒトトセ先輩に原因がある」という言葉を何一つ否定しないのである。
「なになに、なんの話?」
その一言にその場にいた全員がドキッとした。
空いている一席にドカッと座るのは、ヨレヨレのジャージ姿に乱れた白い長髪、サンダル履きという気の抜けた格好で、おにぎりを食べながらやってきた美形の女神であった。
「ヒ、ヒトトセ先輩……!」
「ヒ、ヒトトセ……その格好は気を抜きすぎじゃないか……?」
「あん? いや、オフだし。別にいいっしょ?」
この残念美形女神こそ、話題の渦中にいた女神ヒトトセである。
ミスやトラブルの多い問題神でありながら、女神学校主席卒業。
数々の世界の魂の橋渡しをする女神の花形の一つ"転生局"に就任し、数々の実績を残してきた天然で天災な転生を担う天才である。
「あっ、店員さーん! 茄子と胡桃のトマトソースパスタひとつ!」
「おにぎり食いながら飯を頼むのか……。」
ソロウが若干引いていてもお構いなしのヒトトセは、ドカッとテーブルに肘をつく。
「んで。なんの話してたん? うちの名前聞こえた気がしたけど。」
「えーっと……来るの遅いなぁ~って話をしてたんですよ。」
「あー、遅れてマジごめん。寝坊したんよ。朝ご飯食べてないからお腹ペコペコよ。」
「コンビニ寄っておにぎり買う余裕はあったんだな。」
「そこはね? ガソリン入れなきゃ車は走れないじゃん? 遅刻時間を少しでも減らす為のダッシュに必要な最低限の給油よ。ハイオク満タンにしてこなかっただけ許してチョウザメの卵はキャビア。あー、トリュフ食いたくなってきた。食ったことないけど。」
ヒトトセと話す際にはこんな感じでいちいちツッコんでいると無限に関係無い話になっていくので、そこでソロウは話を打ち切った。
「ところで、オリフシはヒトトセに話があるんだよね?」
ここで突然パスを回されるオリフシ。
キラーパスのようで、どうせ話すのに丁度いいタイミングをヒトトセが作るはずはないというのが共通認識だったので、仕方ないと諦めつつオリフシは話し始めた。
「ヒトトセ先輩、デッカイドーに転生者送りましたよね?」
「あん? 送ったけど何かあった?」
「この間会ったんですよ。そしたら勇者として転生した筈なのに王から勇者に任命されてなかったという話を聞きまして。」
ヒトトセは「ん?」とピンと来ない様子である。
話を聞いたソロウもまた「ん?」と怪訝な顔をした。
「ヒトトセ。僕は勇者に転生者がいるとは聞いていないんだが。」
「んんんんん? ちょっち待って。記憶の引き出し開けてる。」
おにぎりをパクつきながら、こめかみをとんとんと指で叩いて考え込むヒトトセ。
ソロウは既に「お前またかよ。」という顔をしている。
「……デッカイドーで勇者に任命されてるの誰さ?」
「"
オリフシが答えると、ヒトトセは怪訝な顔をした。
「けん……き? けん……おう?」
「えっ……そこも手違いなんですか?」
「いや、そこもて。ちゃうねんちゃうねん。"
ヒトトセはとんとんとこめかみを叩きながら難しい顔をする。
「けんおう……"
「ちょ、ちょっとヒトトセ先輩? 殆ど忘れてるんですか?」
「ちゃうて。うちはそういう異名みたいなのじゃなくて、名前で伝えたからそういう勝手につけられた称号しらんねんて。」
オリフシが首を傾げる。視線を今度はソロウへと移すと、ソロウはこくりと頷いた。
「僕が上から聞いて預言者に伝えたのはハル、ナツ、アキという三人の名前だよ。そこはヒトトセの言っている通り、名前しか伝えていない。」
「あれ? 三人? 六人伝えてなかった?」
「え?」
ソロウが眉をひそめる。ヒトトセがこめかみをとんとん叩きながら「うーん。」と唸る。オリフシが困惑する。蚊帳の外のシュンが段々気まずそうな顔になってくる。
「いや、デッカイドーのトラブル規模考えると、自然に生まれる二人の勇者じゃ足りないと思って、四人転生者送ったんだけども。」
「はぁ!?」
思わず声を荒げたソロウに、他の女神はビクッとした。
この適当女神、ヒトトセが転生局にて大きな決定権を持つ理由はひとつ。
彼女の采配が常に的確であるからだ。
ヒトトセは常に様々な世界に最適な魂を振り分ける。
これから大きな危機や転機を迎える世界には、より優れた救世主を誕生させる等、あらゆる世界のバランサーとして卓越した能力を持っているのだ。
そんな彼女が「自然に産まれる勇者二人では足りない」と言った。
これは相当なトラブルが起きることを示している。
「ちょっと待て! 勇者は転生者抜きで三人だろう! なんだ、自然に生まれる二人って! 僕はそんな話聞いてないぞ!」
「……あぁ! 分かった! ナツが転生者チェック抜けたんだ! アレは世界さえ騙す逸材だからなぁ。多分自然発生の勇者カウントされて、ハル、アキと合わせて三人の勇者……計算が合った!」
「はぁ!? 転生者チェック抜けたって何だ!? 魂レベルで偽装かけられる人間なんて……。」
「それが出来ちゃうから"虚飾の勇者"なんて称号つけて選んだのさ。多分本人無意識だけどね~。」
段々と話がややこしくなってきて、オリフシはすっかり目を回していた。
「ちょ、ちょっと整理させて下さい!」
「おっけ。落ち着けソロウ。」
「お前のせいでこっちはパニクってるんだよ!」
オリフシは一旦仕切り直して、ひとつひとつ事実関係を確認していく。
「まず、本来デッカイドーに生まれる勇者は二人……それはハルとアキだった、っていうのは合っていますか?」
「あってるあってる。」
「それだと足りないと判断して、ヒトトセ先輩は四人の勇者を選んだ?」
「そうそう。」
「四人の勇者の内、一人は"虚飾の勇者"とヒトトセ先輩が名付けた偽装の天才で、転生者である事が分からないまま勇者としてカウントされた?」
「多分ね。」
「他にも勇者として使命を与えた転生者があと三人いる?」
「うん。」
「それをきちんとソロウ先輩に引き継ぎしましたか?」
「……………………うちが報告したのは上司で、転生局から神託局に取り次いでから、上から降りてきた筈で……。」
急に歯切れが悪くなる。その様子を見て女神達は確信した。
「ヒトトセ。上に申請すればお前の出した報告書を確認する事も可能だぞ。伝達ミスだと言ってもいいのか?」
「…………ちょっと自信なくなってきた。」
「ヒトトセェェェッ!!! またお前ェェェェェッ!!!」
ソロウがヒトトセの胸倉を掴み上げる。
「マジでごめん……ごめんて……! で、でも一応、送り込めてはいるから滅亡の危機は回避できるし……。」
「ちょっと待て、滅亡って言ったか今?」
「あっ……今のなし。オフレコ。トップシークレット。」
「デッカイドー滅亡するんですか!?」
胸倉を掴まれているヒトトセの方に、更にオリフシが掴み掛かる。
二人のデッカイドー担当女神に詰め寄られ、目を白黒させながらヒトトセが口をぱくぱくさせる。
「ごめんて!!! でも、これはうちのミスじゃなくて上からの指示で伏せられてたんだって!!! 滅亡の危機なんて話聞いたら、君ら冷静でいられんでしょ!!! それ回避する人材はきちんと送り込んだから!!! 大丈夫だって!!! うちを信じろ!!! あと、喋っちゃったのは内緒にして!!! また減給食らうから!!!」
「しっかり報告させて貰う。」
「鬼! 悪魔! ソロウ!」
やいのやいのと騒いでいるヒトトセとソロウを余所に、オリフシは血の気の引いた顔でへたりと椅子に座り込む。その様子を傍らで見ていたシュンがすぐさまオリフシに身を寄せて、包み込む様に肩を抱いた。
「だ、大丈夫だって、オリちゃん! ヒトトセ先輩はこんな駄目女神だけど、転生の采配は完璧じゃん! 実際、何度も世界の滅亡防いできてるし!」
「は、はい。だ、大丈夫ですよね……。よ、四人も転生者を送り込んでくれたんだから……。」
自分の居る世界が滅びるかも知れないと聞いたオリフシは気が気ではなかった。
いざとなったらオリフシは何時でもエデンに帰る事はできる。滅亡に巻き込まれる事はないものの、既に担当する世界と人々に愛着を持ってしまったオリフシには、それが消えて無くなる事が信じられなかった。
そのオリフシの取り乱し様を見て、ソロウは掴んだヒトトセの胸倉を離す。
「……此処まで話したんだから、責任持ってきちんと話せ。」
「……わ、分かったよ。」
流石に血の気の引いたオリフシを見て、ヒトトセも配慮したらしい。
余計な不安を除くため、詳細を話すことを了承した。
「先に断言しておくね。うちの選んだ人選なら、滅亡はまず防げるから。」
「……その滅亡って、何が起こるんですか? 何が原因なんですか?」
不安がって尋ねるオリフシに、ヒトトセは真面目な顔になって答える。
「原因は、そっちの世界に潜伏してる"世渡り上手"だね。」
「世渡り……上手……?」
聞き慣れない言葉を聞き返すオリフシに、ヒトトセは「ああ。」と疑問の理由を把握したように頷いた。
「ごめんごめん。それは前の名前だったか。それだとオリフシには分からないね。」
ヒトトセがこめかみをトンと叩く。
「"世渡り上手"。無数に広がる多次元世界を渡り歩く能力を持ったレアな人間。生まれはXJe3K軸の日本で、名前は確か"
聞き覚えのない名前だったが、次にヒトトセが告げた名前でオリフシは目を見開いた。
「今の名前は"魔王フユショーグン"。彼は元魔王"インヴェルノ"から玉座を奪い取り、魔王の座についている。」
魔王フユショーグン。
デッカイドーに住んでいる者であれば誰もが知っている名前。
勇者と対立する、魔物達の王。
勇者達が倒すべき相手だとはオリフシも理解していた。しかし、そこまでの大悪党だとは思ってもみなかった。
「じゃ、じゃあ早く魔王を倒さないと……。」
「いや。彼を倒しても意味ないよ。」
オリフシの焦りを一蹴して、ヒトトセはこめかみを強く一回トンと叩いた。
「言っただろ。あくまで彼は"原因"。直接世界を滅ぼす訳じゃない。」
「じゃ、じゃあ世界を滅ぼすのは何なんですか……?」
「『人々の願い』。」
「…………は?」
ヒトトセは真面目な顔で言った。
「『人々の願い』。これが君らに伏せてた理由。それは存在を知ること自体がアウトの代物。"世渡り上手"……魔王がデッカイドーに持ち込んだ、幾つもの世界を既に滅ぼしてきたそれが世界を滅ぼす。」
「……全然意味が分からないです。」
「分からなくていいかな。分かったらむしろ厄介だから。」
ヒトトセの目が、冗談を言っている訳でも、洒落た言い回しをしようとしている訳でもない事を物語っている。いつになく真面目な目に女神達は気圧された。
「魔王は間違いなく滅亡の"原因"で、デッカイドーからしたら"悪"かも知れないね。でも、うちは彼の判断は正しかったと考えてる。」
「世界を滅ぼすのに……?」
「滅びないように手を打っている。」
「ヒ、ヒトトセ先輩の手腕は理解してます。でも……。」
「ごめん、そういう意味じゃなくて。」
「え?」
ヒトトセはチッチと指を振る。
「魔王が、滅びないように手を打っている。うちはその手助けをしただけ。」
「待って下さい。本当に全く分からないです。世界を滅ぼす原因を作ったのが魔王なのに、魔王が世界が滅びないように手を打っているって……。」
「ヒトトセ。もうちょっとちゃんと説明してやれ。僕はもう慣れてるが、オリフシが不安がってるだろう。」
ソロウがヒトトセを窘めれば、うーん、とヒトトセは悩ましげに腕を組む。
「ちゃんと説明すると不味いんだよねぇ。これは守秘義務とかそういう話じゃなくて。」
「何が不味いんだ?」
「言ったじゃないか。それは『人々の願い』だって。知られる事自体がアウトだって。……うーん。じゃあ、たとえ話をしようか。」
ヒトトセはとんとんとこめかみを叩く。
「例えば、アカチャケラチョスって動物を知ってる?」
「知らないです。」
「鼻と首と足が長くて、耳は大きくて、目が十個あって、尻尾が十本生えている紫色の動物だよ。」
「そんな動物が本当にいるんですか?」
「いないよ?」
「どういう事なんですか……。」
真面目に想像してしまった女神達がじろりとヒトトセを睨む。
その反応を見たヒトトセはへらりと笑って女神達を指差した。
「アチャチェケチョラス……あれ、こんな名前だったっけ? まぁ、そのアカなんとかみたいな、うちも適当な事言っただけでさっき言った設定すら覚えてない架空の動物。当然実在しないし、言ったうち本人もすぐに忘れて何もなくなってしまう筈の存在も、君らに伝えた時点でイメージは消えずに残ってしまう。」
女神達はヒトトセが語った奇妙な架空の動物の姿を想像していた。
「うちが忘れたところで、一度作ってしまった『アカなんとか』は、うちには消せなくなってしまった。君らの頭の中に残る存在になってしまった。記憶を弄るとかでもしない限りは、君らが忘れるまでうちにはどうしようもなくなった訳だ。」
「あっ……。」
そこまで言われてオリフシはようやく理解できた。
その反応を見たヒトトセはこくりと頷いた。
「アレは今話した『アカなんとか』みたいな人々の中に根付く存在なんだよ。誰かが記憶し、欲する限りは決して滅びる事はない不滅の存在。デッカイドーの担当女神のソロウとオリフシに詳しく話せない理由はそこにある。」
「……話せない理由は分かりました。私達がそれを知ってしまったら、それを消す事はできなくなる……そういう事なんですね?」
「正解。」
ヒトトセはにこりと笑った。
「不安は分かるよ。でも、そこはうちを信用して欲しいかな。うちもぜ」
「お待たせしました。茄子と胡桃のトマトソースパスタです。」
ヒトトセが決め顔で格好良い事を言おうとしたところで頼んでいた料理が運ばれてきた。店員は無愛想な顔で料理を置くと、ぺこりと一礼して離れていった。
「…………冷める前に食べたいから、締めの台詞は後でいい?」
「……もういいです。大体分かりましたから。」
オリフシは呆れて溜め息をついた。
しかし、ちょっと待ったとソロウが言う。
「いや、僕の話は済んでないぞ。結局、転生者を勇者として任命しても構わないんだな?」
「んごんごんごんご。」
既にパスタを頬張っているヒトトセがこくこくと頷く。
「分かったよ。食ったら名前教えろ。ったく、こっちもこっちで色々と面倒な事になってるのに。」
「ちょっと待って。今ソロウ先輩も何か不穏な事言いませんでした?」
「…………いやぁ~、大した話じゃないよ、うん。別にね。」
ソロウが目を逸らして「あはは。」と笑う。
次々と飛んでくる不安な話を前にして、オリフシは頭を抱えてテーブルに突っ伏してしまった。
そんな様子を見ながら、唯一蚊帳の外だったシュンが言う。
「いやぁ。あたし、そっち担当じゃなくて良かったなぁ~。」
オリフシはシュンの暢気な言葉を心底羨ましく思った。
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